マネジメントの大事なカギは臨機応変な対応

さまざまな病状の人をケアする看護の現場では、その時々で必要な対応が異なってきます。同じ病気でも、患者さんによっては状態が異なってくるため、状況を判断し、最適な対応を講じる必要があります。実際、こうした柔軟な対応は、部下の指導に対しても言えること。看護管理者などの立場になり、マネジメントを行う際にも、常に同じ対応、判断をするのではなく、臨機応変に対応していくことが重要になってきます。

では、看護師がマネジメントをする時に必要となる、臨機応変な対応についてご紹介しましょう。マネジメントをする場合、本などを取り入れて学ぶ方も多いと思います。しかし、これらの本を参考にしようとすると、マニュアル化しやすく、どういった状況でも同じ対応しかできなくなってしまいます。さらに、同じ部下をマネジメントする場合でも、状況によって対応が変わってきます。マネジメントをする際には、誰をマネジメントするのか、どういった状況の時にマネジメントをするのかによって、対応方法を変えましょう。

そのため、あまり「マネジメントはこうしなければ」といった偏った考えを持たないことも大切です。マニュアルを見て勉強するのも大切ですが、それだけを信頼していると、重大な時に最善の対応ができなくなってしまいます。また、マネジメントをする際には、部下にどうしたいのか、どうなりたいのかを確認し、尊重することが大事です。新人を育てるためには、相手の意思や考え方なども大切にしていくことが欠かせません。