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うつ病で退職後に傷病手当金を受け取る方法を実際の例で詳しく

えー、まず、この時代、病んで会社を退職せざるを得なくなった人はたくさんいると思います。僕もその一人です。

そして病んでいる時点でかなり身の回りの物事に憶病になっていると思います。「カイシャヲヤメマス」その9文字は「アイシテル」の5文字より言いづらく私たちを追い込みます。

僕が病んで会社を辞めようと思ったとき、不安のあまりたくさんこれからの手続きの仕方について検索しました。しかし結果的には先に手当金を受給していた友人や、本当に具体的に内容まで書いてくれている一つのサイトが一番頼りになりました。

そこで今日は、少しでも具体例を提示できればと思い、僕が病んで会社を退職し傷病手当金を受給するまでの書類や手続きの細かなことを出来るだけ具体的に、実際の画像や日程も公開しつつ書いていきたいと思います。

僕が具体例が書いてあって助かったサイトはここです。
かなり詳しく参考になるので良かったら読んでみてください。

これから私が書く記事も、
1、現在在職中で、精神疾患(鬱病・適応障害)にかかり、
2、退職後に傷病手当金を受給したい
3、全国健康保険協会(協会けんぽ)に12カ月以上加入している
方向けの記事となります。
既に退職後の方だと条件を満たせないことが多いので、特にご注意ください。

傷病手当金の受給に当たってやらなくてはいけないことは、

1、心療内科を受診する。
2、会社を連続して3日間プラス1日(計4日間)休む。
3、退職日は休む。会社に行かない。
4、書類を自分で作って送る。

これだけです!!!!

これによって最大1年半、今まで働いていた給料の約2/3のお金を毎月もらえます。大丈夫ですよ。生きていけますよ。

一応注意として書きますが、この記事は本当に心を病み辛くなってしまい、お医者さんに就労が難しいと判断された人のための記事です。不正受給は絶対にやめましょう。

では、僕が鬱で退職をし、傷病手当金をもらうまでどんなことをしたのか、具体的に日付も合わせて書いていきます。

11月5日 心療内科を予約する。

 心療内科は予約制なところがほとんどです。地域によって、または人気の病院だと予約が1カ月後にしか取れない場合もあります。僕の場合は2件かけて、1件目は1週間後になってしまいそうだったので、キャンセルしてもう1件かけました。そちらの方は翌日いけるということだったので電話で予約してしまいました。

11月6日 仕事の合間に心療内科を受診する。

 仕事をちょこっと抜け出し、仕事場の目と鼻の先の心療内科を受診しました。何を話そうか、話さなきゃいけないことがたくさんある気がするのに頭が回らない!と不安に思っていましたが、検査はトントンと進み、担当医と話しているとボロボロと涙が止まりませんでした。
 心の病気の場合は、お医者さんもその場で「原因はこれ!」と定めることはほぼなく、予想を立てて何度も病院で相談していくことが重要となります。私はこの日のうちに「中等度の適応障害または鬱」と診断されました。

11月13日 2度目の受診。

 ここからはお医者さんと相談しながら、1週間または2週間刻みで受診しました。自分は薬を2種類処方され、最初から体に合ったようなので量を少しずつ増やしていきましたが、友人は食欲がなくなり急速にやせてしまったり、その薬を変えて逆に食べ過ぎてしまったりしたようなので、薬をしっかりと飲みどのような変化があるか気軽に相談することが大事だと思います。

11月7日には受診結果について上司に相談し、ここからしばらくは仕事は休んだり出たりしながら、何とか仕事を続けていきました。
しかし1月に入り限界を迎えたため、退職を決意します。

1月10日 退職願を提出。

 ここが難しいところでもあるのですが、今回の記事はここは主題ではないので詳しくは書きません。絶対に、死ぬより退職した方が良いです。この時僕の心に響いた言葉がいくつかあるので載せておきます。

