西窪 洋平

Glopa株式会社ほか数社の経営に携わる。VCでのベンチャーパートナーとしてのイスラエ…

西窪 洋平

Glopa株式会社ほか数社の経営に携わる。VCでのベンチャーパートナーとしてのイスラエル他地域での投資経験、起業、Exit、大企業向け戦略コンサルティングの経験あり。

マガジン

  • 起業予備軍に捧ぐ経営視点からのクラウド戦略

最近の記事

NFT活用においてフランチャイザーが本当に検討すべきこと

NFTの登場時から触ってきた身として、毎日のように多くの事業主体からの相談が舞い込んでくる。 その中で、日本でいうところのいわゆるIPホルダー、それだとBabyMetalやPerfumeの例はどうなってしまうんだという話と海外ではIPと言われても全くピンと来ない方が多いので、ここではフランチャイザーという呼び方をするが、そういった方々の興味はどのプラットフォーム(ブロックチェーンやマーケット・プレイス)を選定するかという点に膠着してしまっているように感じている。 その動き

    • Google Data Studioでの日本時間表示

      割と遭遇しやすそうな問題の割にシンプルな解決方法の情報が見当たらないので、備忘録的にメモ。 以下の関数のフィールドを追加すれば、日本時間化可能。

      • OS標準じゃないウェブブラウザを使うことは覚悟が要るよという話

        概論と結論最近、某ウェブブラウザアプリが問題になって、サービス停止となったようですが、ウェブブラウザにおけるセキュリティについての深刻さがあまり共有されていないようなので、あくまで一般論としてまとめておきます。 まずは概論ですが、SSLに代表されるインターネットのセキュリティ技術は基本的に通信経路の安全のみを対象としています。ウェブブラウザは経路の利用者側の終末なので、そこから先の情報の安全性はウェブブラウザの開発者に全て委ねられます。 ウェブブラウザの開発者の内心など分

        • サヨリのワーミングって誰に需要があるんだよ。レインボーブリッジから5分と言ったって「よーし今夜はいっちょワームでサヨリと洒落こむかぁ~」とはならんだろ

          この記事、昨晩上げる予定だったのですが、書いていたら、ついつい追試をしたくなって出撃したところ、サッパとコノシロの混成軍が大規模接岸それをシーバスが大絶賛捕食中という状況でサヨリはどこへやらという状況でした。もう、この場所での今年のこのサヨリパターンは終わりなのかもしれません。 で、一人シーバス祭りと洒落こんだのですが、思ったよりも個体が大きい上に(まあ20cmくらいのベイトなので当たり前と言えば当たり前なのですが)8lbリーダかつタモも持参せずという状況で全部足下リリース

        NFT活用においてフランチャイザーが本当に検討すべきこと

        • Google Data Studioでの日本時間表示

        • OS標準じゃないウェブブラウザを使うことは覚悟が要るよという話

        • サヨリのワーミングって誰に需要があるんだよ。レインボーブリッジから5分と言ったって「よーし今夜はいっちょワームでサヨリと洒落こむかぁ~」とはならんだろ

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        • 起業予備軍に捧ぐ経営視点からのクラウド戦略
          2本

        記事

          NFT(ERC721)はコンテンツ配信に向いているか?

          このイベントで伝えたい内容ではあるのだが、やや説明が必要なことと結論まで聞かないとネガティブな印象が残ってしまう可能性があるため、ここでまとめておく。 NFTがデジタルコンテンツ配信に向いているとされる理由NFTすなわちノン・ファンジブル・トークンは、デジタルデータに対して代替不可能性を提供する。 代替不可能性と言われてもピンとこないと思う。 逆にデジタルの時代、コンテンツ屋が何に困ったかを考えてみてほしい。 恐らく、コピーが容易で、かつ、そのコピーがオリジナルと同一

          NFT(ERC721)はコンテンツ配信に向いているか?

          [告知] 誰でもNFT発行体験できるセミナーやります

          クオン水野さんに参加いただくかたちで、イベント開催します。 誰でも、NFTの発行体験ができるセッションもありますので、ライツビジネスを営んでいらっしゃるビジネスサイドの方の参加をお待ちしています。

          [告知] 誰でもNFT発行体験できるセミナーやります

          [番外編] 管理画面重視の場合、Firestoreはダメ、絶対(今のところ)

          Facebookで指摘が入って、確かに困るかもと思ったので、いきなり、補足ということで番外編。 phpMyAdminのような管理ツールでデータの内容を頻繁に検索・操作する必要のあるプロジェクトの場合、少なくとも、現時点ではFirestoreを使うのは止めたほうがよい。 数十万件とかのデータをこんなツリー構造で表示されてもどうしようもないという話はもっともである。 Datastore(FirestoreはDatastoreの拡張版という理解でよいと思う)の管理画面であれば

          [番外編] 管理画面重視の場合、Firestoreはダメ、絶対(今のところ)

          その1 Google Cloud Platform にしろ

          はじめに最近、相談を受けた段階で終わってしまっている事例が多いので、経営視点から考えるクラウド戦略というテーマでまとめておこうと思う。 ここで言うクラウド戦略とは、適切な技術選定によってクラウドサービスへの支払いコストを減らすだけでなく、データベースやネットワークなどの管理者(専門従事者)の人件費を減らすことを主眼とする。 適切なクラウド戦略で上場期が早まる?上場を見据える規模のITスタートアップでデータベースやネットワークに専門従事者を必要とする構成にしてしまっている場合

