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鍋がやかんを黒いと言う

Dr. Geert Vanden Bossche 2023年5月24日投稿
The Pot Calling the Kettle Black
の翻訳です。原文を参照の上ご利用ください。

この論文を呼んで、目を丸くした方もいるに違いない(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC9981160/?s=03#!po=1.13636)。私もその一人だ!

時間の無駄でないのであれば、私も「COVID-19時代における米国の集団ワクチン接種拡大運動と強制の進化と拡大に立ち向かう」という論文を書いたかもしれない。

時間の無駄?そうなのだ。この学者集団は、まず私の著書を読んで、「反ワクチン」に対する彼らの主張こそが、多くの人々が、まさに「反ワクチン運動」に駆り立てられる原因となった真に恐るべき問題から人々の目をそらしていることに気付かなければならない。それは、彼らが免疫学を知らず、ウイルスと宿主免疫の相互作用について理解していない、ということである。免疫学的な無知と膨れ上がったエゴによって、これらの学者連中や健康分野のエキスパート達はSARS-CoV-2の進化動態を誤って解釈している。その結果、彼らをやみくもに支持するだけの主要メディアによって誤った情報が拡散されることになり、COVID-19ワクチン接種キャンペーンの大波の原因となり、新たな史上初のタイプのパンデミックをひきおこした。つまり、免疫逃避変異株のパンデミックである。分子疫学者たちが示している通り、高率にC-19ワクチン接種が行われた国においてSARS-CoV-2の進化が継続していることは警戒すべきことなのだ。しかも、この結果がどういうものになるかについて、誰も、ヒントすら提示していない。(ウイルスの進化のダイナミクスが沈静化してきていると考えている者もあるようだが、彼らはスパイクタンパク質という糖タンパク質は、そのアミノ酸骨格の変異から、糖鎖の付加様式の劇的な変化へと容易に移行し得る、ということに気がついていないのだろう)。

長年ワクチンを専門としてきた者として、このような「専門家」達がワクチン分野にもたらしたすべての損害を恥ずかしく思う。彼らの無知と傲慢さが、米国だけでなく、全世界的に広がった反ワクチンパンデミックの根本にある。彼らが反ワクチン運動について何を言おうとも、それは、「鍋がやかんを黒いと言う」のと同じことである。[訳者注:自分のことは棚に上げて人をあげつらう偽善的主張である!!という意味と思います。]

Lancet誌に掲載されたからといって、何の役にも立たない。彼らの偏見に満ちた主張に何の信憑性も加わらない。私の過去の寄稿[和訳]を読んでいただければわかるように、Lancet誌が有害な誤報を流すのは今回が初めてではない。

このような既存の組織が見限られるのも時間の問題だろう。彼らは利益相反で腐敗し、複雑な健康問題や社会問題を解決するどころか分析することすらできない。彼らは象牙の塔にこもるばかりだ。木を見ても森を見ることはない。自分たちの保守的な視点と見下した態度がますます人々を遠ざけていることを理解せず、人々を無教養な反ワクチンであるとを非難している。なんということだ!


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