僕がいなくても地球はまわるんだから、僕がいなくても会社はまわる。
私のために仕事をするのに、仕事のために私何やってるんだ。
ダメな会社はいっそ潰れた方が社会のため。

あなたの健康を損うことでしか成立しない会社なんて、害悪でしかありません。とにかく僕は「情けない」「すみません」とうわ言のように繰り返しながら退職願を渡し、1月末に退職することになりました。

1月20日 有給消化開始。

 有給は使い切りましょう。法律も最近新しくなりましたね。特に退職後に傷病手当を受給するためには、連続して3日間プラス連続しなくても良い1日間の、計4日間を休んでいることが必須条件になりますので、考えることが面倒くさい人は退職日を含んだラストの4日間休みましょう。このお休みは、「有給休暇」「公休(そもそも会社が休みの日)」「病欠」などなんでも大丈夫です!!

参照:協会けんぽ
 僕は1月28日~1月31日をこの4日間に充て、28日が公休、29日~31日は有給休暇としました。

1月31日 退職日は絶対会社に行かない。

 これうっかりしがちですがすごくすごく大事です。要は退職日は絶対に出勤してはいけないのです。引継ぎ、挨拶、物を取りに…など色々やりたいとは思いますが、退職日は絶対に出勤しないでください。出勤してしまうとここ一発で傷病手当金を受け取れなくなります。

さあ、退職しました!!
あとは書類を作って自分で送るだけです!!
もう一山超えればあとは待つだけですよ!!

2月4日 会社に書類を書いてもらうため連絡する。

 何の書類かと言うと、こちら。
 傷病手当金支給申請書です。
1~4ページまであり、1ページと2ページを受給者本人、3ページ目を会社、4ページ目を担当医が書く決まりになっています。書式など詳しくは必ず協会けんぽのこちらのページを読みましょう。

 私はこういう書類を書いてもらいますという旨を事前に伝えておき、退職後に心療内科に行くついでに直接会社に行き書き方の確認をしながら上司に依頼しました。しかし普通の会社なら説明しなくても書式はある程度分かるかと思います。もし退職後に職場に行くのがつらいという方は、退職前に依頼してしまいましょう。
 退職後に申請する場合は傷病手当金支給申請書を4ページ分自分で用意し自分で発送することになります。会社に3ページ目を記入してもらい、「書き終えたらすぐに私の住所に送ってください。」とお願いしましょう。
 記入に際して、上記の1月28日~1月31日の連続した休み絶対に出勤としないで下さいとお願いしました。(実際休んでるので当然のことですが。)

ちなみに僕の家にこの書類が会社から届いたのは3月27日のことでした。ダメな会社はその後の対応もダメであることが多いです。胃痛かもしれませんがあまりに遅い場合はせっつきましょう。ここまで悪ければ肉親や友人に電話をかけてもらってもいいかもしれません……。
話が逸れますが、退職後はなるべく早めにハローワークに行き「離職票」を2種類提出する必要があります。この書類は退職前に必要であることを会社に伝えましょう。常識的な会社なら何も言わなくても郵送してくれますが、僕のところは望み薄だったので先に言っておきました。

ここから私は帰省をしたため日にちが空きますが、流れとしては変わりません。実家でゆっくりしたので食欲が元に戻りました。受給を急ぐ場合は早めに処理してしまった方がもちろん早めに受け取れます。

会社に書いてもらうページは会社が書いてくれると思うんですが、勤務状況については退職前の3ヶ月分でいいと思います。自分は11,12,1月分を書いてもらいました。

4月2日 心療内科に行き、書類の4ページ目を書いてもらう。

 会社に3ページ目を依頼しましたが、4ページ目は担当医に書いてもらう必要があります。僕は印刷していき、受診の時にその場で頼みました。担当医からは1ページ目と2ページ目の記入がすでに終わっている状態だと医師の記入も早いと教えていただきました。要は、「どんな症状で申請するのか」「何日から何日の何日間を対象として記入してもらうのか」を明確にしておくと医師も記入しやすいそうです。預けておいてまた来週取りに来ます、とする人もいるようですが、私は診察後10分待ってその日に受け取りました。

