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母親の不調㉓ ~抗がん剤治療2 2クール目に入る予定でしたが

2023.7.5(水)

1クール目の抗がん剤での副作用は

発熱
けだるさ
皮膚炎
味覚障害
便秘

でした。本人に自覚があった副作用です。

微熱があったり、下がったり、入院中に発熱はしょっちゅうあったようです。
また、足の付け根や太ももに、赤い湿疹ができていました。
皮膚科の先生に診てもらうと、おそらく副作用だろうと言われて
ぬり薬をもらいました(暖かいとかゆくなったようです)
味覚障害としては、甘いものは平気なのですが、からいもの(塩辛いも含む)を食べると、飲み込んだ時にとても苦い味がするそうです。
口の中で咀嚼するときはよいのですが、飲み込むと、苦くてまずいので
食欲が落ちたと言っていました。
吐き気などはほぼなかったようですが、けだるさはずっとあったようです。

1クール目は、抗がん剤の効果は見られませんでした。
最初から、1クールでは効果は薄いと思うと先生に言われていたので、
想定内ではありましたが、そうか、やっぱりかーー(泣)
先生も私も、抗がん剤によって胸水が少し減ることを期待していましたが、
変化がありませんでした。
退院するにあたって、母親が胸水をとても気にしていたので、
安心材料になるならば、と先生が提案してくださり抜いてもらうことになりました。
ただ、胸水は、無色だったので癌から来るものではなかったようです。
癌から来るものだと、赤かったり、色がついているそうです。
肺がん手術をすると、胸水は誰でもたまるそうなので、そういう種類のものだったようです。

胸水を抜いてもらえば、楽になると思っていましたが、
ほとんど変化はなかったようで、母親はとてもがっかりしていました。
私もがっかり・・。

落ちていた好中球の数値が多少戻ってきたということで、
先生から許可が出たので、約3週間の入院を経て、酸素ボンベとともに
退院しました。
といっても、金曜日に退院して、翌週水曜日に再入院なのですが。

自宅では、しんどい日やしんどい時間が毎日違っていたようです。
食事の用意などは全くできないので、ちょっとしたことで少し動いて休む、
また少しだけ動く、の繰り返しだったようです。
お風呂も入る体力がある日だけ、明るい日中に入っていたようですが、
2日おきに入るので精一杯だったようです。

暑い時期だったので、大好きなスイカをよく食べていました。
水分が取れたので、便秘が解消された日もあったようです。
また味覚障害があってもスイカはおいしかったそうで、
ベストな食べ物でした。

今日から2回目の入院でした。
レントゲンや心電図の検査をしてから、入院手続きをしました。
ナースステーションで、担当のN先生とお会いできたのですが、
血液検査の結果で、血小板が多かった、と言われました。
「血小板が少ないほうがだめなんですが、多い原因がわからないので」
ということで、様子を見ながら治療をします、と言ってもらいました。

帰宅する運転中に、先生から電話がありました。
CTの画像をみると、右肺が白くなっていたということで
「肺炎にかかっています。
まずは肺炎の治療のために抗生物質を点滴するので、
明日の抗がん剤は延期します」
と言われました。

白血球などの減少による感染かと尋ねましたが、
白血球の量は、それほど低くなかったようです。

「今後の治療についてご家族様と話がしたいので、
明後日時間を作ってください」
と言われたので、明後日に先生の説明を聞くことになりました。

肺炎であれば、抗生物質で治るけれど、
もし間質性肺炎であれば、今後の抗がん剤治療が中止になってしまうのでは?
そうしたら、緩和ケアという選択肢しかなくなるのでは・・。

と帰ってからとても不安になっています。
ただの肺炎であれば、家族がまた病院に行く必要はないのでは・・・。

考えても仕方がないのに、また悪い癖で、最悪の事態を想定して
いろいろ調べて考えてしまいます。
楽観的に考えたいのですが、万が一の時に受けるショックが大きいのは
耐えられないので・・。
この何か月か、念のために最悪の事態を想定していたら、
結果がやっぱり最悪の事態だった、というつらい状況ばかりなのです・・。

ここ最近、切り替えようと努力して、精神的にいろいろと落ち着いていたのですが、なにかあるとガクッと来てしまいますね。だめですね。

肺炎のことを母親に電話したら、
「先生に、この肺炎は治りますか?って聞いたら、
治りますって言ってもらったわ。よかったわ」
と嬉しそうに話していました。

むやみやたらと情報を収集して疑心暗鬼になるより、
情報を遮断して、先生の言われることだけを信じているほうが
幸せなのかもしれないですね。


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