Photo by chickii 【詩】祭り 6 青木夕海 2023年8月16日 08:16 りんご飴をかじる薄い硝子がふいにあらわれあなたの舌はよく切れる昔レントゲン室で撮ったわたしたちの写真は裸になりあった体温までは写してくれなかったね緑色の骨はとても熱くてわたしはあなたの傘を思った裏庭に埋めるはずだった金魚がプールを泳ぐカルキの匂いにやられる妊婦たちがいる桃の缶詰に蟻がたかる今年も夏は死語となり日射しがあぶらの膜のようにあなたにはりつくもうすぐ祭りがおわる寂しいと言ってあなたは目を覚ます ダウンロード copy #詩 #現代詩 6 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート