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料理人の思考と福祉的な思考は一度逆行してから戻るという話

料理人の思考


 料理人として、一飲食店として、差別化を測り価格競争に埋もれないようにするには・・・を考えると、いかに、真似できないものを作るか。知識技術を身につけて、創造的なもの(スペシャリテ)が作れるか?

この、代えの人材が少なく必要とされる人になることを、目標にされる方が多いと思います。例に漏れず私もその一人でした。

福祉の目的


その後、福祉で生産活動を経験することになったのですが、目標がガラリと変わります。目的が違ったからです。
その目的は・・・障がいがある方でも携われる事ができて、なおかつクオリティを担保された料理(お菓子)を作る。

こうなると、料理人の思考で考えていた他で真似できない料理を作ると考えると自分しかできないことになり、再現性が極めて低くなります。

福祉の思考


どのように、再現性が高く、安定した作業を作り、働く環境を整えるか?を考えるのが、福祉で生産活動を行う際には重要な項目となります。

参考になった本


このときに、TOYOTAの生産に関しての本はとても参考になりました。
今までは、無理な事を可能にしていくのが独創的なものに繋がっていくと感覚的にはあったのですが、無理、無駄、ムラを省いていく事が生産性向上に繋がり、あとは売り先に工夫をしていくということに焦点が切り替わります。

さて、ここまでは、思考は真逆の考えだったのですが、一度、福祉的な思考でやっていくと、無理、無駄、ムラがなく、再現性が高いものは、自分でなくても仕事が進む事が多くなってくるので、幾分、時間的に余裕が生まれる事があります。

 その時にまた、クリエーティブな発想で新しいものに着手できたり、幅を広げるなどの活動ができるのかと思います。
 今年の3月は、年度末や観光の復活、マスク着用の緩和などもあり、忙しいところも多かったと思いますが、これから効率的な仕事をしていく事を思うと一度、作業を見直す機会かと思います。

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