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自己紹介

長山陽司

Sales Agent Service代表

・作家
・セールスディレクター
・コミュニケーションアドバイザー
・人材育成プランナー

美容機器、健康器具の訪問販売を皮切りに、某大手中古車販売買取店店長、ポルシェ・ベンツ等のクラシックカー専門店販売店長、仕入れ買取部門立ち上げ、輸入車ディーラー営業と経歴を重ねて独立。

営業として前線に立つ傍ら、部下の育成を手掛け、在籍した会社で数多くのトップ営業マン、店舗責任者、管理職者を育成する。

新たなセールス思想と教育を生み出す活動のために、セールス エージェント サービスを設立し、活動を続けるとともに、作家として活動をしている。

WEBページ
http://sales-agent-service.com

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https://mantoman.info

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https://www.facebook.com/youjl.nagayama

出版書籍
「横濱山手の旧車専門店」
セールス、マーケティング、ブランディングが将来向かうべき姿を
2025年の未来図と共に表し小説にしました。


世の中は変わった。セールス教育はどうだろうか?

『失われた30年』の間に、世界の情勢は大きく変わり、車や家電といった“モノ”への消費から、旅行や演劇や料理といった体感や娯楽、“意味”への消費に価値観は移り変わってきました。

車一つとっても、車を持っている人が少なかった高度経済成長時代は、車を所有していれば満足していたものが、今では「安全機能」であったり「おしゃれさ」であったり「人と被らない」など、車という乗り物にプラスの価値を求めるようになりました。

そして更に時代は進み、消費者は、プラスアルファの価値観を乗せられた車の周辺、例えばお店の雰囲気や専門性、サービスに価値を見出すようになってきたのです。

世の中と消費者は、大きく変化しました。
ではセールスはどうでしょうか?

日本はGDP世界第二位の経済大国の座を、とうの昔に中国に明け渡しています。
消費の文化はモノから体感へ、車や家電からITソフトウェアの時代に移り変わっています。
当然、セールスも変わらなければいけません。

ですが、残念ながら日本のセールスは、いまだに“モノ”を売ることに固執し、新たな価値観を社会に提案することが出来ないままでいます。
一生懸命商品の機能を説明し、安全性や画期的な技術を説明し、巧みな話術や極端な価格セールで商品を売っていく。日本のセールスは未だ、高度成長期の「売ることは正義」思想で、GDP世界第二位の経済大国にのし上がった呪縛から、逃れられていないのです。

そしてその呪縛にとらわれたセールスマンたちの思考が、日本のセールスを停滞させています。
セールスの教育が、営業話法などのテクニック、買い手を錯覚させるような心理学、最後は気持ちだ!といった根性論、通り一遍のマナー研修しか存在しないのはそのためです。

今年のコロナウイルス騒ぎに乗じて、マスクや紙製品を高値で転売する人たちがいました。転売自体は違法行為ではありません。(今では法規制が入りましたが)
ですが、世界的な混乱に乗じて、平常時の10倍も20倍もの価格で販売することは、果たして世の中のためになる行動なのでしょうか?

実は、同様のことは以前も起きています。
1995年の阪神大震災の時にはソーセージは1本5000円で売られていました。
東日本大震災の際にはミネラルウォーターが1000円を超える価格で売られていました。

商品の価格は売り手が自由に決めていいのですが、高額と思える価格を商品に反映させるには、それなりの営業努力が必要だと私は思います。
この災害時の価格は、売り手の営業努力の賜物でしょうか?

日本のセールスに対してのマインドは、阪神大震災の時代から成長していないのです。

すべては、
世の中にどのような価値を提案していくか?
世の中の役に立とうとしているか?
顧客のために、社会のために何ができるのか?
その思想が根本には必要なのです。

セールスが学ぶべきことは、技術だけではありません。
演技力や話術、心理学、商品知識、その土台となる人格や思想が重要なのです。

変化する社会と取り残されているセールスの矛盾を、感じ取っていただければ幸いです。

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