【詩】変電所

私の背骨が燃える音を
どうかあなたが聞いてください

果実を沈めたくなるような湖に
変電所が埋まっているものだから
虚ろなコインランドリーの乾燥機は
かつて踊りに耽っていたのを
すっかり忘れてしまったようなのです

(第19回文芸思潮現代詩賞 入選)

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