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徹底解説! 給付奨学金を次年度も続けて受けるための「成績基準」とは?(高等教育の修学支援新制度)※3/13加筆修正

トップ画像のマシュマロが届きました。
(見やすく編集してますが、ほぼ原文ママ)

2020年から始まった
国の給付奨学金の成績基準の話です。

「実は私も基準がよく分かってなくて…」
という方も、意外と多いのでは。

そのままだと
「よくわからんうちに給付止まって詰んだ」
なんて事態になることも。

どうも。
地方私立大学で奨学金担当をしています
みとと申します。

奨学金制度にそこそこ詳しいため、
所属学生への説明会の延長で
YouTubeで解説動画を出したり
Twitterで質問に答えたりしています。
(つまり変な人です。)

たまに届く質問マシュマロには
100字以内で答えるようにしているため
「各授業をそこそこ理解して身につけていればセーフだよ」
的な回答をしたのですが、

「実は私も知りたくて…」という質問が多いため
せっかくなので【給付奨学金の成績基準】を
徹底的に解説して、noteにしようと思い立ちました。

(とっっっても長いです。マシュマロの回答だけ知りたい場合は「★★★」まで飛ばしてください

最初にお伝えしておきますが
「授業や成績はキッチリやってる」という方には、
あまり関係ない話です。

もしも
「成績にはちょっと自信がない」という方は、
しっかり確認しましょう。

【1】高等教育の修学支援新制度って?

まずは全体をおさらいしましょう。

そもそも奨学金は2種類あります。
・借りて返す=「貸与奨学金」
・もらえる=「給付奨学金」

一番メジャーな
日本学生支援機構(通称 JASSO ジャッソ)なら
「毎月決まった日に口座に入る」奨学金です。

採用基準・継続基準は
貸与か給付かで違うものになります。

なので、この記事では「給付奨学金」に絞って
見ていきますね!



「給付奨学金」だけでなく
さらに「授業料等減免」がセットになってる制度、
これを『高等教育の修学支援新制度』といいます。
(名前は覚えなくてもOKです)

これらは原則「返さなくていい」ので
とても助かる制度なんですが、

次の学年でも続けて使うためには
【3つの基準】をクリアしなければなりません。

①【単位数】
②【出席率】
③【GPA】

学年が終わるときに(短大なら半期毎に)
①②③をすべて審査して、

<継続>
  =問題なし(次の学年でも使える)
<警告>
  =イエローカード(次の学年でも使えるが、2回連続警告で廃止)
<廃止>
  =レッドカード(一発で止まる)

このどれかの判定になります。
「単位だけじゃなく
 総合的に気をつけなきゃいけない」
ということです。

また、給付と減免はセットであり
「同じ基準」で審査されるため、

もしも止まってしまう場合は
給付奨学金だけじゃなく授業料減免も止まります。

「まだ片方残ってるからいいや!」
とはならずに、
必ず「両方が同時に止まる」ため
学費の支払いが一気にピンチに陥ります。

お金をもらってる以上
頑張るのが当たり前ではあるのですが

この点からも
絶対に<廃止>にならないよう
<継続>の成績をキープしたいところです。

【1-1】確かな情報は文科省資料から!!

これから実例も交えて解説していきますが、

正確な情報は
「翻訳」した私の解説よりも、
「原典」である文部科学省の資料をお調べいただいた方が間違いないです。

▶︎参考「文科省資料14:支援対象者の在学中の支援の扱いについて」
https://www.mext.go.jp/content/20210330-mxt_gakushi01-1409388_14.pdf

(以下はGoogleChrome用の該当箇所リンクです。「4-11. 支援期間中の要件(打ち切り(廃止)・停止・警告)について」あたりに載ってます。)


