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損をしない車の売り方① 車の下取りはディーラーよりも買取店の方が高い?

車の乗り換えについて、もう一つのポイントを書いてなかったなと思い出しました。

今乗っている車をディーラーの下取りに出した方がいいのか、中古車店や買取店に持って行った方がいいのか。皆さんお困りのポイントではありませんか?

よく言われる「ディーラーは下取りやすいんでしょ?」論。
実はそれ、10年ほど前の常識です。
高額買取のコツは「いろんな買取店に査定に出すことです」って謳い文句。
あれも今や5年以上前の常識です。

じゃあどうしたらいいの?!
それを今から解説していきます。

車の買取金額はどのように決まるのか

皆様が今お乗りになられている車は、乗り換えの時にどこに任せればいいのか?
それにお答えをするにはまず、車の買取価格がどのように決まるのか、その仕組みを知っていただく必要があります。

買い取られた車がどのようにして、再び市場に中古車として流通していくか、その流れを追いながら、買取価格が決まる仕組みを説明していきます。

買取から次のオーナー様が車に乗り出していくまでのステップは次の通りです。
 1、車の査定と買取金の決定
 2、オートオークションへ買取店が出品
 3、オートオークションで販売店が落札
 4、販売店にて販売してお客様が購入
ざっくり図にすると、下の通り。

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オートオークションというのは、その名のとおり、車のオークション会場です。オークションと言ってもヤフーオークションのように、一般の方は入ることができません。
豊洲のような、魚市場の車版と思っていただければ大丈夫です。

買取店は、査定した車がオートオークションで、過去6か月くらいまでにどのくらいの金額で落札されているか、オークション結果を確認します。

オークション結果は時期により多少バラツキはあるのですが、オークションでの直近の落札価格が100万円くらいの車だとすると・・・・・

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オークションへの出品は、出品手数料と陸送代を合わせると、おおよそ5万円くらい経費としてかかります。
できれば10万円くらいは利益を出したいので、買取店は80~85万円くらいまでで買取をしたいところです。

この時のオークション会場で「100万円くらいかな」を『相場』と呼んでいます。

この構造は、ディーラーでも同じですし、どこの買取店でも同じです。
つまり、みなさんがどこのお店に車を持ち込んでも、そのお店が売りに行く場所は同じオートオークションなのです。
ですので、実はどこの買取店でもディーラーでも、システム上は買取金額に差はあまり出てこないのです。

昔のディーラーは確かに安かった

「でも昔のディーラー下取りは安かった!」そう反論したい方もいらっしゃるでしょう。

そのとおりです。昔のディーラーは安かった。
なぜ安かったのでしょうか?

それは、上記のオークションシステムが整う以前の、ディーラーでの金額の付け方にあります。

オークション会場は1980年代くらいから、全国各地に点々と小規模会場が存在していました。その当時のディーラーは、独自の「査定基準本」で買取金額を算出していたのですが、これが強烈に安い価格でした。

というのも、ディーラーでは中古車を販売していませんでしたので、下取りの中古車はどこかの中古車店に買い取ってもらうしかありません。中古車店が仕入れたい価格が買い取ってもらえる価格ですので、それよりも安く下取りをしないといけなかった背景があるからです。

中古車店もその状況は分かっていますから、ディーラーからの買取依頼は、安く買い叩く。結果、ディーラーはかなりの安全圏でしか下取りをできませんでした。

1980年代当時は「比較する」という考えが消費者側になかったのでよかったのですが、インターネットの普及と大手自動車買取店(ガリバー)の出現により、状況が変わってきます。

1995年頃から、全国のオークション会場の統合が始まり、ネット通信により店舗から遠く離れた地域のオークション会場へ、出品したり、落札(仕入れ)が出来るようになりました。
そして2000年を過ぎる頃には、先に説明したオークションシステムがほぼ完成していたのです。

ですがディーラーは、オークションシステムが整いだした後も「査定基準本」で下取り査定額を出し続けていたため、買い取り専門店とディーラーは大きく買い取り額が違っていたのです。

オークション

ディーラーの逆襲⁈ と対策。

どうも下取り車をオークションに出せば、すぐに売れて儲けも出るらしい。
そう気づいたディーラーも、オークション出品に対応できる体制を作り出すのですが、オークション相場を読むことは、一朝一夕にはできません。

体制を整えつつ、中古車店、買取店向けに対策を取り出した結果、状況によってはディーラーの下取りが買取店よりも高くなるケースも出てきだしたのですが、長くなってきたのでそれは次の記事にすることにしましょう!

クルマの売り買いは「車売買エージェント」に任せよう!
車ウリ買い.com



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