最近のBTS界隈についての雑感② 3D問題再熱。活動家ARMYは優しい。

 あまりにも書きたいことが多すぎて、なおかつ毎日衝撃的なことが多すぎて、葛藤してしまっていました。傍観者である無責任な私ですら、それらのコメントを読んで痛みを共感してしまいました。

 3D問題で抗議している人たちをジョングクの「アンチ」と決めつけ、その重要な抗議活動を攻撃している人たちに危惧しています。ポピュラー心理学(一般に分かりやすい内容)やスピリチュアル視点も含めて、再熱している3D問題についての考察を書こうと思っていますが、少し専門的な内容もあるので、ご留意ください。

 まず、人は教えてもらわないとわからないこと、できないことがあります。その一つが「人権に関する権利・意識」についてです。だから学ぶことができなかったり、教えてもらえなかったり、尊重してもらった経験がなかったりしたら、わからないのは当然なのです。

正当な人権に関する抗議を邪魔してはいけません。

人権について
 人権に関する問題では、当事者が違和感を感じたり、権利が侵害されたと感じた場合、その感覚や経験を真剣に受け止めることが重要です。加害者側(3Dでは、HYBE、ジャック・ハーロウ、ジョングク、主要な制作者たち。または制作内容を変更する権限を持つ人たち)が意図していなかったとしても、その行動や発言が他者にどう受け取られるかは重要な要素です。人権は、他者の尊厳や平等を尊重することを基本とするため、意図の有無よりもその行動や結果が他者にどう影響するかが問題とされます。

ChatGPT

人権を守るための抗議

人権を守るための抗議は、当事者の声に共感し、それを反映する行動です。これによって、社会的な意識を高め、不正や不平等に対して対抗する手段となります。人権は普遍的であり、誰もが尊重されるべき基本的な権利ですから、その侵害や不平等に対して声を上げることは重要です。

ChatGPT

 3Dの案件から、一連の活動に参加し、抗議トラックの活動をしている人、それを手伝っている人、支援している人たちは、ジョングク個人へのアンチと決めつける人たちへ抗議の理由やAGBやアジアンヘイト、ミソジニーなどの説明もし、都度返信しています。しかし、それでも人権問題を理解しようとしないでさらに人格的な攻撃までしている人たちがいます。

過激リプの内容

 その問題の歌詞やMVの内容についても、「英語圏ではこのぐらいのラップは抑えている方、AGBは今差別的な意味では使われていない、よって差別する意図はない」「ジョングクがんばって兵役こなしているのに、この抗議を見たらかわいそう」「誰を何を守るって?」「じゃ、3D応援していますトラック出す?」などの意見が見られます。最終的には「JKが兵役を頑張っているのに読んだら悲しむ」「ジョングクの性格を考えてみて、抗議しているのを知ったらどんな気持ちになるのか分かんないの?」「アンチだからこんなくだらない抗議できるんだ。大好きなJKが悲しむようなこと好きだったらできるはずない」というようなコメントもあります。

 このようなリプをもらった人たちが丁寧に返信されているのは本当に尊敬します。やはりBTSの本質を理解しつつ、ARMYの特性を生かすベテランARMYの皆さん(じゃない方も含まれます)。

 抗議をしている、支持している人たちは「社会的公正意識が高い人」、公平性を重んじる人たちです。これは今までの様々な経験から学ばれたことで、最初から意識が高かったわけではありませんし、今も学んでいる最中でとみなさんおしゃっています。BTSがARMYと共に成長してきた、これからも共に歩こう、と呼び掛けているからだと思い。つまり、なにか問題があったら「一緒に考えよう!」なのです。
 丸ごと守ってくれ! 防御してくれ! と言っている訳でもないですよね。それがBTSのBTSたる由縁でもあると思います。
 
 だから、抗議している人たちは、わからない人に丁寧に返信し、知識や知恵を共有し、ARMYとして共にBTSを応援していきたいと思っている愛ある人たちです。

感情的すぎる反応

  そして、抗議を支援している人に一方的にリプを送っている人たちは、あまりにも感情的。推し活あるあるですが、共依存が過ぎる。
 今の日本、っていうか世界中で多いですね。それだけ心にダメージ負っている人、サポートを必要としている人が多いのでしょうか。ブロックがとても強い人もいますね。

