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3篇のうんこばなし


はじめてのnoteです。「クリエイターを応援するコンテンツプラットフォーム」として登場したnote。クリエイターの一員として芳しい初エントリーを決めたかったのですが、少しだけ臭くなりました。タイトルの通り、「うんこ」にまつわる話を書きますが、小学生が言う「うんこ」の話ではなく、小生が言うのは、コミュニケーションとしての「うんこ」の話です。ウンコミュニケーションです。


技術の○ンポ(進歩)に戸惑う話


使い慣れてるものが、技術の○ンポ(進歩)によって大きく変わってしまうことがよくある時代です。例えばスマホやICカードみたいにメチャクチャ便利になって、すぐ生活の一部として馴染むものもありますよね。ただ、必ずしも全てが「気持ちの良い行為」になるというわけではないなぁ、と思う時もあります。

わたし、人より良くうんこをするので、よく感じるのはトイレの水を流すレバー。小さい頃からあのレバーを使って、うんこを流してきたわたしたちにとって「手をかざして下さい」のセンサーはどうもしっくりこない。というか反応しない時がある。というか数秒遅れて水が出てくる。

(反応するかどうかは、その人の生命力と比例すると誰かが言ってました)

いつも便器に寄り添っていたあのレバーはそこにはおらず、反応がイマイチのセンサーや別のスイッチを探さなければならない。人感センサーに至っては、まだお尻を拭いているときに流しやがる。直後の2回目の水力では、この紙は流せない。クソめ。水ももったいない。コロナを踏まえると非接触のセンサーや、おしりだって洗ってほしい(©糸井重里)のウォシュレット、OTOHIME(©NicolasBuffe)など、TOTOの産業革命には正直頭があがらない。ただ、レバーを引くという儀式がないのはやっぱりしっくりこない(TOT)

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人にとって習慣化された儀式というものは意外と大切なのかもしれない。トイレの話はともかく、時に革新的なイノベーションですら、超えられない壁であることも多いのかもしれない。

(革新的なイノベーションは「腹痛が痛い」みたいなことを言っている気がする)

ワインのコルク栓にも同じような話があります。わたしたちは高級なワインにはコルクが必要だと知っている。逆にコンビニワインみたいな安いワインはねじ蓋だと知っている。しかし、これは神話らしいです。実際、コルク栓はワインの品質を保つのにはあまり適していないんだとか。古いワインを開ける時にコルクがポロポロ崩れて「クソッ!」と言ったことがある人も多いと思いますが、劣化するものもあります(TOT)

実際、ワインの保存に適しているのはゴムのついた金属キャップらしいんです。空気を遮断し、ワインの酸化を防げるから。それを知りながら、ワインはコルク栓のまま売り続けるのはなぜ?コルク栓を引き抜くという行為が儀式として成立しているからなんでしょうね…(でもいつか淘汰されるものかもですね)

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コミュニケーションデザイン部という部署に所属しているので、しっかりと生活者視点に立ってコミュニケーションを設計したいんですが、どんなにプラスに働くノベーションを考え出したとしても、儀式化している習慣や作法はあまり変えたがらないということも頭に入れておく必要もあると感じた、といううんこ中のお話でした。

(たくさんのニューノーマルを作ったコロナってすごい)


ある市役所の職員の話

市役所の職員なんだが山奥の飛び地みたいになっている地域に、市営の公園がある。市の中心部からは凄く離れているけれど、人気はあるらしく、利用者数は結構ある。公園内に川が流れていて、BBQの利用客が多いらしい。で、ここのトイレが超汚いんだ。最近の予算削減で、清掃業者も派遣出来ず、市の新米職員が研修がてら掃除に行く訳なんだけど、尿や便を流さずに放置されると、なかなかこびり付いて落ちないんだ。せめて流してくれると助かるんで、「使用後は必ず流して下さい」という貼り紙を貼るんだが、全く効果なし。ある時、ひらめいた俺は、トイレの入口の所に、小さな貯金箱を置いて、「水を流さない場合は、この中に10円入れて下さい」と書いておいた。そしたら、効果てきめん!誰も見てない公園のトイレのはずなのに、汚れが全然違ってた。清掃作業が超楽だった。そして、貯金箱の中には20円。意地でも流さない人はいるんだね。

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トイレは利用者のマナーに委ねる場所ということもあり、「松茸の露」や「いつもキレイに使っていただき、ありがとうございます」等のコミュニケーションに溢れた場所だなぁと感じます。このアイデアに、はてブのコメント欄では、「なんという一休さん」「すごいアイデア。頭いいな」「応用ききそう!」「秀逸なアイデア。別に罰金ということじゃなくてもこれだけ心理的な効果があるのか」との声。もちろん、匿名での投稿のため真偽は定かではありませんが、機転の利いた発想に(息子も)脱帽です。「こびり付いて落ちないんだ。」には、KINCHOのサンポールがオススメですね。

うんこから生まれたスゴイ企画1選

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『スラムダンク』の最終回から10日後を、神奈川県の廃校舎の黒板に3日間だけ描いた「SLAM DUNK 10 DAYS AFTER」を手掛けた現PARTYの中村洋基さんのブログです。井上雄彦先生との打ち合わせで起きた事件が描かれておりますので、ぜひ。

今週で31歳、終わります。31歳でうんこ漏らさなくて良かったなぁと言いたいところでしたが、振り返ると昨年末に食あたりでうんこ漏らしたのを思い出しました。27歳で死ねなかった天才は、31歳でうんこ漏らすのかもしれません。みんなも、うんこ漏らしますように。

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