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「愛が不足しています」 3年本江右京

平素よりお世話になっております。

今回部員ブログを担当する経営学部経営学科三年の本江右京です。

先日の練習試合の際、B チームの人達には主体性を持って本気でやらないと部活から得るものは何もなく、ただ時間の無駄になるだけだよという話をしました。これは僕達が掲げ ている理念、より詳細に言えば大事にしている価値観が元になっています(ピンとこない 一年生は理念 MT の資料を確認しよう!)。昨年度の部員ブログではこの部分について触れました。今本気になれていないと感じている部員にはぜひ読んでほしいです。今回伝えたいことも基本的には変わりませんが、よりチーム全体へと視野を広げてみました。今回 の部員ブログも部員や、国大サッカー部に関わるすべての人に向けて書いています。少しでも自分の思いが伝わることを願っています。

最初に質問があります。
皆さんはこの部活を愛していますか?
横浜国立大学サッカー部の一員であることまたは携わっていることに誇りを持っていますか?


残念ながら、ほとんどの人がこの質問に自信を持ってイエスと言えないというのが私の実感です。部を大きく動かせる立場にありながら魅力的に出来ていない点は自分達首脳の課題です。とはいえ、皆さん一人一人も部を構成する要素であり、部活の魅力の一部はあなたが担っていることは理解しているでしょうか。満員電車に文句を言っている時、そう言
っている人もその満員電車を構成しているというのと構図は一緒です。

県リーグに出ている人などは比較的感じているのではないかと思います。自分達の試合の結果がそのまま部の強さと直結しているためです。サタデーリーグに出ている選手にもこういった部分を感じて欲しいと思っています。もちろん部活の魅力は結果だけではありません。日々の振る舞いも関わってきます。備品を雑に扱う、ゴミをグラウンドに放置する、こういったことを一人一人がしてしまえば、その程度の組織になっていくのだと思います。


視点を変えて、誇りに思える部活とはどんな部活でしょうか?
そしてそこにいる部員はどんな部員でしょうか?

参考までに私の理想は対外的な影響力が大きく、組織内の仕組みも整備されている部活です。そこでは指示や命令がなくても個々の部員が自分で考えて行動し、改善を繰り返しています。これは組織運営に限った話ではなくサッカーでも一緒です。プレーヤーとしての改善を求め、筋トレや食事の工夫、トレーニングに対する意識を向上させることなどが当
てはまります。
特に浮かばない人は理念、特に組織が大事にしている価値観などを参考にするのが良いと思います。尊敬できる人の真似をするのも良いです。

さて、今考えてもらった理想の部員は今の自分と比べてどうでしょうか。私はまだまだか け離れています。ただ、この差が伸びしろです。我々のビジョンの一つに自己成長がありますが、挫折や壁を乗り越えた時に人間は成長します。挫折や壁にぶつかるには理想との ギャップに悩み、本気で差を埋めようとする必要があります。だからこそ、主体性を持っ て本気で取り組まないと部活はただの時間の無駄で終わってしまうと B チームには伝えました。

余談ですが、本気で取り組むというのは何もかもを捨てて部活に捧げるというのとは違うと思います。大学生の私達には部活だけでなく学業、バイト、友人や恋人との交流、就活 など、やっていることが沢山あります。部活もその中の一つに過ぎません。たかが部活です。他を犠牲にして部活に打ち込む人は、他のことの重要度が増した時に部活に対する気持ちが弱くなると思います。結果として、練習をこなしたりサボったりするようになるのではないでしょうか。盲目的に部活に打ち込むのではなく、他のものと並べて客観視した 上で部活に対しても本気で取り組むという姿勢が多くのことを抱える学生にとっては重要であると考えています。

話を元に戻しましょう。 ここまで、部員一人一人が部の魅力の形成に関与している事を伝え、魅力的で誇りをもてる部活とは何かを考えてもらいました。しかし、そもそも部活を魅力的にしたいとか思わないという人もいると思います。ここに繋がるのが一番最初に質問した「横浜国立大学サ ッカー部を愛していますか?」という質問です。同時に質問した誇りに思えるかどうかと いう質問に似ていますが少し違います。この部活が好きだから、部活をより魅力的にして 全員に誇りを持って欲しいという順序で私は考えています。私はこの部活が好きです。特に人が好きです。昨年のブログにも書きましたが、優しくてかっこいい先輩がいて、面白すぎる同期がいて、未熟な自分達を先輩にしてくれる後輩がいて、常に適切なメニューや 強くなるための方法を提案してくれるトレーナーやコーチがいて、メンバー表づくりや氷 づくり、SNS や対戦相手分析などあらゆるサポートをしてくれるマネージャーやスタッフがいる。誇りなんてかっこいい言葉を使わずに言えば、「こんな最高の仲間がいるんだ ぞ、凄いだろ」と皆に自慢したいだけです。部に対してどこか他人事のような態度をして いる部員を見ると悲しみが込み上げてきます。

県リーグもサタデーリーグも試合に負けた時、どれだけの人が自分事としてその負けを受け止めているでしょうか。個人としての感 情以外にチームの魅力を証明できなかったことが悔しいと思っている人が何人いるでしょうか。ゴミを置きっぱなしにして他の部活にそのグラウンドを見られること、備品を出し っぱなしにすること、部活を簡単にサボること、そのどれもが部の魅力を下げていきま す。
自分の場合はひとを挙げましたが、部を愛する理由なんてなんでも良いと思います。感覚でも構いません。今の部活には愛が不足しています。

部活に慣れてきて嫌なところばかりが目につくようになっているかもしれませんが、

根本にある部への愛を忘れないで欲しい!

そして部をもっと良くしようぜと皆で同じ方向を向いて進んでいきましょう!


横浜国立大学サッカー部。愛しています。

横浜国立大学体育会サッカー部副主将 本江右京

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