新規上場企業(IPO企業)のビジネスモデル分析をしてみた!〜リックソフト株式会社〜
みなさんこんにちは。
ご覧になって頂きありがとうございます。
前回同様ですが、投資のためにしているわけではなく、新規上場ができる素晴らしい企業について、自分自身の学びのために、独自で分析しているもので、批判的思考は一切ありません!!
誤っているところや、過不足などありましたら、いつでもご指摘ください。
IPO企業分析第2弾!本日は、リックソフト株式会社さんです。
※尚、記載の情報は、日本取引所グループの新規上場会社情報に掲載された書類を元に作成しており、投稿日時点での情報ではありません。
「リックソフト株式会社」概要
■設立日 :2005年1月4日(上場承認日:2019年1月22日)
※上場承認まで14年と18日
■従業員数:69人
■市場 :マザーズ
■代表者名:大貫 浩
■事業内容:
ソフトウェアのライセンス販売と導入支援ならびに、クラウドサービス・トレーニングの提供、ソフトウェア開発等
■ビジョン・経営理念:我々の技術・知識・ノウハウを最高に発揮し、お客様の価値向上と社会の発展に貢献します。
主要年間指標(2018年2月期)
■売上 :1,728,256千円
■営業利益 :130,847千円
■経常利益 :129,827千円
■純利益 :93,145千円
■時価総額初値:186億円(初値PER193倍)
※以下、新規上場時の有価証券報告書(Ⅰの部)
ビジネスモデル図解(独自作成)
概要
Atlassian社、Alfresso社、Tableau社といった、海外ツール(特にAtllassian)を巧みに仕入れ、その周辺領域(導入支援やサポート業務等)をカバーすることで、他社ツールを活用した自社事業を構築している。
尚、Atlassian社のツールは、世界中の125,000社以上が利用している定番ツール。
※リックソフト社は、日本でトップレベルのAtlassian Platinum Solution Partner
考察
・全体の売上の内「ライセンス・SIサービス」の売上構成が1,548,487千円と、全体の約90%を占めており、1,047,893千円が原価(売上原価率約67%)となっているため、長期的には自社製品の売上構成比率を上げていくことが、更に強固な経営基盤を構築するために重要と思われる。
・また、現状では、仕入れ販売であることから、外部要因も含めて圧倒的な強みを築きにくく、長期的な競争環境にさらされるリスクがある。
・対デンソーへの売上が251,710千円と、全体の15%を占めており、大きなパトロン顧客となっているため、デンソーが抜けるだけで大きなダメージを受ける可能性がある。
まとめ
今回は、リックソフト株式会社さんの分析記事でした!
個人的には、海外大手のツールを国内で導入する、というビジネスは実際に機能しますし、海外ツール側からしても現地パートナーがいることは強みになるため、ビジネスモデルとしては秀逸だと思っています。
そして上場を機に、その収益基盤を元に、自社サービスを強化して、更に強いビジネス構造を作って欲しい、と思っています!(応援!!)
それでは、また次回をお楽しみに!!
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