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【令和2年_第一定例議会】今年度の取組みを紹介します。

みなさん、こんにちは。
『YUKI note』にお越しいただきありがとうございます。
3月23日(月)令和2年度、第1定例議会が閉会しました。
まずは「新型コロナウイルス関連肺炎」で亡くなられた方々にお悔やみ申し上げると共に、影響を受けた方々の一日も早い回復と、感染の早期終息を心よりお祈りいたします。

●第1定例議会を振り返り
令和2年第1定例議会は、4月からの新年度予算を審議する大きな役割があります。議員になって最初の予算審議。事前に予習して、ドンドン質問しようと思っていた矢先に『新型コロナウイルス感染症』が発症! 2月末より日々刻々と様子が変わり「卒業式に親は参列できないの?」「学校休校、子どもたちはこのまま春休み?」「子どもの遊び場・居場所をどうにかしてほしい」、「中小企業・小規模企業の資金繰り支援は?」「フリーランスの休業補償はどうなるの?」など、議会と並行して様々な声が寄せられました。いつ終息するかは、誰もわからない・・区長・教育長をはじめ、職員・議員も瞬時に対応に追われています(まだまだ進行形)。
渋谷区は、新型コロナウイルス感染症の陽性患者が合計3名(3/19現在)確認されています。引き続き感染が広がらないことを祈りつつ、突発的な災害や感染症などが発生した際は、区民の皆さまに寄り添い瞬時に対応することが、議員として大きな役割があることも実感しました。
そして、議会は4月の新年度に向けて、何としてでも予算決定を実行しなければいけない!という重責もあり、委員会は審議を進めて参りました。

●予算について
令和2年度の一般会計予算は、歳入歳出予算額は1,052億4,900万円と、前年度当初予算に対して額にして128億5,400万円、率にして13.9%の増となりました。なんと過去最大の大型予算です。

●今年度の動きを紹介します。
1.「渋谷区実施計画2020」策定
渋谷区基本構想に掲げる20年後の渋谷区の未来像「ちがいを ちからに 変える街。渋谷区」の実現に向けて、10年間の中長期的なプランとして策定している「渋谷区長期基本計画」における政策や施策の方向性に基づき、3年を期間として重点計画を発表しています。
平成29年2月に策定した「渋谷区実施計画2017」の計画事業の進捗状況や社会経済情勢等の変化を見据えて、各事業の検討・見直しを加え、そこに令和2年度当初予算と連動させ、未来像の実現を目指すものとして「渋谷区実施計画2020」を発表しました。令和4年までの3年間の計画です。ぜひご覧ください。
https://www.city.shibuya.tokyo.jp/kusei/shisaku/ku_keikaku/action2020.html
※こちらからダウンロードできます。(ボリュームありますが汗)

2.台風19号で得た教訓を生かした防災・安全対策
①防災職員住宅の増設
水防対策における新たな避難所の指定、避難所参集職員の増員と資質の向上、自主防災組織を中心とした避難所運営委員会の強化などについて検討を進めています。私も「1月17日は防災点検の日」に参加し、各学校の備蓄点検はもちろん、避難所運営に喫緊の課題を感じました。
自主防災組織に頼り過ぎることなく、学校、在校生、PTA、そして近隣の事業者の方も交えて地域のチカラで避難所運営をされていくことが非常時に備えて重要であると考えてます。
現在区内には4か所の防災職員住宅があります。2.3人の職員が、災害対策本部要員として居住し、災害発生時に速やかなに本部に参集する体制を組んでいます。旧笹塚敬老館を防災職員住宅として建て替え、整備することにより防災住宅に居住する職員を増員させて、地域の避難所対応の要員として活動されることで災害対応の強化を図っていきます。
このような「防災職員住宅」は、地域の安全・安心にもつながります。今後も増やしていけることは引き続き要望していきたいと考えてます。

②避難所33ケ所への大容量蓄電池の配置
(※千葉県の災害状況は調査しましたので別途レポートでお知らせします)

昨年の台風15号により、千葉県では大規模かつ長期間に及ぶ停電が発生し、市民生活や地域経済に大きなダメージを与えました。停電時においても携帯電話等の充電、家族の安否確認や気象情報、災害情報を得る環境整備に努めます。

