マル秘展に行ってきた話

新型コロナウィルスが流行していますが
皆さんいかがお過ごしでしょうか。

今回は感染対策をしっかりして
六本木駅から歩いて15分のデザインマル秘展に行って来ました。
とても勉強になりましたのでレポートです。

マル秘展とは


マル秘の紹介はこちら
入場料などは一般向けで1,200円ほどでした。
六本木駅から行く場合ですが
電車から降りてホームから出口8か出口7から出るとちょうどいいです。

ちなみにですが雑食系オンラインサロンで設立された
デザイン部がキッカケでマル秘展の存在を知りました。

デザインの見方

・分野ごとの方法や違いを見る
・デザイナーごとの方法の違いを見る、道具を見る
・デザインの質の変化を見る
・デザイナーの考え方を知る
・原画を観察してスケッチしてみる。

分野ごとの方法や違いを見る


デザインはあらゆる分野に存在する。
デザインエンジニア
プロダクトデザイナー
建築家

などなどモノを作る職業であれば、種類は千差万別
マル秘展ではいろんなデザインを通して
デザイン手法知ることができました。

特に目に留まったことモノですが
ロゴマークのデザインを作る過程が印象的でした。
メルカリのデザインが完成するまでの工程です。

異なるバージョンでいくつも作成する。

文字や形にもこだわりがあってすごい


デザイナーごとの方法の違いを見る、道具を見る


今でも愛されているデザインはたくさんの道具や良い道具で作っているイメージでしたがそんなことはなく
ちょっとしたビジネス手帳やA4用紙の上で出来上がるモノが大半でした。

デザイナーがデザインに使うものは
こだわる必要があるがそれはデザインに影響しない。
実際のところ身近な道具で完結している。
始めるためにそこまで高級なものはいらない。

手帳の上でたくさん試行錯誤した記録


デザインは分類できる

使いやすさのデザイン
見やすさのデザイン
ブランドとしてのデザイン
仕様上のデザイン
美しさを極めたデザイン
愛されるデザイン

デザインはひとくくりに考えてはいけない。
ケースバイケースで使い分けしっかり見極めないと
迷惑デザインになってしまう。

例えば

キラキラデザインの使いにくい業務アプリケーション
人々の多くの目に触れる気味の悪いロゴ
ある種の障がいを抱える人に配慮できていないシステム

などなど
使う人、用途に合わせてデザインを考える必要がある。
使いやすさを求めることと見やすさを求めることは違う
という気付きがありました。

使いやすさを求めて
見やすさのデザイン本を購入していまう人は
要注意ですね。


最初と完成形でデザインは異なる

最初に出来上がるデザインが
実際に出回るというのは実は稀な話

何度も何度も検討を重ねて
消しては書いてを繰り返して完成する。
マル秘展では
NHKのロゴや吉本興業のシンボルマークがそうでした。

NHKのロゴマークを作る過程

吉本興業のシンボルマークデザインの過程


障がい者マークを作る過程


デザイナーの考え方を知る


デザインには人の考えが反映される
どういう意図があってそのデザインを作成したのか
目的が重要であると感じました。

デザインには人の考えが表れる
考えが見えてこないデザインは迷デザインになる。

逆にみんなに受け入れられる考えが採用されたデザインは
名デザインとなる。

名デザインが廃れ続けることなく
長年に渡って生き続けると神デザインとなる。

神デザインというのは要するに
みんなが不便なく何となく使っているモノに採用されていて
デザインの模範となる。
また

良いデザインには統一感があると思われがちだが
必要なのは適度な間隔である。
各種図形が詰め込まれたデザインは
きれいに見えないが
各種図形を等間隔に並べることで
キレイに見えることもある。
必ずしもひとつに統一しないといけないということはない。

角ばっても丸みを入れるデザインの例


まとめ(所感)

マル秘展はデザインを知らない私のようなエンジニアこそ
行くべきところだと思いました。
よく業界で言われる命題ですが
「機能が優れているけどデザインが良くないプラットフォーム」
「機能は優れていないけどデザインが良いプラットフォーム」

さてどちらが良いかと問われたときに
機能の良し悪しいくらでも挽回可能ですが
ファーストインプレッションを決めるのはデザインなので
デザイン面で一度悪い印象を与えてしまったサービスは
UXの低下による利用ユーザーの減少につながり
いくら後付けでデザインを良くしても無駄になってしまいかねない。

見てもらえない、使ってもらえないことほどのハンデは存在しない

今後もデザイン展のようなイベントがあれば
感染予防をしっかりして参入していきたいなと思いました。

ほか


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