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たった1泊の旅行で、こんなに変わった自分、どこに泊まるかで決まる。

 先日、大分県日田市の“奥日田温泉うめひびき”さんにお世話になりました。

 福岡空港から高速バスで日田駅に向かい、出迎えてくれた車は貸し切り状態。この時点で、すでに気分も上々。ひっそりと山間にかまえる宿まで30分の道中では、天領地であった日田のあらましから、日田杉、湧き水、梅栽培などを語って下さり、あっという間の一時が過ぎて到着。

 総畳敷の館内へ上がると、なんと気持ちのいい事か、足元から癒される。通された部屋からは新緑の森が眼下に迫り、まるで絵画のような風景。

 暫し部屋で何も考えずボーっとしている時間も、たまらなく贅沢な時間。部屋の居心地の良さもあるのでしょう。

 夕食前に温泉へ、たまたま他にお客さんは入っておらず貸し切りの湯舟。普段はそれほど長風呂でない私でさえ、3時間近くも入っていた。
岩盤浴、内湯、サウナ、露天と全てを堪能。きれいで広々だ。

 部屋へ戻り、夕食と共に一献傾け、食事も地元野菜を中心とした滋味あふれる内容。身も心もグニャグニャにほぐされ、そのままとろけるように寝入ってしまいました。

 翌朝の朝ぶろも人はまばら、露天は鳥のさえずりとかすかな風の音だけが聞こえる。日常から何百キロと距離を置き、このような非日常が年に数日あってもいいだろう。非日常を強制的に持つことを自分に課そうと思いながら湯舟を後に、朝食へ。

 個室での朝食は、十種類ほどの小鉢に色とりどりの菜が並べられていて目で見て楽しみ。自然と普段よりもゆっくりと咀嚼しながら味わっている。美味しい。いつものコーヒーとトーストの朝食とは違ったものだ。

 名残惜しくも、チェックアウト。日田駅まではまたも貸し切りで送って頂いた。たった1泊の滞在であったが、それがまた滞在の良さを際立たせてくれた。完全にやられてしまった。
 
 何より驚いたのは、旅から戻った後の自分の精神状態である。
日頃、少なからずストレスで病み、イライラを募らせている精神が、ほぐされている感覚、寛容心も広がっていてイライラしない。

 たった一泊でこんなに自分が変わってしまうのか。しかし、旅ならどこでも効果があるとは思えない。今回の場所、宿、季節、タイミングがそろったことだと思うが、何より宿が良かったことは大きいだろう。

 またいつか、お世話になりに行こう。

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