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【詩】祭り

りんご飴をかじる
薄い硝子がふいにあらわれ
あなたの舌はよく切れる

昔レントゲン室で撮った
わたしたちの写真は
裸になりあった体温までは
写してくれなかったね
緑色の骨はとても熱くて
わたしはあなたの傘を思った
裏庭に埋めるはずだった
金魚がプールを泳ぐ
カルキの匂いにやられる妊婦たちがいる
桃の缶詰に蟻がたかる
今年も夏は死語となり
日射しがあぶらの膜のように
あなたにはりつく

もうすぐ祭りがおわる
寂しいと言って
あなたは目を覚ます

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