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【その3】「接待は是か否か?」お客様と良好な関係を築くには・・・

前回の【その2】の続きです。

今回は、「接待される側の心情」について考えます。

2021年に総務省の接待問題が頻繁に報道されていました。
官庁などもけっこう堂々と、民間と接待をやっています。

信じられないかもしれませんが、40年くらい前は「うちの
テレビが最近映りが悪くてさぁ」というと、速攻で翌日新品の
テレビをお客さんのところへ送ったものだと、当時の上司から
聞きました。

すごい話としては、「うちの平垣が壊れてさぁ」というと、翌日工事
業者をお客さんのところへ派遣した、という話も聞きました。

いわゆる便宜を図ってもらったり、入札情報を事前に流してもらう
など日常茶飯事でした。(もう時効と思いますが・・・)

話を戻しますと、接待は「する方が楽か、受ける方が楽か?」
そんな視点で少し書いてみました。
皆さんは接待をされたことはありますか?

私は、40年以上営業の仕事をしてきました。
接待はする側で、95%はこちらが支払う立場です。
しかしながら、割と高額な商品を扱っていたこともあり、自社で
扱っていないものをお客様に納めなければいけない時は、外部調達を
するということになります。

いわゆる「業者」から仕入れることなります。

基本は、複数の会社を検討しますので、自ずと業者の人は接待攻勢を
かけてきます。
私は、お酒は飲みますし、話しをするのが好きなので接待は受けます。

これが、信じられないかと思いますが、「すごく居心地が悪い」のです。

何故だと思いますか?

まず、自分の食べたいものを注文できません。
「なんでも食べてください」と先方は気前よく言いますが、そんなに
図々しくあれもこれもと注文なんて、できるものではありません。

また、自分の飲みたい酒が注文できるわけでもありません。
私は、日本酒やワインが好きなのですが、先方は部長や役員が
参加しますので、大体は安い焼酎のボトルを入れて「梅割り」
なんて言いながら勝手に飲んでいます。
こちらの希望もしばしば聞いてくれません。

私は、焼酎は飲めないタチなのです。
おのずと、ビールを飲むことになりますが、グラスにビールがなく
なってもさっと注いでくれるわけでもありません。
自分で瓶をとって注ぐのもおかしなものなので、空の状態が
続くこともあります。
オヤジたちは気がつきません。

ですので、接待は嫌いではありませんが、受けることはネガティブでした。
信じられますか?
最後に「弊社をよろしく」なんて言われても、会食に満足しなかった時は
内心「オタクには発注しないよ」なんて思っていたりもします。

接待は、「する方がぜんぜん楽です」
簡単に一言、「接待」といいますが、受ける側もこんなことを考えているのです。

何かの参考になれば、幸いです。

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