③多言語対応の防災地図作成
外国人を含め多くの来街者が集中する渋谷駅周辺やオリンピック・パラリンピック会場周辺を対象に、多言語対応の防災地図を作成します。
同時に観光案内にも役立つ地図として、観光案内所をはじめ、区内観光スポット各所で配布するとともに、ネット上にアップして周知していきます。

④客引き行為防止指導員の増員
警察官OBの客引き行為等防止指導員を巡回させ、指導を行っており、一定の成果を挙げています。これを受けて、引き続き、客引き行為を一掃する意気込みで、警察や商店会と連携して繁華街の環境浄化対策に取り組んで参ります。私も今後夜の巡回に参加し、現場の状況を把握して参ります。

⑤多言語対応のAED設置
S-SAP協定を締結している「セコム株式会社」「株式会社セブンイレブン・ジャパン」と3社協定を締結し、区内のセブンイレブン67店舗に多言語対応のAEDを設置します。救護体制の充実により「安全・安心なまち渋谷」として救命率を向上していきます。

●渋谷区に子育てネウボラについて(※詳しくは別途投稿します)
母子保健システムを導入して子どもと家族に係る情報の一元化を図ります。
迅速な情報共有を行うことで、関係機関の切れ目ない支援を実現していきます。また今月には、神南分庁舎跡地複合施設(仮称)内にカフェを併設する子育てひろばを運営する事業者が決定したところです。

●待機児童対策
待機児童の解消は、これまでも多くの区民の切実な声に応えるべく、スピード感を持って施設の整備を進めてきたところです。
4月には「認可保育園」3園。10月には「小規模保育園」1園。計4園の開設を予定しており、認可保育園の定員を合計で319人増やす予定です。
来年4月には、待機児童ゼロとなるよう対策を進めて参ります。
良質な保育、教育の確保も重要な課題です。
公立保育園の園長経験者や専門巡回員による巡回指導の他に、4月にリニューアルオープンする渋谷保育園を東京大学のセデップ(東京大学発達保育実践政策学センター)との保育・教育の連携拠点として位置付け、引き続き保育、教育の質の確保と向上に努めて参ります。

●教育における取組み
①ICT教育について
渋谷区は国に先駆けて、“1人1台のタブレット端末“を配布し、3年目を迎えます。ICT教育を更に進めていくために、本年9月には、現在使用しているタブレット端末の更新を予定しています。次期システムでは、児童・生徒が「いつでもどこでも」活用できるという環境を継続させると共に、新たな取り組みも検討しています。
1.児童・生徒のタブレット端末の活用を通して得られる記録を基に、その児童・生徒の学習状況に応じた個別の問題を配信する。
2.教員の働き方改革を進めるために、校務支援システムの改善を図る。
この改善の中で、学校と保護者の情報共有については、保護者の利便性を考慮した仕組みを構築する。
3.タブレット端末の安定した接続を確保するために、校内のLANを配置するための工事費を補正予算案に計上する。

②児童・生徒のケア
区立小・中学校にスクールカウンセラーを配置しておりますが、令和2年度は、都の制度も活用し、スクールカウンセラーの配置を拡充して、子どもたちが相談しやすい環境を整備し、体制の充実を図ります。
また、教育センターに配置している「スクール・ソーシャル・ワーカー」を学校に定期的に派遣し、福祉的な側面からも、児童・生徒や保護者、学校からの相談を受けれる体制を構築します。
※スクール・ソーシャル・ワーカーとは
https://www.city.shibuya.tokyo.jp/kusei/saiyo/kaikeinendo_social_worker.html

③生涯学習分野の新たな取り組み
全小中学校に配置した「コミュニティスクール」を地域の側から力強く支援し、学校を地域の核として、地域で子どもを育む社会づくりを組織する「地域学校協働本部」を支援して参ります。
※コミュニティスクールとは
https://www.city.shibuya.tokyo.jp/kodomo/gakkou/torikumi/communityschool.html

