【映画の感想】ドライブ・マイ・カー

 みなさまこんにちは。

 たかと申します。

 今日は、映画「ドライブ・マイ・カー」を見て感じたことを書いていこうと思います。

 あらすじは公式サイト等でご確認ください。

 私は昨年の秋、劇場で2回、この作品を観賞しました。話題になる前でしたが、比較的お客さんは多かったように感じました。

 作品の感想としては、ところどころ説明しすぎな印象はありますが、非常に繊細に丁寧に作られた、いい映画だと私は思いました。

 中盤の、岡田将生さんの車中の独白のシーンはこの映画の白眉です。岡田将生さんが高槻という役に入り込んでいるのか、素が出てしまっているのか、それとも何か見えない力によってしゃべっているのか、、、なんとも形容しがたい神秘的な雰囲気を醸し出している不思議な場面でした。こういったら失礼かもしれませんが、「いい人なんだろうけど、何かしらスキャンダルを起こしそう」という私の岡田将生さんへのイメージがぴったりハマる役どころでした。

 私もロングドライブが好きなので(愛知~九州間の約800kmを1泊2日で往復したことがあります)、ドライブで得られる心境の変化には共感しました。特に夜の高速道路を走っているときの幻想的な高揚感は何にも代えられません。

 石橋英子さんが担当された音楽もとても素晴らしかったです。山本達久さんの繊細で美しいドラムワークを劇場で聞いたときは非常に感動しました。サントラも買ってしまいました。車の発信音等の効果音が随所に盛り込まれていて、映画を見た時の感情が思い起こされる仕上がりになっています。先日行われた石橋英子さんのバンドでのライブも素晴らしかったです。この映画のサントラには参加されていませんが、藤原大輔さん、松丸契さんの各リード楽器も素晴らしい音色でした。

 一部、説明的すぎるセリフや、苦悩を反映しすぎているセックスの描写にモヤっとすることもありましたが、海外でも評価されたのも納得できる、いい映画でした。

 余談ですが、私が劇場で1回目を観賞したときは、「丁寧で細やかに描写しているのは素晴らしいと思うけど、少し説明が多すぎるかな?」と感じたのですが、退席する際に隣のカップルが「わけわかんない!もっと説明してくれなきゃわかんないよ!」と騒いでいて驚きました。まさにこの映画で描いている、コミュニケーションの難しさを実感しました。

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