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運転者

社会人になって、習慣的に本を読むようになった。
習慣のきっかけとなった作者が「喜多川泰」さん。

自己啓発系の内容を、ストーリー仕立てで描く喜多川さんの作品は、自分の人生とも照らし合わしやすく、心に残るものがあります。

そんな喜多川さんの最新作が「運転者」です。

どんな内容の本か。
この本から自分がどんなことを学んだか。

そのことについて書いてみたいと思います。

運が訪れる場所に導く運転者

この本は、運が転ずる場所へタクシーで運んでくれる「運転者」との出会いによって、運とは何か、について考えさせてくれる一冊です。

最初は運ばれた場所へ行っても全然運が良いことが起きない主人公。運転者へ怒りをぶつけます。すると運転者は、主人公へある助言をします。それは「運を手にする人の特徴」です。

運はどんな人にやってくるのか

この本では、運はある特徴を持った人に訪れると語っています。

それは「上機嫌な人」です。

運は、その瞬間に幸運と感じるものではなく、あとあと振り返ってみると「あの時がなかったら今はないな」という積み重ねです。その瞬間では幸運のきっかけであるとは気付かないため、上機嫌でいないときっかけを見逃してしまう、と本では語られています。運転者の言ったセリフの中で、私が印象に残っている言葉があります。

誰かのためにしてあげたことと、してもらったことの差分で「運」は貯まる。運はポイントカードのようなもので、貯めて初めて使うことができる。

だけど、同じように頑張っていても、運が良いように見える人もいれば、運がないように見える人もいる。それについてはこのように言っています。

運は次の世代へ引き継ぐこともできる。あなたが幸せに生きられているのは、先人たちが人生を使って貯めた運があるから。そのポイントを私たちは使わせてもらっているのです。

そしてこの本では、プラス思考についてもこのように語っています。

プラス思考というのは、自分の都合の良いように考えることではない。起きた出来事に対して「必要だから起きた大切な経験だったのだ」と思えることだ。

誰よりも運を貯める生き方をする。
貯めた運の半分くらいを使って生きる。
残りは次の世代へ引き継いでいく。
そんな考え方が、本当のプラス思考だと言います。

僕は、「運」が本当にこのように成り立っているか成り立っていないかは置いておいて、この本のように解釈すれば、あらゆることもプラスに考えることができると感じました。

自分が世の中の運を使い切ってしまおうと考えるのではなく、次の世代のためにとっておく。そして、次の世代がよりたくさんの運を味わえるように、毎日コツコツと運を貯める。

この本を通じて、そんな生き方を自分もしていきたいと思いました。


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