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旅と本

ひさしぶりに購入した本がなかなかにヘビィだったので読み進まず、、
結局いつものように図書館でも借りてきました。

旅に出たい欲求が反映されまくりのチョイス。
吉田修一のエッセイがすごく読みやすくて、うれしい発見。
小説も好きだけど、もっといろんなエッセイを読んでみたい。

ずっと興味のあった吉田健一は、超むずかしい。今のところよくわからん。
慣れの問題か、テンポつかめたらもう少し読みやすくなるかなぁ。

星新一は、星新一ってだけで期待大。
この人のエッセイもはじめてかも。週末に読破予定。たのしみ。


旅関係の本というと、わたしの中の暫定ベストは『ももこの世界あっちこっちめぐり』です。

小学3年生のときに読んで以来スペインのトレドにあこがれつづけ、30代に突入しても未だに行けてません。スペイン遠い。。。

ほかにもヴェネチアとかバリとかハワイとか、今ざっと思い出せるだけでもこの本を読んで行きたくなった場所はたくさん。そしてどこにも行けてません。ヴェネチアもバリもハワイも遠い。。。

さくらももこはもちろん、当時の夫もおもしろすぎて、まさに珍道中。
どんなハプニングも、さくらももこの着眼点と文章力でおもしろおかしい旅の1ページになってるのがさすがです。そうかと思えば、オランダで安楽死について考えるひとこまもあったりして、いろいろと濃い1冊。


わたしは、どんな感情もうまく言語化することができなくて、でもたしかに感じた感覚だったり空気感はあって、べつに必ずしもそれらは言葉にしないといけないものじゃないんだけど、自分の中でうまく消化しきれなくてもやもやが残るようなことが多々あります。

とくに旅先で。
景色や風景を見て、その場所の空気にふれて、胸に広がるなんともいえない感情がたしかにあるのに、それを言葉にしようとするととたんに陳腐になるような気がして何も言えない。けど何かに変換してみたい。

そのもやもやが解消できるのは、わたしの場合はやっぱり圧倒的に本。
すっと腑に落ちる言葉や文章に出合うと、わかり合えたような、わかってもらえたような気分になるし、あのときの自分ってこういうことだったのかもと遅まきながら気づいたりします。今回読んだ吉田修一のエッセイが、結構そんなかんじでした。

だれかと同じである必要はないけど、自分が持て余している感情や感覚に共鳴してくれるような他者の存在って、なんか救いだなぁと思ったり。

反対に、自分では味わったことも想像したこともないような感情や感覚があることを知ったりして、つくづく自分のものさしだけで考えたり行動したり発言したりするのはよくないなぁと思ったり。

でも自分の中で譲れないある一定のラインみたいなものというか、矜持は持っておきたいよなぁと思ったり。

自分で書いててよくわからなくなりました。

要するに、読書ってたのしいです。


そして旅欲をくすぶらせてると、来月に出張が入りました!!!
前泊OKも出てうはうは。ヤッタネ。働かない気しかしない。

道中で読む本をまた調達せねば~。

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