見出し画像

商店街のメガネ屋を訪れる

近頃、メガネのレンズの傷がだいぶ気になるようになっていた。購入から3年以上経ち、そろそろ交換してもいい時期だ。

メガネなど身に着けるものを買うときは、やっぱり気に入ったものを選びたい。そうすると、品ぞろえが豊富なちょっと街の店に買いに行く。だけどレンズだけ、ならどうだろう?もちろん、レンズにもUVカット、ブルーライトカット、汚れ防止コーティングなどいろいろな種類のものがある。でも、このメーカーじゃないとダメ、といったこだわりまではない。

それならばと、地元の商店街にある個人でやっているメガネ屋を初めて訪れた。商店街と言っても店舗はまばらで、「昔と比べるとだいぶお店も人も減ってしまった」感じのする通りだ。お店に駐車場があるかどうかわからなかったので、少し離れたところにある共通駐車場に停めて歩いて行った。

お店のウィンドウには、レンズ交換が可能かどうかという情報はなかったが、コロナ対策をきちんとやっていることを知らせるポスターが張られていた。店内は、チェーン店のようにメガネがたくさん陳列されたオシャレで明るい雰囲気ではなかった。メガネはショーケースの中や上に、袋に包まれて置かれたものがいくつか見られる程度だった(もしかしたら売り物ではなく、修理を依頼されたものだったのかもしれない)。

店の奥からおじさんが出てきたので、レンズ交換ができるかどうか尋ねると「できますよ」とさらりと言われた。レンズの種類については、メニューが整理されたラミネートのシートではなく、その辺にあった裏紙にえんぴつで3種類の料金と選択肢が示された。ちょうどお昼時に行ったにもかかわらず「1時間くらいでできます」と言われたので、お昼ご飯はどうするんだろう、と思いつつ、「また都合が良いときに来ます」と伝えて店を出た。

結局、その日の夕方にメガネを受け取りに再びお店を訪れた。レンズの交換だけでなく、フレームの歪みも調整してくれたらしい。試着したがまったくストレスはなく、淡々と支払いを済ませた。レシートと一緒に、集めると加盟店で500円の買い物ができる「れんげスタンプ」をたくさんもらった。

今もレンズを新調したメガネをかけ、この記事を書いているが、やはり新しいレンズは快適だ。たぶん次にレンズ交換するときも同じ店を利用すると思う。

地域経済を回すためには、できるだけ地元のお店で買い物をすることが大事ということは知っている。でも、なかなかできていないことも多い。そういう点で、自分にとってメガネのレンズ交換というのは小さな一歩だった。

商店街には、まだ入ったことのない店がいくつもある。少しずつ、他の店も探検していきたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?