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生活に潤いを

「なんかだるいな。仕事行きたくないな」

朝起きてそんなふうに思うことがよくある。仕事が嫌いなわけじゃないのに、ただ「行きたくない」のだ。家にいれば、思う存分推し活ができる。仕事にいかなければ、自由に時間を使える。

それなら、職場に推しを作ればいいのでは?

いい案だ。推しのために早く帰りたいと思うことはあっても、推しのために早く出勤したいなんて思ったことはない。さっそく、推しを見つけようではないか。

推しのグッズで埋め尽くすでもいいのだけれど、わたしが試したいのは「仮想推し」。たとえば、頼りにしている後輩とか、あこがれの先輩とか。推すまではいかないけれど、好感の持てる人を推しと仮定する。つまり、推しごっこである。

気をつけなければいけないのは、決してガチ恋にならないこと。最推しの手前で留められるくらいがいい。あくまでも「仮想」で生活に潤いを与えることが目的なのであって、実生活や立場を危ういものにしてはいけない。あるいは、ちょっと苦手な人でもいいかもしれない。「この人は推しだ」と思いこむことで、コミュニケーションが円滑になる可能性もある。実際の最推しの声を脳内変換したら完璧かもしれない。

そんな具合で職場に推しができたなら、推しに会える、推しと話せるという仮想体験ができるようになる。もうひとつ気をつけることは、相手に推していると気づかれてないようにすること。急にテンションがおかしくなったら、相手も気味が悪いだろうから。大事なことなので何度でもいうのだけれど、あくまでも「仮想」なのだから、推しごっこは心の中で。

ここまで考えるのは非常に楽しかったのだけど、本当に推しごっこをしていたら、やっぱりちょっとおかしいと思われるだろうか。

拗らせているかもしれない。


「好き」で満たす暮らしを目指しています。