くらうん

変な夢を見ます。ノベルバというアプリにもいます。ツイッターにもいます。いますいます

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プロフィール

近頃、少し特殊な夢を見ることが多くなってまいりました。 何となく書き残しておこうと決めたので、夢をベースに文章を書きます。 なお、夢を見た時以外は文章は一切書くことができないので更新は少なめです。

    • スピードスター

      午後5時50分の電車には魔物が棲む。 「お父さん近すぎ!!!」「近すぎだろ!!」 降りようとした男性に近づくなと言わんばかりに力一杯牽制する。 ドアが開く。 誰よりも速い、稲妻のようなスピードで階段を飛び降りる。 人々が階段を降りる頃にはもはや影すらもない。 周りの失笑など気にもせず透明な羽をつけた悪魔は今日も飛び去る。 縞模様の奇抜なスーツにノルディック柄の手袋をつけた悪魔はとにかく急いでいた。 明日も明後日も同じ時刻に悪魔は降り立

      • 後ろにいた人

        「みんな今日はお疲れ様!」 恭二はそう言うとみんなをさっさと帰らせようとしました。 「この頃、残業とかうるさいし、うちには残業代払える余裕なんてないんだからね」 笑いながら話す恭二から見送られて私たちはそれぞれ家に帰ることにしました。 今年の夏、私はアルバイトとして海の家で働き始めました。といっても恭二は姉の幼馴染で、すなわち私とも幼馴染のようなものでした。 その日は印象的な日でしたから書き残しておこうと思います。 メモ:アルバイト当日の夜のこと 他の二人のバイ

        • ALTのジョニー先生

          ジョニー先生、あの夏のことを覚えていますか? 修学旅行の帰りに森の中に取り残されたあの夏のことです。 崖に面したあの道で私たちのバスは動かなくなってしまいましたよね。 でもあの時誰もその理由を知りませんでした。私たちは全員寝ていましたからね。 異変に最初に気がついたのは、シュン君でしたか?コウタ君だった気もしますね。 私が目を覚ましたのは、窓ガラスが割れてミサキちゃんが即死したあの瞬間でした。 その時でしたよね、ジョニー先生が走ってバスに戻ってきたのは。 「戦争

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        プロフィール

          ぼと、ぼと、

          ある冬の夜のことです。 私は友人宅の宴会に招かれた後、いつものあの道を通って帰ろうとしていました。 比較的車の多い大通りをしばらく歩いた後、コンビニを左に曲がるあの道です。 例の一軒家は真夜中だというのにいつも明かりがついています。 「割と新しくてきれいな家が多い通りで目立ってるなこの家」といつも思っていました。 その家は二階建てで、ぼろぼろです。小さな駐車スペースには古びたミニバンが前時代を引きずるように止まっていました。表札には13-5の文字です。カーテンはあり

          ぼと、ぼと、