この書類について、注意点が4つあります。
1、医師がこの書類を書くには、医師の判断による。つまり書けと言えば書いてくれるものではなく、医師も適切でない場合断ることが出来る。
2、医師は病気の原因の欄に「不詳」と書くことがあるが、これは心の病気の診断にはありがちなことなので不安に思わなくて良い。
3、医師は未来のことは書けない。したがって、1月1日~1月31日のことは2月1日以降に、2月1日~3月31日のことは4月1日以降にしか書けない。
4、担当医に書いていただいたこの4ページ目、タウンワークでの「失業手当受給延長申請」の時にコピーが必要になります!!必ずコピーしておきましょう!!!

 僕は1月28日~3月31日までの63日間について4月3日に記入していただきました。通常は1カ月単位で申請を出すそうですが、これは単純に1カ月に1回受給する方が収入のバランスが崩れず楽だからだと思います。僕は帰省の関係で2カ月分を初回申請ということでまとめて出しましたが、何の滞りもなく受け取れました。

4ページ目(療養担当記入)の記入例はこちら。

さて、もう少しです!!
あとは1ページ目と2ページ目を自分で記入し、「会社のあった都道府県」の協会けんぽに書類をそろえて郵送するだけです!

今回は退職後に初めて申請するやり方として初回の傷病手当金申請書の作り方を詳しく説明しましたが、2回目以降は会社に書いてもらうページは要りません。1ページ目、2ページ目、4ページ目は毎回新しく書き送る必要がありますので、先ほど4ページ目はコピーしておきましょうと書きましたが、1ページ目と2ページ目もコピーし毎回記入する参考にすれば悩まずに済みます。

1ページ目記入例はこちら。

2ページ目記入例はこちら。

4月3日 郵便局から協会けんぽに郵送する。

 郵便窓口に直接出しに行き、普通郵便でお願いしました。僕は東京住まいだったので東京支部に出したのですが、会社の所在地は埼玉だったので埼玉支部に出すべきだったそうです。誤って出してしまった場合も処理を向こうでスムーズに行ってくれたので安心しました。

 後は指定した口座に振込されるのを待つだけなのですが、ここで僕は異様に不安になりました。正しく手続きをできたかどうかということと、サイトによっては「初回の申請は出してから1カ月~2カ月かかると思いましょう!」などと書いてあって、お金も困っている中いつ受け取れるかわからなかったからです。そこで協会けんぽに確認の電話をしました。
 結果から言うと、書類に誤りはなく、郵送先だけ間違ってしまったものの、4月18日に受給が決定していますので18日に口座をご確認ください!とのことでした。そして以降は正しい方の埼玉支部に直接送ってくださいね、と。とっても安心しました(T T)

したがって上記の方法は正しいことが確認されていますのでご安心ください!

4月18日 指定した口座に傷病手当金が受給される。

 無事60日間分の傷病手当金を受け取りました。これで退職後に初めて傷病手当金を受け取る方法は完了です。
 ホームページをよく見ると、傷病手当金は傷病手当金申請書を受け取ってから10営業日以内に振り込まれることになっているようです。もちろんゴールデンウィークや年末年始など休日が続くと後ろにずれ込むわけですが、書類が間違っていなければ初回でも1カ月2カ月待たされることは無い!のでご安心ください。

さて、以上で鬱病で退職後に傷病手当金を申請する方法のまとめを終わろうと思います。
何か分からない点や質問がありましたらお気軽にご相談ください。専門家ではありませんが、自分も友人から聞いて色々助かったので、私にわかることがあればお力になりたいと思ってます。

ここまで読んでくださってありがとうございました。

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