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シャーロックホームズの名言

Dr. Geert Vanden Bossche 2024年4月3日投稿(Voice For Science and Solidarity
Wisdom from Sherlock Holmes
の翻訳です。
Substack版(2024/4/3)のタイトルはHow often have I said to you that when you have eliminated the impossible, whatever remains, however improbable, must be the truth?です。
原文を参照の上ご利用ください。

全ての不可能を消去して最後に残ったものは、どんなにありそうになくとも、それが真実だ、と何度言ったか。(『シャーロック・ホームズの事件簿』アーサー・コナン・ドイル著)

How often have I said to you that when you have eliminated the impossible, whatever remains, however improbable, must be the truth?

Arthur Conan Doyle, The Case-Book of Sherlock Holmes

当然ながら人々は、このCOVID-19パンデミックがどのように終わるのかについての私の予測に困惑し、中には憤慨している人もいる。私の予測の時期が正確ではなかったことを非難する人がいることも当然だ。ウィルス/病原体と宿主集団の免疫の相互作用は複雑であり、常に、宿主の獲得免疫がウィルスに及ぼす圧力と、変化する免疫環境へのウィルスの適応によって決定されるということを、誰もが理解している訳ではもちろんない。この猫とネズミの駆け引きが続くのは、高度にCOVID-19ワクチンを接種された集団は集団免疫を確立できないためである。

ウィルスの適応という、この極めて優れたプロセスによって、SARS-CoV-2やその変異株とは構造的にも機能的にも全く異なるコロナウイルスが、最終的に適応上の絶対的優位性を得る様を、私たちはいずれ見ることになる。そのコロナウイルスは、スパイクタンパク質および他のウィルスタンパク質の様々な変化と、新たなO型糖鎖部位の追加を特徴とし、同時に、中和抗体に耐性であり、病毒性があり、増殖性/複製性が非常に高い。多反応性非中和抗体を利用して抗体依存性感染増強を起こし、重症疾患を増強する(基本的には、あらゆる臓器においてウィルスの播種と複製が急速に起こる結果である)。それは、それまでに流行したあらゆるSARS-CoV-2系統を駆逐し、ある種「地球外独裁者」のような、「奇妙な」支配系統として拡大するだろう。

現在観察されている免疫逃避現象は、急性(IgG4抗体による)免疫病態と慢性(CD8+T細胞による)免疫病態(がんを含む)の発生率の増加と並行して進行しているが、どちらの免疫病態も、COVID-19ワクチン接種者の獲得免疫系の制御不全を原因としている。

健康で、重症COVID-19疾患の既往のない非接種者は、この新たなコロナウイルスに影響されないだろう(私はこのコロナウイルスを、「HIVICRON」:a highly virulent CoV that will replace the entire Omicron family (ハイビクロン:オミクロンファミリー全てに取って代わる高病毒性コロナウイルス)と呼んでいる)。COVID-19ワクチンの完全接種者[訳注]と違い、非接種者は、常に感染性を上げてきた変異株に曝露することで、(エピジェネティック・リプログラミングにより)細胞性自然免疫を訓練してきたからである。

免疫逃避パンデミックは、「慢性」期(「コロナ後遺症(ロング・コビッド)」の高有病率を特徴とする)から、最終段階である超急性期に移行するにしたがい、流行するオミクロン子孫株は減少し、下水における「不可解な(cryptic)」系統の検出もますます減少する。下水中のウィルス濃度の低さとCOVID-19による入院率と死亡率の低さにも関わらず、コロナ後遺症患者は着実に増加を続ける。この進化の陰湿な性格から、私は現在の段階を「津波の前の静寂」と呼び、「高度にCOVID-19ワクチンを接種された社会は不意をつかれる」と警告している。

パンデミックは大きな犠牲者を出すことなく消え去るとか、定期的な(更新型)ワクチンの追加接種で制御できると単純に考えている人々は、ウィルスの免疫逃避と免疫病態を進行させているのは、もはや、COVID-19ワクチン接種それ自身ではなく、ワクチン・ブレークスルー感染の繰り返し(たとえ、急性COVID-19疾患としては無症状であったとしても)であるということを理解していない。ワクチン・ブレークスルー感染は、集団ワクチン接種の結果、オミクロンに始まった。(だから、オミクロンは祝福などではなく、災いであったのだ!)

言い換えれば、最後にワクチン接種してからの期間の長さも、最新の更新型ワクチン接種も、この免疫逃避パンデミックの残りの進化の軌跡には影響しない、ということだ。(だから、私の著書のタイトルは「回避不能な免疫逃避パンデミック」なのだ。[邦訳版])

全てのパズルのピースはぴったりと納まり、この背後にある科学は疑いようもなく説得力があると私は結論せざるを得ない。私は、これらの事象について、長い時間をかけ、徹底的に、綿密に、あらゆる可能性を余さず深く追究し、結論に至った。このパンデミックで私が辿った道のりは、保健当局や、いわゆる健康専門家や著名な科学者とは全く異なっている。彼らの混乱を、私の友人が上手く言い表している:「彼らは壁にクソを投げつけて、何が刺さるか見たのさ」! COVID-19集団ワクチン接種キャンペーン開始直後には、クソの中には確かに壁に刺さるものもあっただろうが、それらは最初は水のような下痢になって流れ落ち、その後は血まみれの下痢になって・・・・

この集団ワクチン接種プログラムの利害関係者が、彼らの「クソ」実験が、あっという間に生物学史上初、かつ、最も劇的な機能獲得実験(私たち人類自身に直接行われた機能獲得実験である!!!)に変わることを認識できるほど賢かったとは私には到底思えない。意図的であったかどうか、それについて私は判断しない。彼らの行動によって、それほど害のないウィルスが、いかに大量破壊生物兵器に変化したか、という事実はまもなく明らかになる。そのことに変わりはない。

自分が正しく、世の中の波が間違っていると分かっていながら、その波が自分に押し寄せてくる。これほど無力感に苛まれることはない。——ノーマン・メイラー

There is no greater impotence in all the world like knowing you are right and that the wave of the world is wrong, yet the wave crashes upon you. 

Norman Mailer


[訳注]  COVID-19ワクチンを完全接種した人々(ffully C-19 vaccinated)について: Fully vaccinatedの定義は国によって異なるようですが、一般的に、2回接種シリーズの2回目(ファイザー社製、モデルナ社製、あるいは世界保健機関(WHO)が承認したその他のワクチン)を接種してから2週間以上経過した人、あるいは1回接種ワクチン(ジョンソン・アンド・ジョンソン社製)を接種してから2週間以上経過した人を指すようです。ボッシュ博士はこれまでの論考で、ワクチンでプライミングされたことが重要であると度々述べていますので、2回接種シリーズの2回目を完了している、または、1回接種用のワクチンを1回接種している、ということを指していると考えています。

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