できるだけ多くの大学で共通するよう
慎重に言葉を選んでおりますが、

私大職員のひとりに過ぎないので
「自分のいる場所からの視点」に偏っていると思われます。

そもそも制度自体が
2020年度に始まったばかりで
(弊学に限らず)事例知識が
圧倒的に足りていない状態です。

私もことあるごとに
文科省資料で調べ直しています。

こういう情報は、人の話を鵜呑みにするより
きちんと「裏を取る」方が良いです。

お金のことですからね。

【1-2】カンタンに言えば…

あれこれ前提を並べましたが
ここで一度、カンタンにまとめましょう。


【勉強をがんばりたいから
 みんなのお金(税金)を使って
 大学に行かせてください!】


…という約束で採用されたので、

【もしも約束通りに
 がんばってなかったら、
 残念だけど途中で止めて
 今後の分は
 もっと頑張ってる後輩に渡すからね】

…というルールがあるってことです。


また、成績については
おっかない話があれこれありますが、

実際のところ
「途中で止めるからね」
「あげた分も返して」
となる方は、かなりのレアケースです。

大多数の方は、
警告にも廃止にもならず
「大変ではあったけど普通にクリアできたなぁ」
と継続になります。

(もちろん確率で決まるわけではなく
本人のがんばり次第ですが。)


【1-3】極端に成績が悪い場合(ほぼいないけど…)

また、もしもの話ですが

客観的に見て
「がんばる意思や行動があったとは言えない」ほど
極端に成績が悪い
と…

<廃止>よりも更に厳しい
<廃止(要返還)>になります。

要返還とは
「返さなければならない」という意味。

給付奨学金や授業料等減免は
「返さなくていい」という特徴がありますが

数少ない例外が
この<廃止(要返還)>です。


カンタンに言えば…

【全然がんばってないなら
 そもそも約束を守る気なかったでしょ。
 これまであげた分も全部返してよ】
ということです。


※「何単位以下だとアウト?」
 「出席率とか見るの?」等の
具体的な基準は、次項の【2】で触れます。



非常におっかない話ですが
安心して欲しいのは
「廃止になったら全員返還せよ」ではない
ということ。

あくまで極端に成績が悪い方のみです。
対象者は極めて少ないです!!)


繰り返しますが…

大多数の学生は
楽勝ではないけど普通に<継続>でクリア。

もしも油断すると
<警告>が出て次の年にV字回復を求められる。

留年しそうなほど成績が悪いなら
<廃止>で今後はもらえなくなる。

廃止の中でもさらに
「いくらなんでも…」な学生に限定して
<廃止(要返還)>になる。

そういう仕組みです。

【2】3つの成績基準を見てみよう

ここからは、具体的なルールを説明します。

次の学年でも使うための
【3つの基準】を詳しく見てみましょう。

▼基準は、この3つです。
 ①【単位数】
 ②【出席率】
 ③【GPA】

▼判定結果は以下のいずれか。
 <継続> =問題なし
 <警告> =イエローカード(2回で廃止)
 <廃止> =レッドカード(止まる)

※ちなみに、
 所属大学のカリキュラムによって
 多少異なるルール運用もありえますが、
 基本は文科省によって決められた
 「全国で同じルール」で判定されます。

それでは、1つずつ見ていきます。

基準①【単位数】

大学毎に「卒業に必要な単位数」が
決められていると思いますが、
これを順調なペースでクリアしているか
チェックするための基準です。

例えば「124単位で卒業」する
4年制大学のケースでは…

・1年あたり31単位前後なら<継続>
・【6割】の18単位以下なら<警告>
・【5割】の15単位以下なら<廃止>
・【1割】の3単位以下なら<廃止(要返還)>

上の単位数は一例ですので、

卒業単位を年数で割った【標準単位数】
 ×
その進み具合を見る【割合】

…という計算方法を
自分の所属する学校に
当てはめて計算してみてください。


また、それとは別に
「明らかに4年間での卒業が不可能になった」
という場合は<廃止>
になります。

(仮に各学年での単位が
 18→19→18なら
 各年の単位数ではセーフでも
 明らかに卒業できないのでアウト)


別基準のことも。
 専門学校等の「単位制度じゃない」学校では
 カリキュラムの進捗と理解度をはかる
 別の基準で判定されます。

 しかし正直なところ
 私は別基準の実例を知らないので、
 もしも詳しく知りたい方は
 所属する学校、あるいは進学希望先の学校に
 直接問い合わせてみてください。

基準②【出席率】

がんばって卒業を目指しているかどうか
チェックするための基準です。

単位が「結果」を見る基準なら
出席率は「過程」を見る基準です。

仮に「授業に全然出なかった」なら
やる気がある人だ!…とは言えないですよね。
(病気等の特殊な事情は別として。)

