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教育者、EDHEC MBA(Nice France)で学ぶ 1-1 Why MBA as a Educator?

現在、フランス ニースにあるEDHEC ビジネススクールのグローバルMBAという環境で学んでいます。このノートでは、教育とビジネスに関して書かせていただこうと思っています。https://www.linkedin.com/in/yu-miyazaki-b74b77242/

Why MBA?

o. What I am. 自己紹介も兼ねて

大学を卒業して2年目に、クレデュ(Create education)という塾を設立しました。現在、兵庫県に3か所、生徒数は1年のマックスで200名、スタッフ30名の組織となっています。これまでに15年間で約1,000名の大学受験生を大学に送りだしてきました。我々の独自性は、生徒のモチベーションにフォーカスし、教師のナレッジの共有し、生徒の潜在能力と将来の進路に結びつけることに力を注いできました。
この生徒と個別に関わることは、私の出身大学である同志社大学の校祖 新島襄(明治3大教育家の一人であり、キリスト教牧師)が言った「人一人が大切である。」という言葉が私に大きく影響を与えています。

私が、教育を人生の目標に置いた理由は、二つあります。一つはマクロ的に、日本は、少子高齢化が進み経済成長が鈍化しています。現在でも世界第3位のGDPであるが、一人当たりGDPでは30位前後となっています。
日本の中心はなにか?それは人材であり、その付加価値を高めるのは教育である。
またミクロでみたら、生徒の将来が中学や高校の成績で決まってしまう。17歳にやりたいことを見つけたらチャレンジできるのか? 日本では遅いと言われる。私は、そのような生徒にもチャンスを得られる力を与えたい。また多様な道を提供したいと考えています。 
教育で起業したことで、これまで二重の価値を創出できると考えています。一つは、当然自社が提供する付加価値。そしてもう一つは、生徒が将来生み出す付加価値である。このような産業は他に見当たりません。これが社会に貢献したいと考えた私の最良の答えです。

これが、MBAのアプリケーションでも書いた自己紹介の一部です。

1.なぜMBAか?

① Learn better and find as a educator  答えを探すこと


14年経って、約1000名の生徒を送り出した、しかし真の意味での「Make an impact」はほど遠いと感じています。正直言ってしまえば、私たちがしているのは、大学受験に「効率的に」「難関大学」に合格することを支援することであり、本質的に我々の存在が重要といえるほどの教育を提供できているか?と言われれば答えに窮することが多くなってきました。
教育は最重要だが、15-18歳の高校生たちにより伝えたいことは何か?そして、その後社会全体に伝えたいことは何か?その答えを文部科学省や大学が提供する情報を飲み込んで消化するだけでいいのか?MBAという、恐らく世界の大学院の中で最も多様なバックグラウンドを持って、多種な目標を設定している学生たちと一緒に学ぶことが、教育者として、文字通り世界を「体感」して上記のような質問への答えを探したいと考えました。

と、同時に、教育系の大学院を選ばず、MBA(経営学修士)を選んだ理由は、教育者は、将来ビジネスパーソン(通常、皆社会人として働くという意味で)として社会に出る子どもたちを教えているのであれば、教育者こそ、「ビジネス」「テック」「多様性」などを誰よりも知るべきである、と私は考えているからです。
私のような教育者が、海外MBAを受験することはほぼいないといえます。MBAの予備校最大手のアゴスが示しているMBAの合格者の現職を見ても、教育関連の合格者は過去3年に0名でした。だからこそ、海外MBAでビジネスを学んだ教育者で存在していたいと考えています。

⓶ Make bigger impact 貢献すること

2つ目の理由は、この上記の答えを考えたあとに、社会に伝える手立てを持っているか?という問題があります。MBAでは、問題解決はもちろん、マネジメントからマーケティングまで、経営に必要な知識を網羅的に学ぶことができます。
この学びを通して、上記の答えをより広範に効果的に伝えることができれば、日本社会により大きく貢献できるのでは考えています。

③ Step out of comfort zone 挑戦すること


教育者として、35歳、子どもたちに「がんばれ」と言っている自分にエコーして、「子どもたちに頑張れって言えるほど'がんばってるのか?'」と自らに問うことが多くなりました。子どもたちに頑張れというのなら自分がより厳しく大変な道を選ぶこと、背中を見せれる存在でいたいと考えました。海外MBAが厳しく大変かは個人の感性によるので不明ですが、私にとってはGMATや面接などの受験プロセスから、入学後の授業まですべてめちゃめちゃ大変でした。しかも家族帯同(0歳、2歳)。
39歳で、私が思いつく最もハードで困難な道を選んだことで、子どもたちにも挑戦する重要性を伝える権利を得たかなと考えています。

端的に表現すれば、教育のために、自ら学び、考え、見つけ、伝達したいといういたってシンプルな理由でMBAに来ています。





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