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障害者児との生活は波乱ばかり‼️--福祉の仕事で思うこと②--

障害児者との日々の事でお困りごとはありませんか?

自分ではそんなつもりはないのに見落としてしまったりして仕事が覚えられないとか、遅刻ばかりしてしまうと悩んでいる大人の方、他の子に比べて我が子は出来ることが増えていかないなんてお悩みのある保護者様、ワタシのスキルが役に立つかもしれません。

それと付け加えて、発達障害など障害者児の支援をされている方、日々のお悩み解決にお役に立てたら嬉しいです。

私が福祉の仕事をする中で考えさせられ、障害福祉に従事する者として「信念」となった出来事を紹介しております。

今回は三つあったうちの二つ目を書きたいと思います。

当時、放課後等デイサービスをご利用の男子高校生の保護者様がお迎えに来たときの事でした。

弊所では利用者さんを呼ぶときは必ず「○○さん」と呼んでいました。これは、私が特別支援学校に講師として勤務した時学校では必ず「さん」付けで呼んでおり、学校の支援方法に沿う形を取ると共に、健常の男子高校生をいきなり「○○ちゃん」と呼ぶことはないでしょう・障害があるからと赤ちゃんみたいに呼ばないようにと決めたことでした。

「○○さん、お母さんがお迎えに来ましたよ」と声をかけたところ、そのお母さんが一言おっしゃりました。
「ここではAKB48やEXILEやジャニーズがかかっているんですね。」

ちょうどCDでJPOPがかかっていました。正直、私の趣味だったのですが…(^_^;)

「この間、別のところへお迎えに行ったら童謡(おかあさんといっしょでかかっているような曲だったらしい)がかかっていて、皆さん、それにあわせて楽しそうに踊っていたんですが…」

「うちの息子もニコニコ踊っていて、それを見たとき涙が出そうになりました…この子、高校生なのに赤ちゃんみたいにこんな曲で踊っていると思ったら情けなくなりました。」

この利用者さんは当時高校三年生。身長は180cm近くある大柄な方で重度の知的障害と自閉傾向がありましたが、短い言葉でコミュニケーションが取れる方でした。身体障害はなかったので身体は普通に動かせて、散歩やダンスがお好きでした。

普段保護者様は息子さんをとても大事にされていて、息子さんはお母さんの膝枕で手指を吸ったりして大きな身体で甘えていた姿を見たこともありました。

保護者様は自身が少々赤ちゃん扱いしている事があることは自覚されていましたが、他者からあからさまに赤ちゃん扱いされていると思ってしまった時何と例えて良いかわからない、複雑な思いを抱いたと打ち明けてくれました。

そして「こちらではちゃんと高校生として扱ってもらえていて、本当にありがたいです」と言ってくださいました。

こうお話くださった時、私共の支援方法が間違いではないのだろうと安心できたことを覚えています。

一般的に大人の知的障害者さんや認知症のお年寄りを支援する方の中に、確かに「○○ちゃん」と平気で声をかける方を時々お見受けします。

呼ばれるご本人がどう感じているか、そのご家族様がその時何を思うか、考えたことがありますでしょうか?

ご家族が赤ちゃんみたいに接しているからといって、赤の他人の私たちが同じ態度を取って良いはずはけっしてないのです。

年齢相応の支援・人間関係の構築が、ご家族を含めその方に対して良い支援につながると信じています。

お読みくださりありがとうございました。

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