例えば1年間で
「20科目を履修して15回ずつ授業」なら

・全授業300回ほぼ出ていれば<継続>
【2割欠席】=60回休むと<警告>
【5割欠席】=150回休むと<廃止>
【9割欠席】=270回休むと<廃止(要返還)>

こんな感じで
大学等4年卒業なら「1年毎」、
短大等2年卒業なら「半年毎」に
出席率を計算します。

多くの大学では
「自分がどう出席・欠席したか」が
学生用ポータルサイトで確認できます。

まずは自力で計算してみてください。

また、よくある質問で
「1つの科目だけ9割以上欠席したけど大丈夫か?」
というような問い合わせがありますが、

通常は【履修した全授業】で計算します。

そのため、欠席が多い科目がある場合も
他の授業でカバーすることが
ある程度可能です。

※こちらも、別基準のことも。

 基本は「出席率で見る」ルールですが
 (遠隔授業が増えたこともあってか)
 課題や教員面談など
 「出席率以外でやる気を判定する」大学も
 それなりに多いようです。

 また、出席率で見るのは共通でも
 大学によって計算方法の細部が異なることもあります。

 これらも大学別に定めていますので、
 所属する、あるいは進学希望先の大学等に
 直接問い合わせてみてください。

基準 ③【GPA】

今回マシュマロで質問が来たのは
この基準についてです。

「そもそもGPAってなんだよ?」
…という方も多いので、GPAの説明からしますね。

(告白すると、私も大学生の途中まで
 ぜんっぜん意味不明でした)

◎ GPAって?

ひとことで言うなら「成績」です。

既に半年か1年以上大学に通っている方は
『成績通知書』を見たことがあると思います。

(小学校〜高校の『通信簿』と同じようなものです)

大学の授業では
「単位が取れたか落としたか」だけではなく

「A、B、C…」や「優、良、可…」等、
その授業での学びを
「どのくらい身につけているか」
判定されます
よね。

これを数字に置き換えたものを
【GP(グレードポイント)】といい、

さらに全授業での平均を
【GPA(グレードポイントアベレージ)】
といいます。
名称だけ聞くと
能力バトル漫画とかに出てきs(略)

このGPAは、
一般的には【4.00 〜 0.00】の数字であらわします。

それまでの成績の
「平均」を見るのがGPAなので、
半年・1年・入学からの累積
どれでも算出できます。(理論上はね)

もしも誤解を恐れず
カンタンに言い換えれば・・・

GPA 4.00 …「授業をほぼ完璧に理解した人」
GPA 2〜3 …「そこそこ理解している人」
GPA 1〜2 …「なんとか追いついてる人」
GPA 0.00 …「理解しようともしていない人」

みたいなイメージです。

※個別の事情は度外視していますし、
 これが「人間としての価値」を
 示すわけではまったくありません。
 あくまで、対象期間の授業理解度を
 数字で表現している
だけの話です。

◎ GPAの警告基準   ← ★★★

さて、ここまでが前提。

いよいよ【GPAの基準】について
詳しく説明します。

GPAの基準は…

・GPAが学部等における
 「下位4分の1以下」なら<警告>
・それより良ければ<継続>
・<廃止>の基準は無し

例えば
「経済学科2年生400人」
だとして、
大学なら1年分(短大なら半年分)の
GPAが確定したら

1位 Aさん(GPA 4.00)
2位 Bさん(GPA 3.99)
3位 Cさん(GPA 3.98)


