マガジンのカバー画像

山田チャーハンのエッセイ

102
山田チャーハンのエッセイ置き場
運営しているクリエイター

#育児日記

次男が離乳食を食べぬまま離乳食完了期を迎えようとしている

次男は全然ご飯を食べない。どのくらい食べないかというと、市の保健センターから離乳食相談のために来てくださいとお呼び出しがかかるくらい。 月齢に合わせたレトルトパウチの離乳食を与えようとしても食べたことがない。色々な味を試したが、ついに一度も食べることがなかった。余った離乳食を食べる係だった長男の方が食べていたくらいだ。 食べるといえばフライドポテトやさつまいも。1歳の誕生日にはせっかくの記念日だからと少量の生クリームを与えたが、別人のように嬉しそうに食べていた。 粉ミル

眠らない次男坊を抱えて

次男が全然寝ない。寝ないと書くといささか語弊があるが、布団の上に置くと2時間おきくらいの間隔で母乳を求めて起きる。まとまって3時間も寝てくれたらラッキーと思えるくらいには寝てくれない。 来月には1歳5ヶ月になるのだが、完全母乳だとこんなに寝ないものなのだろうか。生後2ヶ月でミルクに移行して朝まで熟睡してくれた長男しか比較対象がおらず、次男に対してこやつ全然寝ないではないかとしか思えない。まとまって寝ないことに畏怖の念さえ抱いてしまいそうになるほど手を焼いている。母親よりも父

アルファベットが言えない長男

アルファベットが大好きな長男。「ABCみる!!」とYouTubeでアルファベットの動画を見たり、アルファベットのパズルで遊んだりする。そのおかげもあってかABCの歌を歌えるし、A〜Zまで上手に発音できる。上手という評価にはやや親バカ要素が含まれているとだけ言っておこう。 ではタイトルのアルファベットが言えないとは何なのか?そう長男は「アルファベット」という言葉を言えないのだ。 「これはアルファベットだよ」と教えるのだが、なぜか元気に「あぶらせっと!」と口にする。脂セット?

お散歩に対する長男の執念がすごい

長男の早起きによって始まった朝の散歩。早起きしたのはたまたまだろうと甘く見ていたのだが、17日から今日に至るまで、毎日6時半前後に起きている。 8時を過ぎても寝ていることのあった長男が必ず7時前に起きる。早起きして朝日を浴びながら散歩をするのが朝のルーティンとして定着する日もそう遠くないだろう。 健康的で喜ばしいことなのだが、まさか「早起きしたらお散歩に行くよ」という言葉がここまで効力を発揮するとは。魔法の呪文か、ある種の呪いか。長男が何を思って早起きするのか、頭の中を覗

子供たちに早起きされたので出勤前にお散歩してみた

「早起きしたら仕事前にお散歩に連れてくよ」 休日にならないと外に出られない長男を気の毒に思い、寝る前に声をかけた。職場が徒歩1分ということもあって、早起きしてくれたら30分くらいは出勤前に散歩ができる。早起きできればの話だが。 翌朝6時40分。長男起床。 え?早起きすぎない?あなたいつも8時近くまで寝てますよね?昨日お散歩って言ったからですか? まさか起きないだろうと高を括っていたので、予想外の起床に驚きを隠せない。 「ぱぱおはよー。おそといくー!」 目覚めとともに昨夜の

子供の成長を受け入れられない自分がいる

日々、成長を続ける長男と次男。体が大きくなるのはもちろん、発語が増えたり、できることが増えたりと色々な場面で成長を感じる。 先日も2歳半の長男が1人でズボンを履いた。ズボンの前後までは確かめられないようだったが、右足を入れて、左足を入れて、腰まで上げる。悪戦苦闘はしていたが、どうにか最後まで自分で成し遂げた。 これまでは時間がかかるからという親のエゴでズボンを履かせていた。「ズボン履いてみて」なんて声をかけたこともない。親としてどうかと思うが、どうせまだできないしなんて考

子供に翻弄されるバタバタの撮影会

夜勤明け。 眠い目をこすり、働かない脳に酸素を送り、重たい身体を動かして家族での写真撮影に向かう。フォトスタジオが自宅から徒歩5分ほどの位置にあるのがせめてもの救いだ。 家族写真と節分の写真を格安で撮りますよと連絡が来たのが昨日のこと。夜勤明けで1日遅れの節分をする予定の我が家にぴったりの朗報だったわけだが、スタジオ内を好き勝手暴れ回る子供たちを相手するのは少々骨が折れた。少なくとも夜勤明けでやるべきではない。 家族写真では4人同時にカメラ目線になることができない。妻に静

物忘れが増えてきた気がする

子供たちの風邪が治らないので妻と一緒に病院へ連れて行く。いつもなら5日分の薬で治るのだが、今回は追加の薬が必要だ。インフルやコロナではなく、ただの風邪だからまだいいのだが。 長男は病院がわかるようになったらしく、院内に入っただけで泣くようになった。成長は嬉しいが、連れて行く側からしたらちょっと厄介。診察室に入ったら大泣きでどうにか抑えるのがやっと。大癇癪を起こしながら、医師の言うことを聞いて「あーん」と声を出して口を開ける姿が愛おしい。病院に慣れてほしいよう慣れてほしくない

子育てに向いてないのかもしれない

最近、以前よりも子育てでイライラすることが増えたような気がする。子供たちが成長して自我が強くなってきたからだろうか。確実に沸点が低くなった。すぐに声を荒らげてしまう。20代前半の頃の僕の方が冷静で大人びていたんじゃないだろうかと思うほどだ。 なぜこんなにもイライラしてしまうのだろう。 思い通りに動いてくれないから?スムーズにコミュニケーションが取れないから?ママっ子だから?睡眠不足だから?ゆっくりご飯が食べられないから?自分のやりたいことができないから?仕事やお金のことでス

2歳児を本屋に連れて行くべからず

普段はまったく活字に触れない妻から読みたい小説があると言われた。あまりに非日常的な申し出に驚きの声を上げてしまったが、とりあえず何が読みたいか聞くことにする。タイトルは『正欲』、作者は朝井リョウだそうだ。 朝井リョウといえば、施設のご利用者が読んでいた『何者』を借りて読んだことがある。なんとなく面白かった印象があるが、だいぶ前のことなので記憶が曖昧だ。僕は本を読んだ後の感想が大体面白かったになるが、具体的にどこがどう面白かったかを語れないので頭が悪いのだと思う。 『正欲』