ガムテープとなにかしらの筒
キッチンの棚にはできるだけものを置かないように心掛けている。
私のようなズボラな人間は置き始めるとその便利さに屈し自分の決意に抗えずそこが散々な場所になってしまうことが目に見えているからだ。
ズボラな私が脱ズボラ運動を遂行する最中、不覚にも足を掬われる『脱ズボラ阻害アイテム』というものがある。
今日この話に登場するのは、一般家庭のどこにでもある便利なあの道具。
ガムテープと なにかしらの筒、だ。
ガムテープと なにかしらの筒
ガムテープと筒という形状の物には気を付けた方が良い。
これらはなんの躊躇もなくあらゆる景観を卒無く壊しにかかる。私のようなズボラ人間は、いとも簡単に足元を掬われる。
これがその証拠写真だ。
これは我が家の平常のキッチンの棚。
特に散らかる物もなく、コーヒー粉と米を入れたキャニスターが整然と置かれている棚。保存するものは保存容器に入れ替える。出来るだけ生活感は伏せてゆきたい。これはアンチズボラ人である夫のこだわりだ。
朝、コーヒーを飲んだ後、たまってきたビールの空き缶を元のダンボールに詰めガムテープで封をするため、引き出しから出してきたのち、ちょっとここに置いただけのガムテープ。
翌日、いつものようにコーヒーを飲み、キャニスターを棚に戻す。
ちょうどいいのだ。
なんの迷いもない。穴がある。
しかもこうすることによって、スペースが二分の一で済むのだから。
ちょっと置いただけのガムテープがあたかもそこにあったかのように、筒と一体化してしまうのだ。
この損なわれた景観にイエローカードを出すのはだいたい夫で、また使うのになと思いながらもそそくさとガムテープをしまう私だが、先日夫が荷物の梱包をする際、“ここにあったガムテープどこやった?”とキッチンから叫んでいたことを忘れはしないでいる。
ガムテープが入るキャニスターはどうなのだろう。
#エッセイ #日常 #キッチン #ズボラ堂 #レイジーでごめんょ
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