大腸内視鏡検査②

大腸内視鏡検査とポリープ切除

辛いつらい下剤を飲んで4時間後、病院に。
大事にはならないだろうと思っていたが、検査中の処置によっては入院が必要になると事前に聞かされていたため、両親に付き添ってもらった。

大腸内視鏡検査とか言ってるけれども正式名称は下部消化管内視鏡検査。医者判断で病変の一部を採取、検査に回されることもあるので、事前に結構しっかりした説明がある。「検査」という名称だけで割とさくっと終わると思っていた私は事前説明を聞いて、「あ、なんか間違えたな」と思い不安にかられてしまった。

話を戻して病院の検査室。専用の術着?に着替える。お尻の方に切り込みの入ったパンツみたいなやつで、それが丸見えにならないように上はワンピースくらいの丈のものを着る。

よく、大腸内視鏡検査はお尻にカメラを入れるから嫌だと~みたいな話があるけど、ここまで来るとそんなことはどうでもよくなる。朝から下剤パレードで体力を消耗してるし、検査自体が不安なので、言葉は汚いけれども、「ケツでもどこでもなんでもいいからさっさと検査して終わらせてくれ」という気持ちである。

麻酔有りで手配していたので、いきなり検査室に行く前に、注射用のルートを採る前処置があった。カメラを入れる時は痛みを感じることもあるらしい。胃カメラもそうらしいけど胃カメラをやったことがなかったのでよく分かっていなかったけど、痛いのは普通に嫌なので、麻酔一択。

下剤のせいなのか、あんまり便意が治まってなくて(出るものはないんだろうけど、トイレに行きたくなる)、ルートを採ってくれた看護師さんに「もう検査なのにトイレ行きたくなったらどうしよう」と相談してしまったくらい。看護師さんは自然な笑顔で「待ち時間中はまだトイレ行っても大丈夫ですよ」と言ってくれた。看護師さん本当にありがとうございます。

前処置していた場所が看護師さんの待機場所に近く、仕事の経過の話を色々しているのが聞こえてきたが、ドラマのようにテンションの乱高下なく淡々と作業しているので、それで寧ろ落ち着いてきた。本当に医療関係者すこい。

そうこうしている内に処置室へ。
検査する前に検査医たちと軽く雑談?みたいなのをした。「今日なんで検査することになったの~?」とか、パルスオキシメーターの数値を見ながら「ちょっと緊張してる?」て聞かれたり。で、簡単に話したら、麻酔の注入。直前に麻酔注射器にプリントされた名前の確認と麻酔の名前が挙げられる。

安全には配慮してるけど麻酔は麻酔なので、事前に麻酔利用に関する副作用などが書かれた同意書を書かされる。事故率みたいなのも書いてあるので、どきどきしたんだけれども、あまり効いた感じがしなかった。注入された瞬間だけ、落ち着いた気がしただけだった。

実際、麻酔が効いてない訳ではなかったと思う。が、実際カメラが体に入ってきて動くと痛い。「痛い」と何度か言うと麻酔が追加された。

カメラは一度入れると小腸前の奥まで行って、肛門に向けて抜いていきながら検査、処置をする。ここまでいくと、違和感はあるけど痛みはない。むしろ検査の音がうるさかったくらい。検査医たちは淡々としているけど、カメラからガスを出したり薬液を出したり、色々できるためか音がぼちぼち目立つ。

で、しばらくしてたら、なんかいきなり痛くなってきた。「痛い、痛いんですけど」と訴えるも、先ほど優しく対応してくれた看護師さんは場所が変わっているのか見えないし、特に何かしてくれようという感じではなかった。「何してくれてるんだー!」って感じが数分続いた。麻酔って鎮静効果あると思ってたけど普通に怒ってたのは今思い出すとちょっと笑える。

多分、数分くらいのもんでそんなに長くなかったと思う。看護師さんが「あともう少しなので~」と返してくれた。銀色のチューブみたいなのを片付けていたので、「終わりが近いのかな」と思ったけど、実際に終わったのはそれから少し経った後だった。

機械の音が静かになったところで、「終了です」と声がかかった。とりあえず、体を自力で起こせるか尋ねられたので、体を動かしたところ上体を起こすのは問題なかった。処置台から起きるのはさすがにふらついてしまったので車椅子に載せてもらって麻酔が抜けるまで別室のベッドに運んでもらうことになった。

で、その状態で「ポリープを取りました」と告げられた。マジか、本当にあったのか。「検査に回すので後日結果を聞きに来てほしいんですけど、何日にします?」云々。いや、今かよ!もう少し麻酔が抜けるまで待ってよ。割と冷静に日程を調整できたからよかったけど。

その後、休憩室で数十分横になっていた。が、もうあまり麻酔の効果が感じられず、ベッドに横になっていても眠いとかふらつきはなかった。体力消耗したから家に帰りたいな、くらい。様子を見に来た看護師さんに「めちゃくちゃ目がパッチリしてるね!」て言われたくらい。

麻酔の問題もないだろうということで、休憩室を出ることになった段階でもう一度、検査結果を聞く日程の確認をした。あと、ポリープを取ったので、数日間の生活の注意事項の説明を受けた。

すべて終わったら夕方だった。

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