見出し画像

ママ鉄ではないと分かった話し

子どもの影響で鉄道好きになったお母さんのことを「ママ鉄」という。

世界の車窓からという番組が好きだったのもあり息子の鉄道好きに抵抗はなく、一緒に楽しんでいたので自分のことをママ鉄だと思っていた。今年の夏休みまでは。


 息子は鉄道が好きでLEGOが好き。JR東日本のイベントでLEGOスタンプラリーというのがあると知った。こんなの、参加せずにはいられない。


参加するにあたって出した条件は、「ママの夏休みまでに、夏休みの宿題を(日記系を除き)終わらせること」。この条件に不満があるようだったが見事クリアし、出発の朝は飛び跳ねるほど喜んでいた。

山手線を2~3駅ごと降りて、台紙にスタンプし、次の駅へ…それを繰り返し7駅コンプリート!ミニフィグ(レゴの人形)をゲットし嬉しそうだった。それで終わる予定だった。

「やっぱり30駅もスタンプラリーしたい…お願い…ムリ?」

7駅コンプリートするともらえる30駅用の台紙を持ってそのまま山手線を周遊することに。

(スタンプラリーの台紙より)

(千葉県は船橋・柏?!、茨城県は土浦、埼玉県は上尾、神奈川県は桜木町、東京都は国分寺・羽田?!…これら全部行くの?本気?)

帰宅するころには疲労困憊。もう電車に乗りたくなかった。
けども奮起して、この小さな夢を叶えようと急遽ホテルをとり、30駅スタンプラリーをすることに。

2~3駅のため、車内ではだいたい立つ。座ってしまうと疲れが押し寄せて、立ち上がれない。

息子:「降りるよ!準備して!起きて!」

(立てない~このまま電車にゆられたい~もうムリー)
「ホテルに行く前に薬局で湿布買う!頭痛と吐き気がしてきた!おかん無理や!」

やけくそになっているとき「ママ、薬局があるよ」。と大宮駅構内で薬局を見つけた。さすがJR、よくわかっていらっしゃる。

すぐに湿布を貼る。もう電車に乗りたくない。乗り鉄はこれを楽しめるのかと思うと白目になった。

茨城県の土浦駅から東京方面を目指すとき快速に乗れた。快速でも東京都は遠いが、座れたので気が楽だった。
息子が憧れている常磐線の快速に乗れた、さらに息子が憧れているボックスシートに座れた、小さな夢を叶え続けている。よし、いい感じ。

息子:「乗り換えよう。あっちの車両に乗りたい。」

???

停車した駅の向かいのホームにはデザインが違う車両が通過待ち中。そして“各停”の文字。

乗り越えた場合の変更点を伝え、それでもいいから乗りたい、と…乗り換えることに。

座れるけど、寝る時間はたっぷりあるけど、これいつ東京都に入るの???

(トーキョーーー涙)

わたしは違うデザインの電車を見ても「お!」としか思わないし、チャンスがあれば写真を撮るぐらい。その電車に乗りたいなんて気持ちはこれっぽっちも湧かない。息子は目をキラキラ輝かせている。わたしは白目白目で眼球が回転しそうだった。
自分がここまでママ鉄でないと思わなかったし、息子がここまで乗り鉄だとも思わなかった。

日帰り1日+1泊2日=計3日間
7駅+30駅=計37駅
移動距離3日間 約500km

Google Map のタイムラインを見て振り返ると「キツかった…」と思う。息子のキラキラした目や喜ぶ姿は浮かぶけど、総じてキツかった。30駅コンプリートして撮ってもらった写真は、大喜びの息子と瀕死のわたし。やはりわたしはママ鉄ではない、息子の『好き』には適わない。

また息子の乗り鉄に付き合うだろう。けど、次はわたしも楽しめる何かと(駅弁?)疲労を軽減させる対策をしたい。ママ鉄ではないけど息子の好きは大切にしたい。



▽電車に乗る時のハンカチはこのシリーズ


▽帰りに思わず買ったネックピロー
息子が車内で立ったままこれをして爆睡してた(わたしが使いたいでござる)


▽駅構内で買った湿布
のびて貼りやすくフィットし続けて助かった。それとパッケージ!この発想は素晴らしい!


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?