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ゾンビ楽器ってなんだろうか?

副産物楽団ゾンビーズってどんな楽器を持っているんですか?っていうのもよく聞かれる質問です。

副産物楽団ゾンビーズ

主には2種類の楽器を使っています。
①様々な理由で使われなくなった楽器
②副産物から作った楽器

この2種類を使っています。①に関しては、別に壊れてるわけではないんです。もちろん壊れてるものもあるんですが、多くの場合は使わなくなった楽器というものが多いです。例えば昔使っていたリコーダーとか、鍵盤ハーモニカとかを想像してもらうと良いかもしれないです。

それから、オルガンとかピアノとかギターとかとか、大きなものって引越しとかで処分しようかなってなるんですよね。そういうものがゾンビ楽器になることが多いです。だからゾンビ楽器はその来歴などを調べるとエピソードが豊かなものが多いです。

①様々な理由で使われなくなった楽器


先日、京都のgood nature stationでゾンビ楽器の展示を行いました。その時の楽器をいくつか紹介しようと思います。

展示会場
オルガン 型番 : ヤマハオルガン No.L-20B
引き取り手がなく最低価格100円で京都のリサイクルショップで販売されていたオルガン。1967 年にグッドデザイン賞を受賞している。造形的な美しさがあり、あたたかな音を空間に響き渡らせる
篳篥 ( ひちりき ) 型番 : 雅楽入門用 篳篥 精巧樹脂製
日本古来の儀式音楽である雅楽で用いられる管楽器。息 の当て方や吹く速さで音色が変化する。音楽の教職免許 取得のための授業で使用されていた。そのため多くの学 生が自分の篳篥を所有しているが、授業履修後にはロッ カーで長い眠りにつくことになる。
ヴァイオリン 型番 : 不明
ヴァイオリンを弾くポーズをしたいという夢を叶えようと、持ち主の母が鉄道忘れ物市で 3000 円で購入した。 弦が 1 本足りていない状態で、長い間使われることなく保管されていた。
木琴 型番 : こおろぎコンパクト 14K
1966年に発売された、ケース入り卓上木琴。コロコロと良く響く木の音が、秋の夜に透き通って響くこおろぎの 声に似ていたことからつけられた型番名。元々の持ち主 の祖母が幼い頃に奏でていた思い出の楽器。
ウクレレ 型番 : 不明
ゾンビ楽器を募集した際に提供してもらった楽器。どこか のお土産だったのだろうか、フラダンサーのイラストがすごく良い。真ん中の穴が夕日になっており、アロハの楽譜が同封されていた。
ささら 型番 : 不明
大学の先生から、使っていないということで譲り受けた。 ささらは竹や細い木などを束ねて作製される道具の一つ のこと。両手でグリップを握ることで楽器をアーチ状 に保ち、片手のスナップを効かせることで音を鳴らす。

ゾンビーズの主役は楽器です。これらの声をどうにか出してあげたくて始めた活動でした。誰かの手に渡って使われることを望むし、いらないものがあれば一度僕らに相談してくれても良いと思う。

②副産物から作った楽器

僕らが使う楽器にはもう一つの楽器がある。それが副産物から作り出した楽器だ。死んでいるものに新しい命を吹き込んで、ゾンビ楽器を作り出している。

芸術大学の副産物
芸術大学の副産物
副産物から作った弦楽器
副産物で作った打楽器

こういったものを使用して、副産物楽団ゾンビーズでは多様な音、楽曲に挑戦している。

普通に考えれば楽器ってのは、演奏者の表現を最大限引き出すための道具である。だから楽器が壊れたりしてしまえば、いらなくなってしまうのである。でもゾンビーズの場合は、楽器の音を引き出す。そのまま生かす。楽器も奏者も一緒に楽しむ。そんなことが真ん中にあるのかもしれない。

ゾンビーズの楽器紹介はここまでです。

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