          その1 Google Cloud Platform にしろ

          [クオンさんとの協業リリース] ブロックチェーン技術によるキャラクターライセンス使用権販売はじめました

          クオンさんと共同でノン・ファンジブル・トークン(NFT)を用いてキャラクターライセンス独占使用権の販売と保有証明を行うという取り組みを開始しました。 デジタルデータは複製可能で複製元と複製先の区別がつかないということが最大の特徴であり、弱点でもありました。 ノン・ファンジブル・トークンとは、直訳すると代替不可能なトークンということになるのですが、要はブロックチェーンの技術を用いて、代替(複製)不可能性を担保できるデータを実現するというものです。 ブロックチェーンによって

          [クオンさんとの協業リリース] ブロックチェーン技術によるキャラクターライセンス使用権販売はじめました

          [追記あり] Dapper第一波 掴みはOK? - First Wave of Dapper. Good Start?

          [追記] Dapperは既存ウォレットと互換性がないため、既存ウォレットからNFTをトランスファーするツールを提供しており、同ツールの利用によって、CryptoKittiesのスマートコントラクトへのトランザクションが増加した可能性が高いと思われる。いずれにしても、Dapperの利用が活発化しているサインの一つではある。 読者の諸賢はよくご存知の通り、BigQueryではポピュラーなチェーンのトランザクション等データが用意されており(Ethereumは`bigquery-p

          [追記あり] Dapper第一波 掴みはOK? - First Wave of Dapper. Good Start?

          ブロックチェーンを知るところから始めるとdApps開発するまでに挫折するよという話

          以前書いたようにdAppsの実態は、ウォレットによってインジェクトされるweb3というオブジェクトを介してスマートコントラクトのAPIをコールするという、ごくごく一般のウェブアプリケーションそのものである。 (スマートコントラクトはどうなる?という話はあると思うが、これからdApps開発に入門する人には、有り物のスマートコントラクトを用いてのフロントエンド開発から入ることを強くオススメする。一通り分かってから、スマートコントラクト開発に着手するかたちで全く問題ない) とこ

          ブロックチェーンを知るところから始めるとdApps開発するまでに挫折するよという話

          CryptoKittiesのチームが満を持してリリースするDapperはブロックチェーンゲーム普及の起爆剤になるか?

          CryptoKittiesのパブリッシャーであるDapper Labsが、かねてから噂されていたウォレットのChrome機能拡張バージョンをリリースした。 ウォレットなのに秘密鍵の概念がない、パスワードを忘れても復旧可能、ガス代がタダ、(あまりオススメできるものではないが)ETHをクレジットカードで購入可能という、ブロックチェーンゲーム利用においての障壁の多くを取り払うという野心的なプロダクトだ。 早速、CryptoKittiesでKittieを買うかたちで試してみた

          CryptoKittiesのチームが満を持してリリースするDapperはブロックチェーンゲーム普及の起爆剤になるか?

          (後篇)IEOの残念な出落ち感とその可能性

          こちらの続き。 800分の1の衝撃仕組み上、リスクを抑止できるはずのIEOであるが、上記ほど酷いものでなくとも、IEO直後に10分の1程度に値下がりするトークンも散見されるようになっている。 このような体たらくを取引所や発行体の属組織的な姿勢の問題に帰することは簡単ではあるし、実際に情報開示の努力がBinanceなどの大手取引所と比べて全く足りていない点などはあるのだが、個人的には初期のIEOの仕様にこういった詐欺まがいの行為がつけ入る隙があったように思う。 BitTo

          (後篇)IEOの残念な出落ち感とその可能性

          (前篇)IEOの残念な出落ち感とその可能性

          TL;DRInitial Exchange Offering(IEO)というワードを耳にした方も多いかと思う。 IEOは論理的にはICOのリスクのほとんどを解決できる手段であるが、現実的にはトークンの違法な取引所上場手段として、あるいは、そこまで悪質でなくとも上場後のトークン価格の吊り上げ手段と化しており、実際、上場直後に公開価格の1/10にトークン価格が下落して投資家に損害を与えている例も出現しつつある。 国内でも法改正を控え、登録事業者たる取引所自らが審査し売出しを行

          (前篇)IEOの残念な出落ち感とその可能性

          ブロックチェーンを分かりづらくしているブロックチェーン脳のジレンマ

          先のポストで「実装を試してみては?」と軽く書いたが、既存のウェブアプリケーションについては熟知している方々も実際にブロックチェーン上の分散型アプリケーション(dApp)と聞くと気後れすることが多いと思う。 例えば、Qiitaあたりを覗いても、ブロックチェーンのノードを立てるところからの説明が多い。 ちなみに、どのブロックチェーンでもDockerやdocker-composeを用いればノードを立てること自体は操作上は容易だが、いわゆるフルノードの場合、凄まじいマシンスペック

          ブロックチェーンを分かりづらくしているブロックチェーン脳のジレンマ

          ブロックチェーンは実用化レベルに達しているのか?

          国光さんのこの投稿がFBのフィードに流れてきたのだが、否定的な意見が存在することに驚いた。 このスクリーンショットは、筆者が関わっているGlopaという会社のプロダクトであるブロックチェーン向けの広告サービスのバックエンドを転用して、Ethereumブロックチェーンのトランザクション全件をリアルタイムに可視化したものである。1分で約830件のトランザクションが発生している。(我が国が誇るMy Crypto Heroesが3位) 正直、このように仕組みで全件がトラックできて

          ブロックチェーンは実用化レベルに達しているのか?