なぜ「エンタープライズ向けメタバース構築支援サービス」をはじめるのか?
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なぜ「エンタープライズ向けメタバース構築支援サービス」をはじめるのか?

こんにちは、Synamon COOの武井です!

先日、「エンタープライズ向けメタバース構築支援サービス」に関するプレスリリースを発表しました!

概要としては、「メタバースを活用したいが、空間構築やユーザー体験の設計等をどのように行えば良いか分からない」という企業に向けて、トップレベルの3DCGクリエイターによる高品質なメタバース体験の構築支援などを行うサービスとなっています。


本サービスをリリースした背景を端的にいうと、メタバースをただのブームで終わらせないために、世の中を驚かせるようなクオリティが高い活用事例を生み出していこうという決意があります。

この記事では、本サービスの提供背景について、より詳細の想いや狙いを書いていこうと思います!


メタバースの大きな盛り上がり

メタバース構築支援サービスの提供を考え始めたきっかけは、メタバース自体が世界的に大きな盛り上がりを見せていることです。

Synamonでは、メタバースを「3DCG技術でバーチャルな世界を構築し、人々がバーチャル空間にアクセスした上で、様々な活動を出来る仕組み」と定義しています。

少し難しく感じるかもしれないですが、要は「今まで2次元だったインターネットの世界が、3次元のメタバースの世界に変わっていく」という捉え方が分かりやすいかと思います。

3次元空間を持つバーチャルな世界というテーマは急に出てきたものではなく、1992年にスノウ・クラッシュというSF小説で「メタバース」という言葉が提唱された以降、マトリックスやサマーウォーズのようなSF作品でも積極的に描かれてきたものです。

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直近では、Facebookが社名を「Meta」に変更し、メタバースに本腰を入れると宣言したことなどをきっかけに、ここ数ヶ月で一気に注目を浴びるようになりました。

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すでに、Meta社やマイクロソフト社のような大手IT企業の他に、ディズニーがメタバース参入計画を発表するなど、世界中で大きなトレンドになりつつあります。


あらゆる企業がメタバースを持つ時代を夢見て

現時点では、おそらく大多数の方が、メタバースはMeta社のような一部の巨大IT企業や、野心的なスタートアップだけが取り組むものと考えているかと思います。

しかし、メタバースが本格的に普及してくれば、現在のウェブサイトやスマホアプリのように、あらゆる企業が無視出来ない存在になってくると僕は考えています。

1990年代後半から始まったインターネットの普及によって、今ではあらゆる企業が自社ホームページを持つことが当たり前になりました。コーポレートサイトはもちろん、サービスサイトやオウンドメディアなど、情報発信や顧客接点という観点で、ウェブサイトは現代のビジネスに欠かせない存在になっています。

また、2007年のiPhone登場から15年近く経った現在では、スマホアプリについても、多くの企業にとって必要不可欠な顧客チャネルとなっています。アパレルや飲食といったToC向けビジネスでは、自社アプリを持つ企業が珍しくない状況になりました。最近では、ToB向けのサービスでも、スマホのアプリが無いと不便と感じるシーンが増えてきています。


では、次のメタバースの時代ではどうなるのでしょうか?

メタバースの時代では、あらゆる企業が3次元のバーチャル空間を独自に持つ時代が来ます。これは、企業が2次元の「ホームページ」に加えて、3次元の「ホームワールド」を持つ時代が来るとも言えます。

現在は、3DCGのコンテンツを作るコストの高さや、メタバースにアクセスするユーザー数が少ないといった制約があるため、あらゆる企業が3次元のホームワールドを持つようになるなんて話は非現実的に聞こえるかもしれないです。

しかし、ウェブサイトやアプリも、登場当初はゲームやメディアなど一部の分野のみで広がると思われていたのです。それが、周辺技術の発展やユーザー数の増加によって、徐々にコストや手間以上のメリットを得られるようになったことで、一般企業でもホームページや自社アプリを持つことが当たり前になっていったのです。


世界そのものを創ることが出来る自由度の高さ

メタバースの場合、コアな技術の1つとして3DCGが存在します。
3DCGの最大の魅力は、「バーチャル上で世界そのものを創ることが出来る」という圧倒的な自由度の高さにあると個人的には考えています。

