予約サイトの功罪・・・。

これ、書いたら業界の皆さんにすごく嫌な顔されるんだろうなと思いつつ。

最近(この記事、最初に書いたのは2015年です。相変わらず公開まで寝かせすぎてて笑ってしまう)、ネットでの集客チャンネルが、自社サイトから予約サイトへその軸足が思い切り移っております。特に「体験型」というか、「はじめてのお客さん」「一見さん」というのはそのチャンネルを使う傾向が高そう。

実際、その場で予約、その場で決済とか、ポイントが使えますとかゲストさんの利便性から考えても確かにそうなるよな、と思うことしきり。販売チャンネルがどんどんそうなるのも納得せざるえません。

その予約サイトにのせる商品に事業者は様々な工夫をこらすのですが、まあいったんその内容は横に置いといて・・・。

問題はここから先。

わかりやすいところで、一人でやってるお店。ウチなんかもそうです。

どう転んでも一人で引率できるのは1プログラムの1グループ。百歩譲って一緒に連れていけるプログラムで(同時催行同一グループとして)1グループのみのはず。

屋久島で言うところのエコツアー(トレッキングやダイビング、シュノーケリング、カヌーもそうですね)という引率型のプログラムっていうのは、ガイド一名が宿泊で言いうところの「1部屋」みたいなもんで、「部屋の定員までは入れますよ」って形。

予約だってある意味「1部屋」を「相部屋になりますので定員までは募集します」の形で販売するわけです。

で、最近の予約サイトでは「即時予約枠」が非常に重視されます。サイトで申しこめばその時点で予約が確定できるというやつで、たしかに使う側にとってすこぶる便利。

にもかかわらず、「一体何部屋あるんだ?」くらいの数の即時予約枠があったりして。
言い換えれば「一体スタッフ何人いるんだ?」くらいのプログラム数が即時予約枠。

一人で同時間帯に一緒に連れて行くのは無理なんじゃない?みたいなメニューなのに、いくつも掲載されている。

まあ、送迎とかレクチャーだけでもやってくれる人材がいれば回せないことはないかもしれないので、それならそれでOK(?)ですが、それにしても多すぎやせんかいというのやはりあったり。

現実的にはオーバーブッキングで入っちゃったら他所にお願いってことなのかなとも思うのですが、お客さんだって一生懸命選んで申し込んでるのに、それもなんだかなあと。

売る側の気持ちはものすごく理解できますよ。
自分も売る側ですから。

予約が動かなければ売上もないわけですから、できるメニューは全部掲載してたくさんの予約がほしい。正直供給過剰でゲストの奪い合いという構図もこと観光業では全国津々浦々けっこう多いでしょう。

それに、いまままでのサイト運営と一緒で、できる限り上位で掲載して欲しい。

ぶっちゃけ、システム的にも「即時予約枠数が上位掲載の重要な条件となっている」ので「だったら数あげちまえ」にもなりますわな。

「この状況ってどうなの?」と、予約サイトの担当者に聞いてみたことがあるんですが、「推奨できるものではないかもしれませんが、それは受け入れ事業者側の都合なのでこちらではなんとも・・・。」「こちらでは関与しません」「^^;」みたいな反応。まあほぼウヤムヤウヤムヤか笑ってごまかされる感じ。

そりゃそうだ。即時予約できる数が多いほうが予約サイトだって都合がいい。予約サイト同志だって熾烈な掲載順位争いをしているわけで、まあそれもわからんではない。

僕個人としては、性格的にやりたくないんだよね。無いもの、出来ないかもしれないものを堂々と即時予約できますって言って掲載するの・・・。
だからして、確実なものを除きうちのプログラムはリクエストが多くなっています。ゲストさんごめんなさいね。だからして上位に掲載されにくいってのも甘んじて受けております。

ま、どれだけ言ってもいまのところ特に法に触れるわけでも(多分)トラブルが発生したわけでもない(あっても言わないだろうけど(笑)聞いたこと無い)ので、「商売としてお前が下手なだけ。」と言われてしまえばちゃんちゃんで終了。

というわけで、即時予約がどうやっても増やせないウチの愚痴でした。

愚痴ついでに、某予約サイトさん。どことは言わないけどやたらと「一番安いプランを提供しろ。それ以外は受け付けないよ。」ばっかり言わないでくれるかな。それと「安くしないとお客さんこないから料金安く設定しろ」とか。戦略的な価格設定もあるけど、いいから全部その額でよこせみたいなのはどんなもんだ???間違ってもあんたらのやり方はWIN-WINではないぞ。

リピーターさんやこちらの趣旨を理解して申し込んでくれる大事なお客さん用にとっといた、ただでさえ薄利の料金設定を、「最低価格保証の売り文句のもと誰にでもその料金で出せ」と、しかも安くはない手数料もちゃんとそこからよこせと。

あと申し込みがそのサイト経由だったらオプションとか、あるいは「楽しかったから現地でもう一日申し込みます」とか、そういうところまで「きっかけがウチなので全てに渡り規程の手数料をいただきます」って、それも相当キツイ話じゃないかな?
この後もこのお客さんがうちのリピーターになった時はずっと手数料とられるんじゃないかと思うほどの勢いだったもんな(笑)
と(笑)をつけては見ましたが、がっつり実話。その瞬間にそちらのサイトさんは僕の中ではサヨウナラ決定。

逆に、こうしたらどうとか、こっちのほうがいいとかいろいろ一緒に話してくれる担当者さんがいたところがやっぱりお付き合いしようかって気になるのが人情というもの。

ここいら辺の話が、たまたまうちに当たった担当者レベルの話であったのなら、「まあ残念な担当さんでしたな」と言うだけの話なのですが・・・。

残念ながら、業態としてはともかく、意識として旅行業ではないよね。内容の充実やぱっと見ではわからない訴求ポイントを考慮したりとか、あるいは一緒に良い商品を作りましょうみたいな、そんなことを旅行社さんはしてくれてました。少なくともウチの場合、ウチの担当者の方たちは・・・。

予約サイトの方って、我々への営業は熱心ですけど、ゲストさんの顔ちゃんと見えてるのかなと。考えてるのかなと・・・。

一見、ゲストの利便性に寄り添っているかのような、安い、早い。ではありますが、そこでしか訴求できない予約サイトだとしたら、それも相当残念な感じだよなと思うわけです。

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屋久島マリンサービスYMSのオーナー。どうすればもっと安全にもっと楽しく遊べるか?をいつも考えています。おもいきり楽しむために安全の準備は欠かせない。というのが持論。海辺の安全、子供の安全なんかについても、あんなこんないろいろと・・・。