●「渋谷区立宮下公園」の整備 (※詳しくは別途投稿します)
本区初の立体都市公園として、いよいよ6月にオープンします。
平成26年8月にPPP事業として公募を行い、三井不動産株式会社を選定してから5年6ケ月が経ちました。公園のシンボルとして「キャノピーや隣接するホテル、下層階の商業施設」、「スケート場やボルタリングウォール」を整備すると共に多目的運動施設を初のサンドコート使用で整備します。
ビーチサッカーやビーチバレーなど砂上のスポーツやイベントが体験できる施設として注目されています。また約1000hmの芝生広場や四季の変化を感じる安らぎと憩いの場の公園としても期待が寄せられてます。
合わせて「東京2020大会コミュニティライブサイト」の会場として宮下公園でパブリックビューイング等によるパラスポーツの魅力や大会の雰囲気をお伝えしていきます。

●東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会
①区内開催競技を中心に、日本代表選手の健闘と活躍を応援する「渋谷区壮行会」を開催します。さらに渋谷を訪れる多くの方の来街者のために、区内三箇所に「おもてなしスポット」を開設します。暑さ対策のお休み処として大会情報や観光の案内等も開設します。
大会後は、参加選手を招いた「報告会」やパラスポーツが一過性のものではなく、未来のレガシーとなるように「区長杯」を開催するなど、パラスポーツイベント継続してまいります。
※オリンピック・パラリンピック延期により、事業推進状況は変わる可能性もあり。

●受動喫煙防止対策(※詳しくは別途投稿します)
改正健康増進法及び東京都受動喫煙防止条例の全面施行に伴い、本年4月1日より、屋内では原則禁煙となります。飲食店や事業所等が自ら防止に取り組む必要があります。また新たに専門窓口を開設し、受動喫煙に関する困りごとの相談や飲食店、事業者等が守らなければならないルールの普及啓発、従業員がいない飲食店が「喫煙可能室」を設置する際に必要な届け出の受理等を行います。そして、労働衛生コンサルタントや警察OBを配置し、指導の強化を図ります。

●福祉
①介護人材の確保と拡大
区内の介護サービス事業所が職員向けの宿舎を借り上げた場合に、その費用の一部を助成する「介護職員宿舎借り上げ支援事業」を実施します。
介護職員の家賃負担を軽減し、働きやすい職場環境を実現するとともに、介護事業所と2次避難所の指定や災害時応援協定を締結し、介護職員を災害対策応援要員として位置づけ、発災時に迅速に対応できる体制を強化します。
また近年、介護人材のすそ野を拡大するために、「外国人を受け入れるための制度設計」が進んでいます。渋谷区もこうした制度を活用した雇用促進につなげ、介護事業者の管理者向けに研修を実施します。
そして外国人を対象に介護現場で必要な専門用語や技術を学ぶ研修を実施し、人材確保と育成の両面から支援していきます。


②成年後見制度
高齢者が急速に進み、老人介護や高齢者の親が障がいのある成人の子を看る「8050問題」などが大きな問題となってます。高齢者や障がいのある方が、本人の意思や尊厳が守られ、医療・介護・福祉等の生活の基本となるサービスが適切に利用できるよう懸念があります。また虐待や消費者トラブルなどの被害にあわないよう、権利擁護も必要です。この取り組みを着実に進めていくためにも「成年後見制度利用促進審議会」を検討して参ります。


③障がい者福祉支援
障がいや発達に遅れのある子どもが、日頃通う保育園・幼稚園、学校などで療育を受けられるよう、支援員が訪問して直接支援を行う「保育所等訪問支援」をスタートします。また移動支援では、「通学支援」を対象に特別支援学級の児童・生徒を加え、通学の手段を確保し、保護者の負担を軽減します。そして精神障がい者就労支援事業所の家賃補助を拡充し、利用契約をする前に相談対応や体験の受入に対し、区独自の補助を開始します。
重傷心身障がいのある方や医療的ケアを必要とする方には、移動負担を軽減するための「介護タクシー」利用に必要となる「介助料」を新たな助成をはじめ、(仮称))神宮前3丁目障がい者施設の計画に着手します。

以上、区長発言を参考に概要をまとめました。
令和2年度、第2定例議会は6/3(水)~開始します。
私は、一般質問で区長・教育長へ質問予定です。引き続き、区民の声を区政に届けるべく、邁進して参りますので、ご支援の程、よろしくお願いします。

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