とGPAが高い順に並べていきます。

このとき、
301位〜400位の人が「下位4分の1」のため
<警告>が出る、ということです。

※もしも301位〜400位の中に
 給付奨学金を使っている人がいなければ
 誰も警告になりません。

この「順位」の考え方は
非常にまぎらわしい要素が多い
ので
いくつかに分けて補足しますね。

◎ 順位の考え方①

断言しますが
【GPA 0.00〜1.00が下位4分の1とは限りません】。

前項の例のように
「0.1ずつキレイに並ぶ」ことはなく、

「GPA 3.98の同率3位が5人いる」とか
「GPA 2.40〜2.32の人がいない」のように
まばらになることがほとんど。

全体的にGPA高めの人が多いこともあれば
逆に全員が低めになることもあります。

わかりやすいように
かなり極端な例をあげると…

・Aさん GPA 3.7
・Bさん GPA 1.1
・Cさん GPA 0.8
・Dさん GPA 0.7

もしもこの4人しかいないなら
Dさんだけが「下位4分の1で警告」
となります。

(実際はこんな少数で
 順位を測ることはありませんが)

だから、【GPA 0.00〜1.00が
下位4分の1になるとは限りません】。

◎ 順位の考え方②

そうなると・・・

「じゃあどれくらいのGPAなら
 絶対に警告にならないですか?」
「これまでの実績はどうでしたか?」

奨学金担当をしていると
学生からこんな質問をされることもありますが、

正直なところ
「結果が出てみないとわからない」
とお答えするしかありません。

なにせ結果が出たあとで
自分のGPAを上げることはできませんし、

仮に「GPAいくつから下位4分の1になるか?」
という情報を知っていても

その情報は
なんの頼りにもなりません。

去年とぜんぜん違う、ということが普通にあります。

例えば
「去年<継続>だったときより
 今年の方がGPA高いのに<警告>になった」
…がありうるわけです。

(逆にGPAが下がったのに
 継続になるケースもあります。)

また、もしも友人が自分より成績が良いからと
「ちょっと手を抜いてよ」
と頼んだとしても(本当に手を抜いたとしても)
計算の母数が多いので
結果への影響はほぼありません。
ただ、友人関係にヒビが入るだけです。

順位を直接どうにかできる
わけではありません。

「知っておけばなんとなく安心かも…」
という気持ちは私もわかりますし、

基準に「下位」なんて言葉があるので
どうしても順位が気になりますが

本当に気にするべきは
「周囲がどうか」ではありません。

◎ 順位の考え方③

では、給付奨学生は「何」を気にするべきか?
…の前にもう一つだけ、前提を共有します。

そもそもGPAは
周囲と比べて決まるもの(相対評価)ではなく、

あくまで
「あなた自身が各授業での学びを
 どれだけ理解しているか(絶対評価)」
この観点で決まります。

ところが、万が一。

授業そのものが例年より
極端に難しくなってしまって
「全員の成績が下がった!!」
なんてことがあったとします。

これを絶対評価だけで判定すると
「成績が悪かったのは私のせいだけじゃないのに」
なんて可能性が出てきてしまいます。

これでは不公平。

相対評価の要素を少しだけ入れて
これを公平に判定したいところです。

GPAに順位をつけておくと
「周囲と比べて1人だけ低いわけじゃない」
ことがわかるので、
絶対評価だけで見るよりも
【公平に審査される】ことになります。

※このあたりは
 私の専門外の要素を含むため、
 「意訳」が偏っているかもしれません。

◎ つまり、GPAは「順位だけど順位じゃない基準」

給付奨学金を受ける学生が
本当に気をつけるべきこと。

【自分自身が各授業での学びを
 どれだけ理解して身につけているか】


ここだけに集中していれば
結果的に<警告>を回避できる
可能性が高まります。

各授業の学びが身につけば
その評価であるGPAは上がりますし、
他の単位数や出席率もついてきます。

もしも万が一、授業自体が異常に難しくても
周囲を参考にして公平に審査されます。

結論としては、
「順位をどうにかしよう」よりも

「授業でしっかり学ぼう」に集中した方が
目的と行動がシンプルになります。

GPAは順位を見るけれど
その目的は順位ではありません。

学ぶ人間にとって「くらべる相手」は、
あくまで「学びそのもの」ですから。

◎ でも「2回連続」だけは注意!

