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京都葵祭を観てきた

先日、京都葵祭を観てきました。
京都は昨年秋に続いて半年ぶり。あちこちを旅していてもちろん京都も何度か訪れてはいたのですが、じっくり腰を据えて回ったことはなかったので、昨秋はずっとしたいと思っていた京都長期滞在を実現しました。長期といっても一週間で実際にはあっという間でしたが、一週間同じ場所・宿に滞在するというのは私史上初めてのことでした。一週間京都の空気に触れていて何より感じたのは、1000年の都の重みというか歴史の存在感でした。歴史の授業や知識として知っているだけの人の墓や史実の場所がそこにあって大切に守り続けられてきているということ、現代都市でもありながら、市内のそこここで膨大な空間を占有している寺社仏閣。そうしたものが京都であり、確かに日本という国はここを中心に育ってきたのだと。

そんなことを感じた一週間でしたが、もっともっと知りたく感じたくなりました。まだ訪れてない場所もたくさんありますし、四季も感じたい。で、唐突に思いました。今年は京都の3大祭を全部見ようと。葵祭、祇園祭、時代祭。この中でもっとも伝統があるのが葵祭なので外す訳にはいきません。斎王代を中心とした平安時代の装束を着た行列が街中を歩くというのは写真で見て知ってましたが、どこへ行けば見られるのか。色々調べた挙句、なんとか京都御苑内の有料観覧席を確保。おかげでゆっくり観覧することができました。それにしても、京都の3大祭は全て平日。日付で決まっているようで曜日は関係なし。「そんなん明治以降に東京が決めたものでっしゃろ」というところでしょうか。シニアになったが故の融通がきくありがたさです。

葵祭そのものは目を見張る美しさでした。斎王代だけではなく、行列の一人一人は平安時代当時の役目が決まっていて、それに扮した衣装。そして葵祭の名前の由来通り、全員が葵の葉を頭に飾っています。牛馬も惜しみなく使われ、先導の警備は京都府警の騎馬警察官。ロンドンでは見ましたが、日本にもあったとは(もうちょっと鍛えたほうがいいかもですが)。ちなみに牛が落とす糞を拾う掛もいるのですね。
行列は、京都御所を出発して下賀茂神社へ。そこで儀式の後、さらに上賀茂神社へと1日がかり。行列の皆さんはほんと大仕事です。
行列をずっと追いかけるのはできないので、御苑で行列を見送った後は、上賀茂神社へ先回りして参拝してきました。

上賀茂神社社殿

次は7月の祇園祭。京都の人に行くつもりだと話したら「暑いよ」と言われました。大丈夫かな。。

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