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東京都の段階的自粛要請解除について

 5月26日に緊急事態宣言が解除され、段階的に経済社会活動が再開されつつあります。東京都内でも人出がみられるようになりましたが、その影響か、6月2日には感染者数が30人を超え「東京アラート」の発動基準に達するなど、まだまだ予断を許さない状況が続いております。
 今回は東京都が来る第2波感染への対応、感染症と共存する「新しい日常」の構築に向けたロードマップを中心に、今後の東京都、及び渋谷区のコロナウイルス対策について解説していきます。

最新感染状況(6月5日現在)
新規感染者数:20人(東京都内)
東京アラート:発令中
解除ステップ:2

0.現状(5月26日時点)

まずは現状を確認しておきましょう。
小池百合子東京都知事は、「感染拡大防止と経済社会活動が両立した『新しい日常』が定着した社会を構築しなければならない」と発言をし、
新型コロナウイルスロードマップに沿った外出・営業自粛要請の解除を行いました。
さて、ここでいう「ウイルスロードマップ」とはどのようなものなのでしょうか?また、どのような基準をもとに段階的な解除を行っているのかを順にご説明させていただきます。

1.ロードマップとは

感染を抑えつつ、「3密」の状況を避けながら「新しい生活様式」の中で社会経済活動を再開させていくための道筋です。東京都は、以下の項目に沿った対策を行っています。

①外出自粛の徹底により、感染を最大限抑え込む
②モニタリング等を通した、都民生活や経済社会活動の両立
③ページ下部の表に示した基準に応じて、独自に東京アラートを発動、来る第2波感染拡大防止に努める
④第2波に対応するため、万全の医療、検査体制を整備
⑤「新しい日常」が定着した社会の構築

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2.ステップ別解除基準

都の判断で感染状況を4つの段階に分け、それに応じて各施設の営業再開に関する基準を示しています。

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3.渋谷区の取り組み状況

渋谷区においても、東京都のステップ別解除基準に準じて運動施設や文化施設、喫煙所などの開放が進んでいます。渋谷駅前の喫煙スペースでは指導員の管理のもと、利用が再開されていました。

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また、6月4日に実施された令和2年第2回定例会において、区長から区としてのコロナウイルス対策を振り返る答弁がありましたので紹介します。

冒頭発言(長谷部区長)
昨年12月に中国武漢で発生が報告された新型コロナウイルス感染症は、瞬く間に世界を席巻し、本年3月11日には世界保健機構が世界的流行(パンデミック)を宣言するにいたりました。
〜中略〜
本区においては、171人の感染が確認され、4人の方がお亡くなりになりました。
お亡くなりになられた方々には、心よりご冥福をお祈り申し上げるとともに、ご遺族の方々へ、謹んでお悔やみ申し上げます。また、療養中の方々には、1日でも早い回復をお祈り申し上げます。

渋谷区の感染拡大防止に関する取り組み(総括)
 2月4日に「渋谷区新型異なウイルス感染症対策本部」を立ち上げ、その後、各機関都連携を密に都ながら、感染拡大防止や、区民生活、地域経済への対策に注力してきた。この間、区主催のイベントの中止、区有施設の臨時休館、また区内の小中学校、幼稚園臨時休校・休園都市、保育園でも例外を除き臨時休園としてきた。
 緊急事態宣言が解除されたものの、有効な治療法が無い状態が続いているので、第2波、第3波の感染拡大を防止するため、引き続き三密の回避、手洗いの励行等を通し感染拡大防止に対する協力を賜りたい。
 経済への影響も、百年に一度の危機と指摘されているが、引き続き国・東京都の動向を注視し、迅速かつ効果的な支援策について検討していく。

-----------政策領域別の取組-----------

防災
・マスク、消毒液をはじめとした衛生用品の備蓄拡充
・医師会、歯科医師会及び薬剤師会との連携強化を図り、災害時に各機関との協力が円滑に進むよう努める

福祉
・区立障害福祉施設「障害福祉センターはぁとぴあ原宿」における集団感染により、利用者、職員合わせて19人の感染、そのうち入所者一人が死亡した。
・区は当該施設に対して保健所の立ち入り指導を実施するとともに、医師会による講習も実施、引き続き感染防止対策を強化していく。
・給付金の相談、とりわけ増加している「住居確保給付金」に関して、予約制の導入や郵送での受付等改善を行い、相談体制を強化していく。

教育
・一人一台貸与されているタブレットを活用し、通常の授業都同じスケジュールで課題を配信し、登校時の生活リズムの維持を図った学校もあった。
・教育委員会は、シブヤ未来デザインとともに家庭学習動画を作成。さらに、五月後半から双方向型授業システムの実現に向け整備を進めていく。

保育園
・子どもの命を最優先に、全ての園を5月末まで臨時休園し、園児たちに感染が及ばなかったことは幸いだった。
・引き続き登園自粛を要請するとともに、細心の注意を払って運営していく。

おとなりサンデーについて
例年6月第1日曜日に住民同士の交流の場を設けてきたが、今年は感染拡大防止の観点からオンラインや「渋谷のラジオ」を活用し新たな形での住民交流を企画している。

東京2020大会に関して
延期決定後も、新たな開催日程に合わせて、各機関と連携し、準備を進めていくとともに、これまで通りパラスポーツの普及事業などを進めていく。

区施設の開放状況などはこちらをご覧ください
コロナウイルス対策トップページ
https://www.city.shibuya.tokyo.jp/kurashi/kenko/kansen/corona.html
区施設営業状況
https://www.city.shibuya.tokyo.jp/assets/kurashi/000049235.pdf
イベント開催状況
https://www.city.shibuya.tokyo.jp/kurashi/kenko/kansen/corona_eventinfo.html



参照URL
東京都新型コロナウイルス感染対策サイト
https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/ 閲覧日 6月3日
東京都防災ホームページ内「新型コロナウイルス感染症を乗り越えるためのロードマップ~「新しい日常」が定着した社会の構築に向けて~」
https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/1007942/1007957.html 閲覧日 6月3日
内閣官房ホームページ 新型コロナウイルス感染症対策
https://corona.go.jp/

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・森田ゆき note
https://note.com/ymorita6
・森田ゆきホームページ
http://goyuki.tokyo
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