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生成AI時代の「あり方」の探究と、おすすめ6冊の読書感想文

蒸し暑い土日でした。

ぼんやりと最近の気づきと興味の赴くままに購入した6冊の本の感想文を雑記的に書いてみました。書き終えてから、ふと、このnoteはいったい何の雑記なのかな?と考えてみると、生成AI時代を前に考えておきたいことだったのかなと、これまたぼんやりと感じています。

生成AIは人間のあり方を見つめる契機になるものです。

このような時代を目の前に、肩の力が抜け、しっかりといい感じに過ごすために問うべきこと、それに対する今の所の自分の解をいくつか散文的に並べたものです。

つらつら書いたことは、こんな感じのことでした

1.真面目くんからふわふわモードへ

AI時代を前にまず考えた方がいいのは、活動コンセプトです。その時にヒントになるもののひとつが感情です。

緊張感/証明という質感から、委ね/自然体という質感に移行する

物事に取り組む時、その背景にある感情はHave to または Want toのどちらかです。この時、Have toは「恐れ」から来る活動コンセプトですが、おそらくこれからの時代はますます、Want to起点が自然に移ります。これは「信頼や愛」から来る活動コンセプトです。

最近の仕事や子育てで注意が必要だと感じるのは「恐れ」との付き合い方です。恐れ起点は大抵、競争環境や世間体から発露しているものです。そういうときは、観るべきもの、つまり(自身、顧客、子供の)Want toを観られていません。

ただ、自分のWant toがわからないという壁にぶつかりがちで、その時には自分自身の身体や心に立ち返ることになります。このnoteでは、それをコンパスと位置付けています。長い時間がかかっても立ち返り、見つめ、湧き上がるのを待つしかありません。

2.問いを立て、ビジョンの中で試行錯誤する

なんとなく、適当に書いてみたものです。

なんとなく書いたシステム図(地図)

とにかく重要なのは、身体知です。ジャッジメントを手放して世界を見つめることで、ビジョンや問いが立つし、自然と行動が促され、機能環が回り始めるのだと思います。そこにさまざまなテクノロジーが影響を与えますが、「学習」という観点から生成AIが特に気になっています。

この図をよくよく見ると「対話と機能環」とあり、まさに今の職場で大切にしている「アジャイルとコーアクティブコーチング」のことで、そういうことかと自分で納得してしまいました。

3.頭だけでなく、自分全部を使おう

瞑想をしている中で、気づくのは自分の構成要素です。自分らしさというコンセプトに引き続き向き合うことになるとしたら、自分が何でできているのかを知ることは役に立ちそうです。

自分の構造を知るといいと思う

今の所の理解は上記のようなもので、個人的には、年明けから潜在意識を捉える身体の感覚というものに興味がいっていたのすが、足元は感情に興味が湧いています。感覚と感情と司る「心」にはあまり注目していなかったので、発見が多そうです。

4.曖昧な意識状態と統合的な感覚

自己実現型で世界を捉えられているとき、変性意識状態やフロー状態と言われる意識状態になっていることと思います。その時の物事の捉えた方は、普通とは異なるもので、ものごとの枠組みを仕立て直したり、統合的に捉えることができる状態です。

北の感覚、立ち返る感覚を知っていることは大切

興味深いものの一つが、時間軸で、通常は過去・現在・未来と捉えているものが、おそらく、3つの区分なく同時にイマココにある感覚になる感じだと予感しています。自己と他者、もしくは世界との境界線も不確かなものというか統合的に捉えることができるようになります。

5.読書感想文

そんなつもりはなかったのですが、経営者の主体的真理を問う本が揃いました。「AI時代の創造的な身体」の考え方を片手に、読み進めていくと感じることが多いかもしれません。

一気読みした6冊

1. 会社という迷宮

この読書の旅の初めの本。元CDI代表の石井さんの本。CDIは職人肌のコンサル集団/ファームという印象で、個人的に好き。忘れないようにする言葉メモとして「常識的感覚」「経営者はその主観を体現するものとして、やはり強靭な主観を抱いていなければならない」「主観的な価値に対する信念の強さとその事業化の筋道に対する洞察の深さ」。永岡さんの寄稿までで一冊という印象でした。

2. CFO思考

三菱UFJ銀行グループ、ニコンのCFOを歴任された著者。グローバルCFOのトップofトップ。銀行時代はモルスタ買収もリード・意思決定されたとのこと。著書ではCFOの役割を「経理・財務・予算・税務」以外にM&A、IR、コーポDXと幅広くその職務を捉えています。それが担える理由として、CEOへの影響度、リスク・資本・収益マネジメントに関与できる立場、社内外のスポークスマンとして振る舞える立場という記載は忘れないようにメモ。

3. 企業文化をデザインする

サイバーエージェントグループの組織文化を体験し、スマニューの組織拡大のど真ん中にいらした著者の本。経営・マネジメントの言動一致の重要性に関する記載は、経営者の自己認識の深さを求められているとも言えます。また、サイバーエージェントなどの具体的な取り組みの記載はリアリティがあるとともに、いかに人間が「感情」の生き物か?という主張が本note冒頭の人を理解する時の発見に繋がっています。

4. 理念経営2.0

MVVとパーパスの捉え方がとてもわかりやすい。経営理念2.0の作り方は「経営者が社員やステークホルダーを巻き込んで言語化する」とのこと。一方で、石井さんが書いている経営者の責務も同時に思い出したい。佐宗さん自身の経営における悩みもそのまま記載されていて、書いてある内容のリアリティが増しています。個人的にはとても昔に著者にかけられた言葉が宮澤の希望、支えになっているのを思い出しました。ありがとうございます。

5. 冒険の書

学習や働き方の謎だけど思考停止していることを、歴史を振り返りながら見直し、問い直していく本。これまで働いてきて怪しさを感じつつ、前提に置いていた「自己責任」「メリトクラシー(能力に応じて、人間の地位・役割が決まるべき)による平等」「遊び・学び・働きの区分」の捉え直しに驚き、「習慣づくりではなく実感づくり」「問い、アプリシエーション(鑑賞・感謝)と対話の可能性」の記述に希望と勇気づけを受け取りました。

6. DEEP LOOKING

観察に関する本。友人のインスタストーリーに流れてきて、目次を見ると、自分が書くはずだった本が出版されたという謎の悔しさを感じた本。変性意識についても言及されていて、感じていることが間違えてないのかもと勇気づけられました。

おわりに

興味深い時代に生きています。これを踏まえて、生成AIを深めていきたい。

近所の美術館のWSで制作した缶バッチ:夏の思い出とスクエア絵:MAN

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