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アドレナリンの機能について 

皆さんはアドレナリンについてどのぐらい知っていますか?
危機的状況に陥った時、ゾーンに入った時、、、など
「アドレナリンが出る」ことで人間離れしたパフォーマンスを
発揮することができると認識している方も多いと思います。

今回はそんなアドレナリンについてご紹介していきます!


アドレナリンとは

一般にアドレナリンとして知られるエピネフリンは、
よく知られた闘争・逃走反応と密接に関係するホルモンのことです。

アドレナリンが放出されると、運動機能や代謝に関連する
あらゆる臓器や筋肉がオーバードライブ状態に陥り、
顕著な生理反応が引き起こされます。

アドレナリンが極端に分泌される状況下では、
ほとんどの人が無力化するような怪我に耐え
体力のある人間の筋力レベルを凌駕し
驚異的な偉業を成し遂げる能力を発揮します。

この現象の複雑な生化学的背景を掘り下げてみましょう。

闘争・逃走反応

アドレナリンは、闘争・逃走反応として知られている、
中枢神経系が警戒を高めた状態に移行するときに放出されます。

脳と脊髄からなる中枢神経系は、副交感神経状態と交感神経状態の
2つの異なるモードで作動します。

副交感神経は、心拍数を一定に保ち、呼吸を調整し、
消化を監督するなどの活動を含む、身体の通常の日常機能を
管理する役割を担っています。

一方、闘争・逃走反応を引き起こす交感神経系は、
アドレナリンの放出を誘発し、利用可能なすべてのリソースを
心臓、脳、筋肉に振り向けます。

この2つの状態の間の複雑なダンスが、
知覚された脅威に対する私たちの身体の反応を指揮しているのです。

脳の働き

この複雑なプロセスは脳内、特に扁桃体と視床下部から始まります。

扁桃体は恐怖、苦痛、怒りに対する反応を司り
視床下部は体温、呼吸、心拍数などの重要な機能を調整し
体内の均衡を保つ役割を担っています。

興味深いのは、この2つの脳領域が、私たちの意識が処理する前に
脅威を察知できるということ。

これによって、私たちが本能的に対向車の進路から飛び出す理由が
説明できます。瞬時の反射的反応なのです。

扁桃体が脅威を感知すると、視床下部に信号を送り
視床下部は交感神経系を活性化させ、闘争・逃走反応を開始します。

この一連の流れは、アドレナリンが最終的に放出されたときに、
迅速かつ効率的にその標的臓器に到達することを確実にするために、
心拍数を増加させる信号を送る呼吸の亢進から始まります。

この一連の流れの根拠は、アドレナリンの放出から
臓器への影響までの遅れを避けるためにあります。

遅れが生じると、アドレナリンは効果がなくなり
危険を警告する未開封のメッセージのように
血液中をただ循環するだけになってしまうのです。

心拍数が上昇すると、交感神経系は脾神経を通じて副腎と連絡を取ります。

副腎は3つの異なる動脈から血液を受け取り、
アドレナリンの迅速かつ効果的な分配を促進します。

ここからが興味深い展開です。

血液中での働き

血流中で、アドレナリンはαアドレナリン受容体と
βアドレナリン受容体として知られる2種類の受容体に結合します。

このように受容体が広く分布していることで、
アドレナリンの作用が全身に行き渡る理由が説明できます。

α受容体とβ受容体は、アドレナリンによって活性化されると、
臓器に対してそれぞれ異なる作用をもたらします。

例えば、アドレナリンが血管や筋肉細胞上のα受容体に結合すると、
末梢循環の血管が収縮し、腸の平滑筋など、
即座の闘争・逃走反応に重要でない部位への血流が減少します。
その代わり、血液は脳、心臓、筋肉に送られるます。

このプロセスはまた、膵臓でのインスリンの分泌を抑制し、
筋肉がエネルギーとして使用するために血糖値を上昇させておくのです。

アドレナリンがベータ受容体に結合すると、
心臓、脳、肺、筋肉の血管が拡張し、血液と酸素の取り込みが最大になります。
心拍数は急上昇し、心臓はより強力に収縮し、
その結果、アドレナリンラッシュ時によく感じられる動悸が生じます。

身体への影響

アドレナリンの体への影響には、
唾液の濃縮、瞳孔の拡張、聴覚の低下、トンネルビジョン、
長期記憶の強化などがあります。

アドレナリン分泌が亢進している間は、時間の流れが遅くなり、
ほんの数分の状況が1時間の試練に変わってしまうという報告もあります。

このような時間的な歪みが生じるのは、脳が情報を急速に処理するため、
時間が拡大したかのように見ているのです。

アドレナリンはまた、しばしばヒステリックストレングスと呼ばれる、
一見超人的な強さを個人に与えることもあります。

この驚異的な身体能力の向上は、
通常の能力をはるかに超える重量を持ち上げる能力を、
極度に追い詰められた状況下で発揮した場合に記録されています。

人類の進化

アドレナリンは人類の進化の過程で非常に貴重な生存メカニズムでしたが、
現代社会ではある種の弊害をもたらしています。

アドレナリンによって促進される長期記憶の強化は、
生命を脅かすような遭遇を記憶する必要があったときには有利でしたが、
予測可能で安全な環境では、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を
引き起こす可能性があるのです。

トラウマ体験を思い出させるような音や匂いは、
攻撃的な生存モードの引き金となる可能性があります。

また、恐怖や怒り、ユーモアを呼び起こすはずの刺激に対しても、
アドレナリンはネガティブな感情を増幅させる傾向があることが
実験で実証されています。

その結果、アドレナリンは諸刃の剣のような存在であり、
私たちの進化の過去の名残であるのです。

危機的状況下では私たちに並外れた能力を提供しますが、
安全な現代社会では時に私たちを圧倒することもあるのです。

まとめ

アドレナリンは私たちの生物学に不可欠で魅力的な要素である一方、
その効果は日常生活において、とてつもない財産にも
恐ろしい負債にもなりうるため、
適切に管理されなければならないことを認識することが重要でなのです。

さいごに

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