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C-19集団ワクチン接種実験に関する私のバイブル。

Dr. Geert Vanden Bossche 2022年12月12日投稿
My bible on the C-19 mass vaccination experiment.
の翻訳です。原文を参照の上ご利用ください。

C-19集団ワクチン接種実験に関する私のバイブル。自然が今、必死に明らかにしようとしている惨劇を、誰も隠すことはできない。

要約

細胞性自然免疫系(CBIIS)は、SARS-CoV-2(SC-2)の初感染時だけでなく、再感染時にもウイルスの大部分を除去するために極めて重要である(感染によって誘導される抗体は極めて急速に低下する)。CBIISの訓練(すなわち、エピジェネティックな刷り込みによる自然免疫系ナチュラルキラー[NK]細胞の適応と機能的再プログラミング)は、適応免疫系の関与を不要にする可能性さえある。スパイク(S)タンパク質を標的としたC-19ワクチンがパンデミック下に大量接種されたことによって生じるウイルス感染性に対する集団レベルの免疫圧力は、結果的に、このSC-2に対する免疫防御の極めて重要な最初の防衛ラインを妨げることになる。ウイルスの感染性に対する大規模な体液性免疫圧が、C-19ワクチン誘導抗体が十分に中和できない免疫逃避変異体の自然選択と拡大を促すと、感染増強性の多反応性非中和抗体(PNNAbs)が作用するようになり、PNNAb依存的にウイルスの感染性が増強されるようになる。オミクロンは、ワクチン接種率が高い集団において大規模なPNNAb依存性のブレークスルー感染を引き起こすことに成功した最初の優勢なSC-2変異型となった。

PNNAb依存性ワクチンブレイクスルー感染症(VBTI)は、立体的な免疫再集中(SIR)によって引き起こされている。SIRとは抗S抗体がSタンパク質に低親和性で結合することにより、免疫優性S関連エピトープを立体的にマスクしていまう現象である。これにより、弱い免疫エピトープが、以前に誘導されたCD4+記憶T細胞を呼び出して非同種性のT細胞のヘルプを求めることが出来るようになり、より保存されているが免疫原性が低いS関連抗原ドメインを標的とする新しいS特異的Absを作り出すことが出来るようになる。私は「ワクチン接種者にとって危機的な」変異体が出現する時期についての予測を誤った。それは、SIRによってワクチン接種者の免疫系に新しい機能的免疫応答が引き起こされ、増殖性感染を予防することさえ可能になったからである。しかし、この抗体の中和能力は長続きせず、成熟するのに数ヶ月かかるため、VBTI(およびmRNAブースター:下記参照)の防御効果は短期間でしかなかった。これらの短命だが広範な機能を持つ抗体は、これらのエピトープに対して最適とは言えない免疫圧を作用させ、最終的にはウイルスの免疫逃避のダイナミクスを促進させることになる。

私の分析によれば、集団ワクチン接種実験が、ワクチン接種率の高い集団においてオミクロンを選択し、優勢に蔓延させる原因となっていることは明白である。ワクチン接種を進めた国々では、オミクロン以前には「抗原原罪」によって免疫逃避が促進されていたが、オミクロン期には「抗原原罪」と「立体的免疫再集中」(SIR)が、このパンデミックの壮大な進化を促進する重要な要因となった。オミクロンはSIRを可能にするVBTIを引き起こし、SIRはワクチン接種率の高い集団でより保存された抗原性の弱いS関連ドメインに免疫圧をかけるため、オミクロンの流行は大規模な免疫逃避を引き起こすのに必要十分であった。しかし、集団ワクチン接種プログラムの継続、つまりブースター接種とワクチン接種率の上昇により、保存された交差性のS関連エピトープに対する免疫圧はより広範囲となり、より強まり、この進化は加速された。さらに、オミクロンの登場以来、mRNAベースのC-19ワクチンは、他の非mRNAタイプの C-19ワクチンとは異なり、ウィルスの免疫逃避を劇的な速さと大きさで促進している。mRNAワクチンはmRNAが取り込まれた宿主細胞の表面に発現するSタンパク質に対する低親和性の抗S抗体 [1]を誘導し、その抗体が、感染細胞から放出された遊離のSタンパク質の表面の免疫優性エピトープの立体的なマスキングを可能にするのである。したがって、mRNAベースのC-19ワクチンは、それ自体がSIRを可能にするものである。