 JKに感情移入しすぎて、JK=自分で、自分が抗議/否定されていると感じてしまいその痛みで、冷静な反応ができていないようです。そもそも、3Dの抗議は、企業やアーティストへのリスク軽減のため※で、欧米の一部の国々で法的な枠組みや自主規制のガイドラインとして存在し、ガイドラインや法律化はされていないが日本の企業でも取り入れられています。これは、「何を守るって?」の冷笑・揶揄のリプに、抗議支持している方の返信にありました。

※人権DD(Due Diligence)
人権デューディリジェンスは、企業や組織が自らの活動やビジネスにおいて人権に関するリスクを評価し、管理するための取り組みです。
 リスク評価(Risk Assessment): 人権に関するリスクを特定し、それがどのようにビジネスや活動に影響を及ぼすかを評価します。例えば、労働者の権利侵害、地域社会への影響などが含まれます。
 デューディリジェンスの実施(Due Diligence Process): 人権に関するリスクを管理するために、サプライチェーンの調査やパートナー企業の評価などを行います。これにより、悪影響を与える可能性のある活動や関係を特定し、改善策を考えることが目的です。
 報告と透明性(Reporting and Transparency): 実施されたデューディリジェンスの結果や、改善策の進捗状況を適切に報告し、透明性を確保します。これにより、ステークホルダーや利害関係者との信頼関係を築きます。   人権デューディリジェンスは、企業が法令遵守だけでなく、社会的責任を果たし、持続可能なビジネス運営を行うための重要な手段とされています。

ChatGPT

共依存について

 この共依存が過ぎてしまうタイプは、日常でもよく見られます。もちろん一概にはいえませんが、心理学的に見ると、該当するのはアダルトチルドレン(AC)の可能性があります。自分の大好きなものや人が否定されていると場面で、自分が責められているように感じるのは、過去(幼少期・両親または家族、養育者たち)に「否定された」「受け入れてもらえなかった」「無視された」などの心理的トラウマを再体験している可能性があり、これにより、自分のアイデンティティや価値が外部の評価に大きく依存してしまうことがあります。つまりJKへの評価が、自分への評価と重なってしまう。
 
 アダルトチルドレンの特徴として、自分自身を守るために「他人の評価や承認を過剰に求める傾向」があります。これは、自己評価が低いために、自分=ジョングクを価値ある存在と感じるための手段として現れることが多いです。結果として、共依存の関係に陥りやすくなり、自分の感情や行動が他人に大きく左右されることになります。
 例:抗議している人たちが都知事選で蓮舫氏に投票すると発言しているので、「私は絶対に投票しない」といったコメントも見ました。これはまさしく価値基準が自分軸ではなくなってしまっています。

 確かに誰でも、自分が好きな人や物が否定されると悲しかったり怒ったりするのは自然なことです。しかし、人権に関する抗議は否定ではなく、問題点を共有し改善を求めるポジティブな「作業」です。だから、自分が直接言われたことではないことで、一方的な関係の相手に、必要以上に強い感情で心が揺れ、他人を攻撃したくなったら、なぜ自分がそんなに怒っているのか、悲しいのか、何がそんなに気に入らないのかをまず自分に問うてみてください。

 ジョングクが一生懸命頑張っている、かわいそう、応援したい、ジョングクを攻撃しているという心理は、実は自分がそう言ってもらいたいことが多いそうです。怒った勢いで他人を攻撃すると、それも自分が対象の人をかばう役目がない時に行うと、ますますトラウマが深くなり、自分を責めてしまうことになります。

 その大事なジョングクを誰かが攻撃していると思う心理も(実際アンチが攻撃していますが内容を比較してみてください)、なぜそんなに怒るのか、攻撃したくなるのかを含めて、他人の話を聞く専門家にじっくり話を聞いてもらう機会を是非、つくって頂きたいです。それは新しい自分を発見し、救うためにもなります。それがラブマイセルフです。
 ジョングクのためにも、BTSのためにも。


 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?