これは言い換えると、企業が伝えたいビジョンやブランドメッセージを、空間や体験として最大限に表現することが出来るようになるということです。

つまり、自社のことをより魅力的に伝えるという企業のブランディングやマーケティング活動と、実はめちゃくちゃ相性が良い技術なのです。

最近は、テレビCM等のプロモーションでCGを駆使した動画を見る機会が増えていますが、メタバースでは世界そのものに没入してもらうことが出来るようになるのです。

実際に、すでに海外では、Robloxというメタバースのプラットフォームと、グッチのようなブランドがコラボする事例が出てきています。

また、日本でも、日産がVRChatにバーチャルギャラリー「NISSAN CROSSING」をオープンするなど、先進的な企業によるメタバース活用の事例が増えてきています。


プラットフォームと独自アプリは共存する

先程紹介した事例でも登場しましたが、すでにVRChatやRobloxのようなメタバースプラットフォームと呼べるサービスがいくつか存在します。

よく、「こうしたメタバースプラットフォームにSynamonは勝てるのか?」という質問をもらいます。

しかし、メタバース構築支援サービスの文脈ではプラットフォームとはそもそも競合していないというのが個人的な見解です。

どういうことかというと、こうしたメタバースプラットフォーム上に様々な企業が展開するバーチャル空間というのは、ウェブサイトやアプリでいうとFacebookやLINEのようなソーシャルメディア上の企業ページに該当するものではないかと、僕は考えています。

過去のWebサイトやスマホアプリの歴史を見ても、最初は外部プラットフォーム上に展開していたけど、世界観の表現やユーザー体験を作り込むために、徐々に自社サイトや自社アプリを立ち上げる企業が増えていった流れがありました。

これは、ECサイトの黎明期には、制作コストや集客チャネル等の利点で楽天やAmazonのプラットフォーム上が主流だった状態から、最近はShopifyのようなECサイト構築サービスを活用した独自ECを立ち上げる企業が徐々に増えてきた流れも同じと捉えています。

つまり、メタバースでも同様に、初期はプラットフォーム上に空間を展開していたとしても、ユーザー体験や世界観の作り込みをより深くしたいという観点から、独自アプリケーションとして展開したいというニーズが徐々に大きくなる可能性が高いのです。

独自アプリのニーズが増してくる一方、メタバースプラットフォーム上では、若い世代を中心に新たな客層に対してリーチ出来るといったメリットがあります。実際に、現在でも、ウェブサイトにおいて、Facebookページと企業ホームページは両立していますし、LINEの企業アカウントと自社アプリも共存しています。

同様に、メタバースの時代でもプラットフォーム上に展開するバーチャル空間と各企業のホームワールドは共存するのではないかというのが、現時点の僕の仮説です。


なぜ「メタバース構築支援」が必要なのか?

ここからは、メタバース時代に独自アプリのニーズが今後伸びてくるという仮説を持った上で、なぜSynamonが「エンタープライズ向けメタバース構築支援サービス」を今スタートすることにしたのかを書いていきます。

まず、メタバース構築支援サービスの提供内容としては、エンタープライズ向けに以下のようなことを提供していきます。

・トップレベルの3DCGクリエイターによる高品質なメタバース体験の構築
独自アプリケーションの開発によるブランドの世界観を反映した体験の創出
マルチデバイス・マルチプレイの優れたユーザー体験の提供
・バーチャル・XRの専業企業としての実績やノウハウを基にした最適な提案

最初は、世界的にも事例が先行していて、これから活用事例の急速な増加が予想されるプロモーションやブランディングへの活用を中心にサービス提供をしていこうと考えています。


今回、このタイミングでサービス提供に踏み切った一番の理由は、企業のメタバース活用が増えてくる中で、空間や体験のクオリティ面を危惧しているからです。

実際に、2016年のVR元年に、VR酔いしてしまうコンテンツが量産されたことで、「VR=酔う」という嫌悪感を抱く人が大量に増えてしまった歴史があります。
(いまだに、VRは酔うから嫌という反応をデモ時にもらうことは多いです)

また、昨年のコロナ禍発生直後のVR・バーチャルブームの際には、クオリティ的に正直イマイチだと感じる内容のサービスを見て、Synamonがやったら絶対にもっと良いものを出せたのにと、悔しい想いをすることが何度もありました。

