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【2025年クラシック候補診断File④】キングスコール

私の独自の視点で2025年クラシック有力馬候補を診断する企画の第四弾。
今回は取り上げるのは非社台生産の怪物候補・キングスコールを診断してみたいと思います。

【基本データ】
7月21日(日)
札幌5R メイクデビュー
芝1800m 8頭 良馬場

勝ち馬 キングスコール
父 ドゥラメンテ
母 レインオンザデューン(母父 Frankel)
騎手 藤岡佑介
厩舎 矢作芳人(栗東)
生産 飛野牧場
馬主 DMMドリームクラブ



血統


母の半兄に米GI・ウッドメモリアルSの勝ち馬ベラミーロード

半姉サクセスカラー(父ロジャーバローズ)が2勝
生産牧場が社台系ではなく、日高の飛野牧場で2022年セレクトセールで4950万円で取引されたところを見ても血統的な評価はそれほど高いものではない。

評価:7点 ★★★★★★★☆☆☆

厩舎力

「世界の矢作」と呼ばれ毎年リーディング上位を争う西の名門厩舎。
出走数が多く、連闘も厭わない仕上げは他の厩舎と一線を画す。
社台のお抱え厩舎も多い現在、コントレイルで無敗の三冠を達成するなど、非社台生産馬でこれだけの実績を挙げている厩舎は矢作厩舎ぐらいだろう。
毎年クラシック戦線を賑わせており厩舎力は文句なしの10点満点。

評価:10点 ★★★★★★★★★★

タイムレベル


勝ちタイム 1:47.8(良馬場)
前半4F 49.4
上り4F 46.3(後傾ラップ)
上り3F 34.8
ラップタイム
12.6 - 11.7 - 12.6 - 12.5 - 12.1 - 11.5 - 11.7 - 11.6 - 11.5

開幕週の馬場とはいえ、勝ちタイム1:47.8は2020年札幌2歳Sでソダシがマークした1:48.2を塗り替えて2歳コースレコード。
馬場が非常に良い状態だったのでレコードタイムを鵜吞みには出来ないが、単純比較で前日土曜日の古馬1勝クラスなら4着相当の優秀な走破タイム。
これはこの時期の2歳の新馬戦で出せるタイムでは無いw
2歳の新馬が4角先頭で刻んだラスト4Fすべて11秒台というラップは凄まじいスピード持続能力とスタミナの一端を表している。

評価:9点 ★★★★★★★★★☆

メンバーレベル


3馬身差の2着に敗れたテリオスララは普通の年なら余裕で新馬勝ちできるレベル。新馬戦で2歳コースレコードの流れはメンバーレベルの高さを証明。
2~4着馬は即未勝利勝ちできる。

評価:8点 ★★★★★★★★☆☆

将来性

ゲートセンスの良さ、落ち着いたレースぶりや勝ち時計から見ても将来有望であることは間違いない。
パドックやレース後の暴れっぷりを見ると気性的な問題を抱えていることは明らかだが、そこは名門・矢作厩舎。馬の個性を殺さず、気性的な問題を解決してくれることでしょう。
師は早くも次走・札幌2歳Sを明言しており、短期放牧→滞在競馬の札幌なら大崩れすることは考えにくく、早めに賞金加算して余裕のあるローテで来年のクラシックに臨めることはメリットだろう。

評価:9点 ★★★★★★★★★☆

馬券の狙い目

この馬の馬券的ポイントは「非社台生産馬である」というところ。
ローテも騎手選択も含めて、変な抑制が無いし、矢作先生にはこの馬で大いにクラシック戦線を搔きまわして欲しい。
距離適性は矢作先生が「1800mでも短い」と言っているように今後のローテで距離短縮することはないだろうから
・コーナー4つ
・1800m以上
・時計勝負も問題なし
という前提でレースを選ぶと
札幌2歳S→京都2歳S→ホープフルS
のローテがベストかと。
少しタイプは違うが同じ父ドゥラメンテ産駒のタイトルホルダーに近いイメージ。
暮れの中山競馬場の馬場が昨年のように瞬発寄りの馬場になった場合、ホープフルSで取りこぼすこともあり得るが、それ以外の理由で馬券的に逆らえない。
しかし「東京競馬場を経験させる」という名目で東京芝中距離のレースに出走してきた場合、現状の不安点「瞬発力不足」が露呈される可能性があり、そこで初めて馬券的妙味が出ることになる。

【2025年クラシック候補診断File①】ミリオンローズ

【2025年クラシック候補診断File②】ダノンフェアレディ

【2025年クラシック候補診断File③】クロワデュノール


サポートしてもらうようなこと何も書いてませんw