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渋ハルと差しで話したい

渋ハルは言語化が上手すぎる

タイトルを見て、「お前何様やねん」って不快に思われる方いたらすみません。
え、でもでも、同じこと思ったことある人3万人ぐらいはいると思う。
渋ハルと語り合いたくないですか???

もうみんなで集まって話そう。(差し #とは)
場所が難しいから、インターネットを使おう。

……配信やね。うん。同接●万人の雑談配信。

なんなら自分は配信でコメントしたこともないし、これからもROM専だと思う。(なおさら、お前何様やねん)

ゲームやらない人間なので、ゲーム配信というより、もっぱら雑談とか切り抜きとかをちょこちょこ見るぐらいだけど、
ネットで言えないことを避けて、デリケートな問題には配慮して、様々な立場の関係者のことも考えて…、その上でわかりやすく言語に落とし込むの上手すぎない、彼?

でも渋ハルは論理型と思いきや、別に冷たい淡白な人間というわけではなく、結構感情が動きやすい人間だろうなっていうのは伝わるというのが、絶妙に人を引き付けるポイントだと思う。
すごいね、見やすいし、聞きやすいし、いやほんとにねぇ~…うん…(お前は言語化下手だな)

今回は渋ハル個人の話というより、活動者界隈について思うことがあって、でも何も言わずにこのまま日々をやり過ごしていていいのかっていう、モヤモヤした心のしこりをどうにかしたかったので、noteで消化することに。

人間性を消費される配信者

最近は大手のVTuber事務所は、誹謗中傷などちゃんと対策をして、所属タレントを守る動きが見られて、それはいいことだと思う。

でも配信をやってると、法律で裁かれるレベルの悪行だけがストレスになるわけではないはず。それは見てればわかる。

配信者っていうのは、人間性を消費される身分だと思う。
歌やお笑い的なコンテンツとして消費される段階でとどまっている方が、配信者は精神的に守られると思うけど、
長い時間配信するほど、たくさんの自分の考えを聞かれ、他の人とのコミュニケーションを観察され、一つ一つの立ち回りを見られてる。

視聴者は配信者を見て様々なことを感じる。
視聴者自身の人間性は開示することもなく、配信者の人間性についてあれこれ思う。そして何かわかったように配信者を語る。(特大ブーメラン)

逆に、配信者側が視聴者個人を認知していて、この人はこういう人間だってわかっている相手のコメントであれば、対等な土俵でコミュニケーションできるけど、
多くの場合、どこの誰かもわからない人間の宙ぶらりんのコメントが流れていく。

配信は、感情労働の側面があると思う。

感情労働とは、企業の顧客である消費者に対して、心理的にポジティブな働きかけをして報酬を得ていく労働です。求められる一定の感情表現があり、その表現が業務の質や成果を決めます。肉体労働や頭脳労働に並ぶ、労働の分類とされており、アメリカの社会学者であるA・R・ホックシールド氏によって提唱されました。

RELO総務人事タイムズ

有名人という括りとしては芸能人と近いけど、
でも大きく違うのは、配信者はファンとの距離が近い。
近いどころか、四六時中ファンと対峙しているようなものだ。

収録した後に番組が放送され、時差で視聴者の反応を知る芸能人とは、根本的にスタイルが違う。いつだってリアルタイムコミュニケーション。

配信者はたくさんファンを増やすために、視聴者にはポジティブに働きかけたい。
リアルタイムで反応を見ながら自分の立ち振る舞いを考えるのは、すごく気を使うことだし、気を使わなかったせいで問題が起きたら、より疲弊することになる。

視聴者のことをあまりくみ取れず、一方的に自分の人間性を不特定多数に消費されるだけだとしたら、それは必然的に精神を消耗する。
だから、常に配信者のメンタルヘルスは気を配られるべき。
マネジメントする事務所はタレントの相談待ちではなく、月に一回は「最近どう?」って話を聞くべき。これはマスト。
ネオポルテで、自分、話を聞く役やりたいっす(お前はひっこんでて)

感情労働に従事するのがしんどい活動者は、
頭を使っておもしろ企画を考える(頭脳労働)、
体を張って耐久企画する(肉体労働)、
このどちらかの方向性に活動を寄せるのもありかもしれない。

勝手に幸せになってくれ

ここからはすごく冷たいことを言うけど、
エンタメを提供する配信者側のメンタルヘルスを視聴者が気にするって本末転倒じゃないか。
これは視聴者側が言うことでもないけど。

ただはっきり言うと、自分の生活で余裕ない。
配信者を養えるほど、スーパーチャットもできないし、グッズも買えない。
配信者がウーバーイーツを贅沢に頼んでいる一方、コンビニのツナマヨおにぎりがもう105円では買えない時代に苦しんでいるぐらい低収入の人間からすると、配信で生計を立てられるなんて夢のよう…!

朝起きて化粧をして電車に揺られて会社に行く。そして給料が振り込まれても、諸々の引き落としで一気にさよなら。自分の月収をVTuberが一回の配信のスパチャで軽くもらうのを見た暁には…。

まあそんなにお金稼ぎに興味があるかと聞かれると実はそこまでないので、実際のところそんなにひがんでいるわけでもない。
なんなら自分は正社員になりたくないので低収入なだけ(そんなやつはツナマヨおにぎりで泣くな)

それよりも、配信者の各位が自分の配信業に楽しさや充実感を持てているのだろうかっていうのは気になる。
再生数、登録者数、収益などなど、わかりやすい成功の指標ではあるけど、そういう数字ってうれしいのは本当に伸び始めた最初だけ。
10万が100万に増えたからって、喜びが10倍になるわけもない。数字ってそういうもの。

活動していくうえで、伸び悩むことを問題視する視点ももちろん大事。
でもその数字って結局はすべてに人生がある人間の数だから。
その画面の向こうの人間が見えないと、価値の重みも感じにくい。

逆にたった"1"を得られただけで、その画面の向こうの一人を感じて、幸せをかみしめられる人なら、長く配信をするのに向いてるんじゃないかという気がする。

配信を生業にできる限られた人間に選ばれている幸運さがピンと来ず、
現状が伸びないからやりがいを感じられないと思っちゃうような人は、
その数字が10倍に増えても結局同じことを繰り返して幸せにはなれないから、もっと自分が楽しめるような考え方に変えた方がいいと思う。

視聴者とて日々の暮らしを一生懸命生きていて大して余裕はないのだから(だからこそ心の拠り所・楽しみを求めて配信を見る)、
単なる数字として簡単に搾取できるものではない。

まあ数字以外にも各々にいろんな問題がある。
表面には出てこない悩みたくさんあると思う。

もちろんね、活動者の誰にもやめてほしくないし、
全員何も悩まず、楽しく活動していてほしい。
それを見てこちらも幸せな気持ちになりたい。

自分が全員を幸せにできるものなら、幸せにしたいけど、
配信者のメンタルヘルスは、たぶん視聴者にはどうすることもできない。
勝手に幸せになってくれ。自分の手の届かない相手にはそう思うしかないのも切ない。


全員、勝手に幸せになってくれ!!!(大声)


以上。

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