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血についてと血のはたらき

前回までは「気」について書きました。

「気」って一番イメージしづらいものだし
ちょっと怪しげに感じてしまうものだけど
中医学を勉強していくと、全然怪しいものでもなくて
大切な働きをしてくれているものなんだなとわかってきます。

私はスピリチュアルなものはちょっとは信じる派。
星占いとか四柱推命とかは好きです。

一時期どっぷりになりそうな方向に気持ちが流れたこともあるけど
結局はいくらお願いしたって、いくら書いたって
思うだけ、書くだけじゃ何も叶わないんですよね。

自分がどう行動していくか
自分を信じること
が大事だってことがわかってから
そんなに願い事を書いたり願ったりしなくなりました。

気の話から大分逸れてしまったけど笑

今日は「血」のお話です。


血とは?

中医学の「血」は、脈管中を運行する赤い液体と定義されている。
現代医学でいう血液と近いけれど、同じではない。
現代医学で血液は、血漿、血球(赤血球、白血球、血小板)で構成されているが、中医学ではこのような区別はしない。
現代医学で血が足りないというと貧血のことだが、中医学で血が足りないのは血虚という。血虚≠貧血なのである。
貧血は、赤血球の量が少なくなっていて、血が薄くなっている状態。一方、血虚は、血の量そのものが少なくなっている状態。
中医学の「血」は現代医学の血液よりも、もう少し大きいものとしてとらえている。

体内を流れているものを「血」と呼び、脈の外に出てしまった血を「死血」あるいは「離経之血」と呼ぶ。輸血のため抜かれた血も死血なのである。しかし、人の体内に戻り、役割を果たせるようになれば、血になる。

血のはたらき

血のはたらきは、①全身に栄養と潤いを与える、②精神活動を支えるの2つがある。

全身に栄養と潤いを与える

血は脈管を流れ、体の隅々に行き渡り、体中に栄養と潤いを与えている。血が十分に体の中を巡っていることで、肌、爪、髪に潤いツヤがあったり、手足にしびれや攣りがなく、動かすことができるのである。

精神活動を支える

これは現代医学にはない考え方である。血があることで、私たちの気持ちも安定している。血が足りなくなると、眠れない、夢を多く見る、不安、物忘れなどの精神的な症状が出てくる。眠れないといったときに、現代医学は睡眠薬やその他眠りやすくするための薬を使う。中医学だと、患者様が血虚が原因で眠れないと判断すれば、血を補うことで眠れるようにする。血を補うと眠れるようになるの?と思うけれど、実際私も経験があるからそうなのである。

まとめ

血」は、脈管中を運行する赤い液体。現代医学のように成分を分けることはない。
血のはたらきには、全身に潤いを与える、精神活動を支えるの2つがある。

【参考】
やさしい中医学入門(東洋学術出版社,1993年)
中医学の基礎(東洋学術出版社,1995年)
標準東洋医学(金原出版,2006年)
東洋医学の教科書(ナツメ社,2014年)
改訂版中医基本用語辞典(東洋学術出版社,2006年)
中国医学実践講座 中医学初級講座講義用資料

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岡本佑佳
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