日常に潜む 怖い話。 〜はじまり〜

1話 日常と違和感

仕事おわりはスーパーで食材を買って帰る、これが私のルーティンだ。だが最近気づいてしまったことがある。それはスーパーに行くと50代くらいのサラリーマンと必ず会うということだ。
男性も仕事帰りに寄っている、と言えばそれまでだが奇妙なのは、昼間に行っても夕方に行っても何曜日に行っても…無条件に会うのだ。完全にストーカーされている、と確信したものの警察には「それだけでは被害の証拠にはならない、こちらとしても動けない」と言われた。一応パトロール強化するとの事だったが。
それに実際、帰り道で着けられてると感じた事も、襲わたなどの被害も全くない。
家にいて鏡を見ていると何となく視線を感じる。もちろん背後を見ても誰も居ないし、この部屋で心霊現象が起きたことはなかった。
普段は気付かないが、ふとした時に「あれ、この間買ったばかりの豆乳が減ってる…」「お風呂が溜まっている」と感じる。寝ぼけてたのかな…なんて誤魔化してきたが、あの日決定的なことが起きてしまった。

9月1日 私の誕生日だ。今年は仕事も休みで、友達の''咲蘭子''がうちに来てお祝いしてくれるそうだ☺️
咲蘭子とは、中高一緒だがいつ仲良くなったのか覚えてないくらい長い仲だ。性格も趣味も似ていないがなんでも分かってくれて、先回りして行動してくれる咲蘭子がとても好きだ。こうして大人になっても毎年祝ってくれるのもとても嬉しい。

………2話へ続く

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