SIRを可能にするVBTIとSIRを可能にするワクチン(すなわち、mRNAベースのC-19ワクチン)は、ワクチン接種者にCBIISをバイパスさせ、必然的に大規模な最終的にスパイクタンパク質の受容体結合ドメイン(S-RBD)に収斂する免疫逃避変異の出現を促し、ウイルス固有の感染力を高めることになる。これらの感染力の強いオミクロンの子孫は、もはや高濃度のPNNAbsを維持できなくなり、PNNAbsのトランス感染抑制効果が弱まる一方で、これらの感染力の強いSC-2ウィルス粒子の抗原提示細胞(APC)への取り込みが促進されるようになる。その結果、現状では感染力の強い新型ウイルスが共存することで、病気の症状が軽減され、ウイルスの伝播も減少している。しかし、ウイルスの伝播に選択的な免疫圧をかけることはできないため、自然は、ウイルス伝播に対するCTL(細胞溶解性Tリンパ球)活性の増強とウイルスのトランス感染性に対する免疫圧の増大を結びつけている[2]:すべての高度にワクチンを接種された集団がそれぞれウイルスの毒性に対する免疫圧を着実に高めているのである。その結果、ワクチン接種者は今、(重症)疾患からワクチン接種者を守っているワクチンによって獲得された免疫防御の最後のメカニズム、すなわちPNNAb依存性のトランス感染性/病原性の抑制を突破する変異を持つ多数のSC-変異体を生み出し始めている。私は、まもなく、ワクチン接種者に対し(PNNAb依存的な重症C-19疾患を促進することで)強い病原性を示し、一方で非接種者は耐性の「ワクチン接種者にとって危機的な」多様なウイルス変異体が独立して出現することは間違いないと考えている。mRNAワクチンは、自然感染(増殖性感染)後の最初の接種時、あるいは最初の接種後に初めてウィルスに曝露した際に免疫再集中を引き起こすため、免疫逃避を促進するだけでなく、最初の接種時点で自然感染によるCBIISの訓練を妨げる。 したがって、mRNAワクチンの使用が、このパンデミックの悲劇的な進化に大きく寄与したことは否定できない。

SIR は mRNA ベースのワクチン接種の初期段階で誘発されること、CBIIS を決定的に阻害すること、非 mRNA タイプの C-19 ワクチン接種者がオミクロンへの曝露時に SIR を可能にする VBTI を発症するためには中和力の低い抗体を高力価で必要としたことから、以下の接種者はまだ CBIIS を訓練でき、その保護能力に頼ることができると結論できるだろう。

以下に該当するすべての健康な人:
i) 非mRNAタイプのC-19ワクチンでのブースター接種の前、またはmRNAベースのC-19ワクチン [3]の2回目の接種の前に、オミクロン前の変異株で症状を伴う感染をした人。
かつ
ii)オミクロンが集団内で優勢となる前に、mRNAベースのC-19ワクチンによるブースター接種をやめた人。

PNNAbによるウイルスのトランス感染の抑制とSC-2感染細胞に対するCTL活性の増強は、現在まだワクチン接種者を(重症の)C-19疾患から守っており、主流のシナリオを支えている。しかし、これらの免疫機構はいずれもT細胞によるヘルプに依存しないため、短命であり、強固なものではない。

私は「社会は不意打ちを食らう」と警告し続けているが、指導的な科学者や公衆衛生の専門家が、ウイルスによる免疫逃避が現在高度にワクチン接種された集団に与えている脅威に気づかず、オミクロンやその子孫による感染は公衆衛生への影響が小さいため喜ばしいことだと心から信じているとは考えにくい(いずれにせよワクチンの副作用はほとんど無視されるている)。しかし、もし彼らが本当にそう信じているとしても、彼らの語る物語は科学に対する許しがたい侮辱であるだけでなく、雇用主、政府、保健当局、教育機関、その他の影響力のある団体からワクチン接種を強要されたすべての人々に、極めて非倫理的かつ卑劣な打撃を与えるものである。

[1] 自然感染時には、ウイルス感染細胞の表面に発現したウイルスタンパク質は、免疫反応を引き起こすことができない。なぜなら、ウイルス(mRNAベースのワクチンではない!)は、感染の初期段階では抗原提示を妨げるペプチドを合成するからである。したがって、CD4+ Tヘルパー細胞は誘導されない。ヘルパーT細胞が存在しなければ、細胞表面に発現したタンパク質は免疫反応を開始することができない。

[2] PNNAbによるウイルスのトランス感染性の抑制の減少は、PNNAbによるウイルスのトランス感染性に対する免疫圧の増加、ひいてはウイルスの毒性に対する免疫圧の増加につながる。

[3] 最初の接種の前に起こった症状を伴うSC-2感染は軽度であったはずであるが、症状のあるSC-2感染後のCD4+ヘルパー T細胞のプライミングは、低親和性記憶B細胞をプライミングし、それによってその後の感染時にSIRを誘導する。


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