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就労継続支援B型 みんなで旅行に行った話 Always together

 1泊2日、初めての泊まりでのレクリエーション。
場所は、和歌山県アドベンチャーワールド。私たちも商品作りをしてお世話になっていて、いつか皆で訪れたいと言っていた場所。
とても素敵な思い出の二日間となり、私自身も感慨深い経験になリました。

経緯

昨年の夏頃に、助成金の案内を受け取りました。
その内容の中には、普段できないような活動にもご活用ください。という文言が入っており、かねてより「和歌山に皆で行けたら」と思っていた私は、すぐに募集要項を確認し、予算や何が必要かをざっと計算し提出しました。

2ヶ月たっても返答がなかったので、今回は通ってなかったのだ。と思ってそのまま年末の繁忙期を迎えてました。そんな中、助成金の申請が通ったとの連絡が届きます。

慌てて、計画を見直し、バス会社や日程調整、キャスト(利用者)への案内文の作成などを行いますが、予約をしていなかったので、バスが埋まっていたりと直前でバタバタ、変更がありました。(これは助成金の事もあるので、変更が大丈夫かの確認をとりながら進めました。)

支援員の協力もあり、しおりの作成や、バスの細かな時間調整、など進めてもらい、直前でしたが工程もバッチリでした。


旅のしおり

事前に確認したこと

キャストの中には、団体行動や大きな音、また動物が苦手といういう方もいますので、強制参加ではなく、自由参加(できたら参加してほしい)という事と、泊まりになる場合、配慮が必要な事は何か?を事前にアンケートをとりました。
 配慮が必要な事で多かったのが、服薬管理でした、それに伴い、食事制限がある方がいたり、他にも排便の介助が必要な方がいましたが、支援員で対応できる範囲だったのと、本人もそれで大丈夫との事だったので問題なしと判断して参加していただきました。

それと、旅行前に皆に担当を割り振りました。挨拶当番、忘れ物チェック、点呼係、朝起こす係などなど

笑いあり、涙ありのアドベンチャーワールド

 挨拶当番のFさんは、自分からバスの運転手さんに挨拶文を考えてきました。旅行が楽しみでやっと叶うという思いや、バスの運転手さんへよろしくお願いします。という言葉が入ったとても、素晴らしい文章を作ってくれていました。

 その後休憩をする旅に点呼係が「点呼しま〜す」と名前を呼び上げます。
(この言葉、帰りには何故か「検討を祈りま〜す」となっていました笑)

アドベンチャーワールドに到着すると、天気予報では絶対に雨です。という予報だったものの、小雨程度で傘も必要なく、皆も笑顔です。
入ってからは、念願のパンダへ一直線。普段見れない笑顔と、一斉にカメラで記念の写真を撮ります。
 その後、ランチをした後、イルカショーを見学に行きます。これがまた感動的で、これまで何度か水族館でもイルカショーを見に行った事がありましたが、イルカとイルカのお姉さんとの絆、繋がりを感じました。

ここで流れている曲が表題の「Always together」。また、いい所でサビになるんです。これにグッときた私は思わず感動で涙が出そうでした。横を見ると支援員が揃って涙しています。それを見て笑うキャスト達。

この後、グループに分かれて別行動をとりました。お土産を買って、ホテルまではバスで向かいます。

部屋割りとホテルの過ごし方

部屋割りは男女で分かれ、支援員も分かれます。男性支援員が私だけなので、私は配慮が必要と事前に申し送りがあったキャストと同じ部屋です。

チェックインを済ませた後は夕食までは各々の部屋で荷物を整理したりとゆっくり過ごします。
 普段、事業所ではお弁当を食べて過ごしますが、この日はお鍋を皆で突きながらなのでコミュニケーションも取りやすいです。
 
 ご飯を食べるとすぐに眠くなる人もいたので、慌ててお風呂へ向かいます。大浴場で一緒にお風呂に入り「最高ですね〜」とキャストから声が出ます。

就寝までは、トランプをしたり、テレビをみたり、絵を描いたりと好きな事をして過ごします。
10時消灯だったのですが、早い人はそれまでに眠りについてました。

翌日は、カミソリで顎を切ってしまったなど、怪我もありバタバタした部分もありましたが、朝食の時間には落ち着いて、皆で朝食をとり、翌日の観光 を済ませて帰路に着くのでした。

感想

もっとバタバタするかと思っていましたが、キャストの役割を決めていた事もあり、各々が責任を持てて行動を取れていた事もあり、皆が楽しめる旅行となりました。
他にもよかった所は、
・普段は見られない側面が見えた事。
・普段出来ない体験を皆でできた事。
・自分たちの商品がこんな素敵な空間で売られているという事がわかった事
・キャストと支援員のコミュニケーションも多くとれた事。
・この旅行が良いものだという価値観が支援員同士が共通の認識になったという事。

 支援員の皆さんには業務だけでなく、家庭の事も含めて、日頃の忙しい中で計画を立ててもらったり準備をしていただく事に文句の一つもなく、協力していただける事に感謝の気持ちでいっぱいになりました。

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