GPAの基準だけで
いきなり<廃止>にはなりませんが、

そもそもこの制度には
「2回連続で<警告>なら<廃止>」
のルールがあります。

大学なら2年連続で警告になると
GPAが原因で廃止になることはあり得ます。

もしもGPAの基準に引っかかって
<警告>が出ると
「イエローカード」が出ている状態。

同じことを繰り返したら
次こそ「退場」です。

1回でも警告になったら
あるいはこれから警告になりそうなら

すぐに教員に相談して、
今後の成績を上げるために
必要な「努力の仕方」を知りましょう。

(裏ワザはありません!)

【3】「やむをえない事情」がある場合は?

ここまで
成績基準をクリアできなかったのは
【本人の努力が足りなかった】
という前提で話をしてきましたが、

本人は普通以上に努力した、
あるいは努力する意思はあったけれど、

どうしても「やむを得ない事情」があって
成績の基準に引っかかってしまったらどうするか?

これは救済制度があります。

怪我・病気・障がい・災害など
本人に責任があるとは言えない
本当にやむを得ない理由があって
成績が悪かった場合、

これをきちんと大学側に説明して
公に認められたら、
警告・廃止を回避できることがあります。

①どんな事情が認められそう?

もちろんどんな事情でも
認められるような甘いものではなく

「その条件なら誰がやっても
 同じように成績を伸ばしようがないよね」

…というレベルのもの。

例えば
・もらい事故でテスト直前から補講期間まで
 入院になってしまい、
 レポート提出以外の全単位を落としてしまった。

・病気や感染症に罹ってしまって
 全授業のほとんどに出られなかった。

・年度の途中で自宅が災害で全壊し
 遠隔授業等の代替手段もなく
 大学に通うこと自体ができなかった。

これらは「誰であろうと同様に無理」なので
大学にやむを得ない理由として認められる
可能性が非常に高い
と言えそうです。

②証明書類があるとスムーズ

また、たとえやむを得ない事情があろうとも
大学側が勝手に事情を汲んで
警告・廃止を外してくれることはありません。

自分から大学にしっかり申し出ましょう。

医師の診断書等の【証明書類】があると
大学側も「これはたしかにやむを得ない」と
国側に説明しやすくなります。

(大学といえど何も根拠なく進められないので)

どんな証明書類がいいのかわからない場合も
まずは可能な限り早めに
大学の奨学金担当に申し出てください。

③【落とし穴】バイトは理由にならない

なお、うっかりはまる人が多そうな
落とし穴があります。

【バイトしすぎた】は
やむを得ない理由として認められません。

これは文科省の資料にも明記されてるため
例外なく、確実に、ダメです。

給付奨学金と減免制度があれば
一般的なバイト代を超えた支援が受けられますし、
それでも足りない場合は
利子のほぼかからない貸与奨学金もあります。

「バイトでなんとかする」という考え自体は
決して悪いわけではないのですが

「授業に出られないほどバイトだけしました」
は残念ながら計画性に難があります。

※なお、家庭の事情等でどうしても
 大学卒業を待つことができずに
 「バイトしまくるしかない場合」は、
【一旦休学してバイトに集中してから復学】
 という方法もあります。

 この制度は「2年までの休学」なら
 一時的に休止して
 復学時に再開できるようになっています。
 (2年を過ぎると2度と使えません)

 こういった場合も
 早めに所属大学の奨学金担当に相談しましょう。

【まとめ】次の学年でも給付を受けるには

何度でも言いますが、

給付奨学金と授業料減免が
「成績不振で止まる」ケースは
確かに制度上あるけれど、

9割以上の学生は
きちんと努力して継続になっています。

マジメにきちんと授業受けて、

期限までに課題も出して、

予習復習でテストにも備えて、

それでも理解できない場合だって
早めに大学に相談して対策していれば、

国だって「止める」「返せ」とは言いません。

【きちんとがんばりたいし
 行動に移せるけど
 お金がなくて困ってる学生を
 みんなのお金で応援しようよ!】

…という制度です。

「もらうにふさわしい人だ」と
あなた自身が行動で示し続けましょう。

あなたがきちんと学んで
成長していくこと、
将来社会で活躍していくことが、

この応援への一番の恩返しではないかと
私は思います。

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