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ホワイトカラーの大リストラ時代


最近、よく耳にする言葉です。

新型コロナウイルスの影響で
個人事業主が大打撃を受けている中、
ホワイトカラーと言われる(サラリーマン)も
考えさせられる節目に入ったと思われます。


近年、中高年を対象とした希望退職の流れが加速しており
2019年の上場企業の早期・希望退職者の募集が
1万人を突破したと発表されました。


2020年以降も、業績好調な企業を中心に
相次いで早期退職募集の実施が判明しており、
いよいよ、この勢いは止まりそうにありません。


40歳以上のホワイトカラーにとっては、
転職希望の有無にかかわらず、
向き合い方を考えなくてはならなくなってきました。


昨年、トヨタ自動車の社長が
「終身雇用を守っていくのは難しい」
と発言した事がニュースになりました。


有名な話です。

今回の件の特徴的なことは、黒字であっても
希望退職・早期退職に踏み切っている企業が多いこと。


従来、労働組合の抵抗もあり、
最後まで雇用維持を原則としてきた


大企業のリストラ加速



それだけ企業の構造改革の大車輪が、
ついに本格的に回転し始めた状況と言っても過言ではありません。


日本の大企業にとって、政府が主導する70歳までの雇用延長は、
企業側は固定費負担を増大させるリスクとなっており、
年功型の賃金制度の恩恵を受け続けてきた
40代以上の年齢層のリストラがいよいよ待ったなしになった。
ということだと思われます。


この流れがさらに加速すると、「希望退職者の募集」にとどまらず、
退職を希望しない中高年にも退職勧奨が促進される事態が予想され、
「私は定年まで辞めるつもりはない」と言ってスルーしていても
企業が本気で人材構成比を変えようと動き始めれば
もはや人ごとではなくなってしまいます。


新卒入社して以来、同じ会社に勤め続けている場合など、
環境が大きく変わらないまま20年以上経過して、
年齢も40歳を超えてくると、思考や行動習慣が固定してしまい
変化する事が難しくなります。


社内での経験値が上がり、ポジションも出来上がってくるので
外部から変化を求められることもなくなります。


ニュースや友人・知人のリストラ体験など、
変化を感じる情報が耳に入ってきても、「正常化バイアス」が働き
自分にとって都合の悪い情報を無視したり、
過小評価したりしてしまうようになります。


「自分だけは大丈夫」「今回は大丈夫」「まだ大丈夫」
などと思い込むことで問題を先送りすることになるのです。


しかし、一度変化が始まれば、
世の中の時流は決して逆戻りすることはありません。


携帯電話が世の中に普及した時、
いくら努力したところで、町の公衆電話は消えました。


時代には決して逆らうことはできず、
その時代に合うよう、我々が対応していかなければなりません。


そうやって問題を先送りにし、自分を守れば守るほど、
変化対応が遅れてリスクが増大することになります。




”今後のキャリア不安”に対策案を練るためには、
まずは自分の中の固定観念過去の常識を取っ払う必要があります。

人間は過去の成功体験に捉われやすく、過去を美化しがちな生き物です。

一度抱いた観念が無意識に固定化しやすく、
これらの心理的な落とし穴には十分に注意する必要があります。


「昔は◯◯だったから〜」
「とはいえ、なんだかんだ安定してるよね。」

そんな気持ちが間違いなく命取りです。

固定観念を取り払うには、自分の頭の中にある
思い込み決めつけを、一つ一つ疑問を持って、
事実をもとに判断しなおす地道な努力が必要です。


その作業を進めるためにも、今後のキャリアに関する
最も悲観的な未来予測を仮置きし、
その環境が現実に起こったとして、
最善の選択になりうる道を模索する必要がある。


経験のない領域で、新たな仕事人生を設計するというと、
とても大袈裟に聞こえますが、副業や兼業レベルで
小さな実験を繰り返すことを通じて、
これまで見えなかったものが見えてきたという人は
沢山お会いしてきました。


環境の変化に対応し、自分の考え方、習慣を変えられるうちに
行動を起こしておくことをお勧めします。



コロナの影響は、これからが本番です。

共に戦っていきましょう。



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