見出し画像

海岸で聴く音楽フェス、GREENROOM BEACHの思い出

夏の終わりに大阪・泉南ロングパークにて開催される『GREENROOM BEACH』。

海を横目に、砂浜の上で音楽が聴けるなんて最高すぎ。無理すぎ。そんな絶好のシチュエーションが大阪で味わえるなんて、行くしかないやろ!
ということで、去年のコロナによる中止を経て、後輩芸人たちと行ってきました。

タチマチ胡内とタレンチ芝田は趣味が合う後輩で、以前からも何度かライブやフェスに参戦している音楽仲間です。

二人ともかわいげのあるフォルム、ビジュアルをしているので、前回参戦したOTODAMAというフェスに出演していたthe birthdayをなぞらえて「ザ・ブースデイ」と勝手に呼んでいます。

「ザ・ブースデイ」のお二人。左:タレンチ芝田。右:タチマチ胡内。この日は誕生日プレゼントもくれました。


もう一人、邦ロックが大好きな吉本の社員山中くんは、まさかの寝坊による遅刻。

「社員が一番、芸人的メンタル兼ね備えとるやないか」

という思いを全員が胸に秘めながら、山中くんを置いてレンタカーを南に走らせました。



車内では当日の出演者の持ち歌を聴いたり、
マクドナルドのドライブスルーの月見セットを頬張ったり。
すき焼き月見を食べたタチマチ胡内が、あまりの美味しさに、

「なにこの色!」

と、どう考えても味の事言うべきやろという0点の食レポが炸裂するなど、大盛り上がり。

それにしてもドライブスルーって良いですよね。「普通に考えたら車の中で飯食うってなんか行儀悪そうやな」という背徳感からなのか、いつもより何故かおいしく感じますよね。
「どこにポテト置いたらええねん」込みで良いものですよね。好きです。


13時前に到着すると、ちょうどいいサイズ感の開放的なビーチに、大小のステージが2つ。
飲食や物販の出店もあり、早くも賑わいを見せていました。
ヤシの木と波の音と、近畿圏内から集まったオシャレ美女たちが会場を彩っています。
“外ハネ切りっぱなしボブ”しか中に入ることを許されなかったのでしょうか。
もちろんザ・ブースデイの鼻息は荒いです。

一番右がぼく。


最初のお目当てはDef tech。
20代後半~30代前半の我々からしたら胸アツ案件。
ハイライトは言わずもがな「My Way」と「Catch The Wave」。
最高のハワイアンミュージックが、雲一つない青空と海に吸い込まれていきます。
なんせ、波の音がその場で聴けるんですから。
「My Way」のイントロで流れるアレやん。アレが生やん。
あとサザンオールスターズの「チャコの海岸物語」のイントロもやん。
あとは何かありますか「波イントロ」。


少し悲しかったのは中盤の「My Way」終わりで、観客の多くがもう一つのステージに一気に移動したこと。
いや露骨すぎるやろ。
フェスってそういうもんやからわかるけど。
同じことされたら気にしてまうな~と芸人の性が出てしまいました。

Def tech前。思わずギャルピースも出ちゃいます。


続いてchelmico。今や若者を中心に大人気の彼女たち。
2人が持つかわいさの中にあるカッコよさで、会場を沸かせていました。
最近の曲多めやったかも。
「Highlight」と「meidaimae」聴けて個人的にも大満足。
そんな中、山中くん到着。公共交通機関を駆使して小走りで現れた彼の手にはミネラルウォーター。
二日酔いに苦しむ彼をそこそこ心配しつつ、次のAwichへ。


フェス番長・胡内の持ってきたレジャーシートで拠点を構え、みんながAwichに向かう中、2~3時間前に食べた月見バーガーなどつゆ知らず、
おなかがすいた僕はタコライスの列に並びます。
Awichごめん。

タコライスとパシャリ。一番右が山中くん。



Lucky Kilimanjaroもめちゃくちゃ良かったです。
2回ほどライブハウスで観ましたが、その時よりもダンスミュージック一直線な感じがして、曲と曲の間が途切れることなく、終始踊らせる気満々。
歌詞の世界観的に歌わないだろうと思っていた「HOUSE」と、日本の伝統的な掛け声とうまくマッチさせた「太陽」が最高でした。
この時点でふくらはぎパンパン。


iriの時は胡内’sシートでゴロンとさせてもらいました。
いや、違うんですよ。
青空のもとシートの上で寝ころびながら音楽に酔いしれるのもフェスの醍醐味なんですよ。ほんまに。
もちろんちゃんと聞いてました。最新曲「STARLIGHT」がカッコよかったです。
ザ・ブースデイfeat.山中くんは最前の方へ。まだまだ若い。

夕暮れ時は格別。お父さんの背中。



エネルギーをチャージした後、全員で向かうはnever young beachのステージ。
現れたメンバー全員お揃いの衣装は「男はつらいよ」の寅さん。「寅さん」→「虎」→「タイガース」→「大阪やから!?」と勝手な連想をしてしまいました。
多分関係ないです。

少しずつ陽が沈む中、ギターの音色とVo.安部さんの歌声が客席を包み込みます。

「夏のドキドキ」「夏がそうさせた」など、ネバヤンは改めて日本を代表する「夏バンド」なのだと思い知らされました。


途中、空を見上げると、近くにある関空からの飛行機雲。左手には海。
目と耳に贅沢を味合わせるこの上ない多幸感に浸り、僕たち全員のテンションはMAX。

曲のイントロで胡内が叫ぶ、絶対言わんでいい


「この曲知ってそう~!!」


に対しても、幸せ過ぎる僕たちはただただ笑う事しかできませんでした。



僕が大好きな曲「SURELY」をやってほしいな~。と思っていた矢先、最後の曲に選んだのは「明るい未来」。


「うわ、そうや、まだこれがあったんや!」

という空気が会場で爆発し、お客さん全員が歌って踊り狂った後、僕たち4人は無意識に円陣を組んでいました。
周り数人のお客さんの失笑をものともせず、僕たちは最高の夏の思い出を作ることができたのでした。




9月の終わりにフェスに行くのは初めてでしたが、総じていうと、「めっちゃ最高」でした。
なんせ涼しい。薄手のシャツ必須。
日中は暑かったですが真夏と違って湿度も低いし、日差しも弱いからか、日焼けもそんなにしなかったです。
今年は5月と9月にフェスに参戦したので、真夏の暑さを味わうことはなかったです。
てかもう真夏無理かも。前はよく言ってたなと。

イキるぼく。



最後に。

この日一番意味わからんかったのが、胡内がお笑いのファンの方に
「お写真いいですか」と声をかけられた際に、タレンチ芝田が
「僕が撮りましょうか」ではなく、

「僕も入りましょうか」

という謎のおせっかいプレーを発動したことです。

その人お前のこと知らんかったらどうすんねん。嫌やったとしても断りづら過ぎるやろ。

芝田本来の特殊能力を発揮したのか。それとも「夏がそうさせた」のか。

この記事が参加している募集

#夏の思い出

26,339件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?