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おばあちゃんに会った

たまに不思議なことが起こる。

電車に座り、前を見たら
その人はなんだか亡くなったおばあちゃんに
よく似ていた。
そう感じた途端、電車の中でぼろぼろと
涙がこぼれ落ちてきた。

目を瞑り、もし今偶然ばったり、
電車の中でおばあちゃんに会ったら
わたしたちは何を話すかな。

色々想像してみたけど
やはりいつもおばあちゃんが
わたしに向かって伝えてくれていた
"綺麗だねえ"
という言葉だと思った。
そうしたらまた涙が止まらなくなった。

その綺麗だねえは、
他の誰もわたしに発したことのない、
魂というものがあるのならば
そこに向かってまっすぐ、まっすぐ届く
言葉だった。

おばあちゃんは魂の人だった。

その綺麗だねえという言葉は
大人になった今もたまに現れてくれる。

おばあちゃんは、第二次世界大戦で
足を怪我してから、ずっと車椅子だった。
入院していた病院でおじいちゃんと出会い、
結婚してパパのお兄さんが生まれ、
その後パパが生まれた。

わたしは旅をするたび、
踊るたびに、
おばあちゃんを感じる。
体験してくれてありがとう
そうやって言われているような気がする。

骨盤を痛めて、背骨の歪みが原因
ということが分かり、
背骨といえばご先祖さまだと思い、
「沢山のことを経験させてくれてありがとう」
と心の中で祈りながら歩いていた後
電車で号泣した話。

思えば今日、部屋にいた時
言葉に表せない安心感で満ち溢れていた。

小さなことひとつずつが
誰かをどこかへ導いてくれている。

ありがとう。

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