もちろん、クラスターさんのバーチャル渋谷や、ambrさんのTOKYO GAME SHOW VRのように、細部まで作り込まれたクオリティが高い体験も増えてきています。その一方、なんでこの状態でリリースされてしまったのかと思ってしまうようなクオリティのものが散見されるのも事実です。

今回のメタバースの文脈でもこれまでと同様の流れになることを危惧しています。中途半端な活用事例のせいで、「メタバースってこんなもんか」「思ったよりもショボくて期待はずれ」と世間的に思われてしまう状況になるのが、非常に怖いなと思っています


そもそも、なぜクオリティがイマイチなものが多いのでしょうか?
それは、発注する企業側に3DCGに精通したクリエイターや、適切な企画進行が出来るビジネス人材が不足していることが大きな要因だと感じています。
※この辺りは昨今のAI活用やDX推進とも似た課題感かと思います。

実際に多くの企業と話していると、メタバースの活用に興味はあるけど、どんな会社に、どういった内容でお願いすればよいのか、進め方が分からないという企業が大多数です。

「VRやメタバースを開発出来る」という会社は増えてきています。
しかし、質の高いバーチャル空間や体験を創れるクリエイターは実際にはまだ少数で、さらに創り方に関するノウハウも広く一般化はしていない状況です。

こうした状況では、社内にXRに詳しい人間がいない状態で、実績や実力が無い外部企業に制作を依頼してしまうと、質の低いコンテンツが出来てしまうリスクが大きいのが実態です。

Synamonとしては、「メタバースとは?」という定義すらもこれから明確化されてくる時期に、果たして今すぐメタバース構築支援という文脈でサービスを開始すべきかという議論は社内でもありました。

ですが、過去のように中途半端なクオリティの活用事例が増えた結果「メタバースってイマイチだね」となるくらいなら、Synamonがしっかりクオリティのものを世の中に出していこうと腹をくくりました。


メタバースをブームで終わらせない

世間的には、Synamonもメタバースのブームに乗っかってきたなと思われることは百も承知です。

ですが、僕らが目指している「XRが当たり前の世界をつくる」というミッション実現のためには、メタバースを一過性のブームで終わらせてはならないのです。

そのためには、世間のメタバースの動きを傍観しているのではなく、自分たち自身でちゃんと価値があると感じれるものを創っていくことが必要だと思っています。

僕らは、自分たちが直接メタバースのプラットフォームを作るのではなく、それに取り組みたい企業の構築支援をするというアプローチを取ることにしました。

これは、自社単独で取り組むよりも、他社と一緒に取り組みをした方が、より面白くて価値ある体験を作ることが出来ると信じているからです!

まずは、「メタバースって凄い! 面白い!」と世間をあっと驚かせるような事例をクライアントと一緒に1つずつ増やしていきたいです!!

そして、将来的には、メタバースの活用に挑戦する企業から、「最高峰のメタバース体験を創りたいならSynamonに頼むのが1番!」と言っていただけるような存在になっていきたいです!!!


ここまで、長文にお付き合いいただき、ありがとうございました!

もし、この記事を読んで、少しでも自社でのメタバース活用に興味を持っていただいた企業の方や、一緒に新しいユーザー体験を生み出してみたいと感じた担当者の方は、ぜひご連絡をお待ちしております!!!

下記のページの1番下にお問い合わせフォームがありますので、そちらからご連絡ください!
また、まずは詳しい資料が見たいという方も下記フォームよりリクエストいただけます!


また、創り手として、本気でメタバース構築やXR活用に携わりたいエンジニアの方も絶賛募集中ですので、こちらもご連絡お待ちしております!

カジュアル面談もMeetyにて全職種で公開中ですので、転職意向は無いけどとりあえず話を聞いてみたいという方も遠慮なくご連絡ください!


皆様からのアツいご連絡お待ちしております!!!!!

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SynamonというXR・メタバース領域のスタートアップのCOOをやっています。 XRやメタバースの最新ビジネス動向や、スタートアップの採用、組織づくりなどを発信予定です。 経歴:SpeeeでWebマーケ→シリコンバレーに社会人留学→SAO好きが高じてSynamonにXR転職