親子の安全は、大きさを比率でイメージしてみよう!

「お父さんの大きな背中」はほとんどの場合、一般成人男性以上であるわけもなく、物理的にドーンと大きいわけではありません。

でも子供のころは、物理的にも、とてつもなく大きく見えたものです。

さて。子供にとっていろいろなものの長さや高さや深さっていうものは大人の感覚とは大きく異なるものなのはなんとなくご理解いただけるものと思いますが、いざ、そとで遊んでいると、大人から「このくらいなんでもないだろ!」という声が聞こえることもあるようです。

さて。大人のこれくらいっていうのは、本当に何でもないものなんでしょうか?

たぶん「なんでもないだろ」の裏には子供が怖がる、大変そう、なんてことに対して大人がもっと頑張れっていうことで言ってるのだと思いますが、少しこども目線で考えてあげてみましょうよ。

身長の何割とか、体重の何割とか、そういう風に推し量ってみると、怖さやダメージのイメージが、少しはわきやすいのではないでしょうか?

うちの娘が小学2年生(はじめにこの記事を書いたとき)なので、平均身長で計算してみました。

175cmの成人にとっての高さ50センチの段差は、125cmの子供にとっての35センチの段差と同じように見えます。175:50=125:35.7
見方を変えれば125cmの子供にとっての50センチの段差は、175cmの成人にとっての70センチの段差と同じ高さに見えるのです。125:50=175:70

体重比の話をすれば、

体重70キロの人にとっての10キロは26キロの子供にとっての3.7キロと同じ感じ。70:10=26:3.6
体重26キロの子供にとっての10キロは70キロの大人にとっての26.9キロと同じ感覚ということです。26:10=70:26.9

大人の「この程度の段差たいしたことない」は子供にとっては相当たいしたことですし、大人の「こんなの軽いよ」は子供にとってはちっとも軽くないでしょう。

だからといって、子どもの活動能力が低いというわけではありません。
体力や筋力が大人と比較して小さくても、動くべき、あるいは動かすべき体が小さいため、まるで軽自動車のように、小さいエンジンでも車体が軽いので十分な駆動(活動)が可能ということですね。
その行動能力は体格に対して単純比較できるものではありません。

ですから活動能力を見れば大人との差をあまり感じなくても、物理的な障害や負荷についてはしっかりとに考える必要があります。

軽自動車で普通に走るのに不自由はありませんが、重いものを載せたり、負荷のかかるような駆動については、著しくその性能が損なわれるような感じです。

実際、きちんと科学的に検証していけばもっと具体的な数値を出すことも可能でしょうし、この理屈、特に重さに関してなんかは負荷の感じ方はこんな単純じゃないわけですが、大人が子供を思いやるときのイメージしやすさ、想像しやすさを第一にこの記事をかいてます。

視覚イメージから形作られる「こわさ」。おおきい、高い、深い、広い、とかそういうものについては、特に有用だと思いますよ。

子供と一緒に遊びに行くオトナの皆さん。
こども目線になって、ほんのすこしの想像力をはたらかせてみれば、意外と簡単にイメージできるはずですよ。

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