喜劇のヒロイン?
先生:「部分切除+放射線療法か、全摘にするか、
どちらでも再発率はさほど変わりません。次の診察までに、どちらにするか、決めてきてください。」
悩んだ末、部分切除+放射線療法を選択することに…
乳癌の手術に向きあう気持ちとしては、頑張ろう!というより、
正直言うと、”逃げたかった”というダメっぷり(/ω\)
でも、自分に起きている現実に、あらがうことはできない。
そして、手術…
術後、自分のケースは、術側の腕が完全にしびれていて、術部から脇の下背中あたりまで感覚が鈍く、体の違和感は、予想以上に強かった。
センチネルリンパ節生検(乳房内から乳がん細胞が最初にたどりつくリンパ節と定義され,このセンチネルリンパ節を発見,摘出し,さらにがん細胞があるかどうか(転移の有無)を顕微鏡で調べる一連の検査)をおこなって、リンパ節は1個しかとらなかった。と先生にいわれたが、
そのわりに、手術直後は、かなり腕の感覚が無く、しびれていた。
もう今までの仕事に、戻れなくなった。終わったなと思った。
(ちなみに、後々腕のしびれも、ましになり、腕のだるさや術部の感覚の鈍さは、少し残ったままではあるが、ちゃんと仕事には、戻れているよ♪(^^))
肝心の乳。ついに、胸帯をとって、自分の乳をみた!!!
感想「うぉーーーー。無い。これ全摘でもよかったんじゃないの?(爆)」
えぇ、そうですとも。元々のおっぱい実力がなかったもんでね…(小声)
ちょっと、部分切除したはずが、ほぼ全部なくなっちゃったぁあああああ!!!
選択にあれほど悩んだというのに、
おそらく、部分も全摘も、ほとんど変わらなかったかも?という、笑えるよーな、笑えないよーな結末。
そして、わずかばかり残した乳の為に、放射線治療は必須(^^;)
放射線治療25回+追加照射5回(かなり乳の端、ぎりぎりまで、ガンがひろがっていた為、追加5回といわれた。)土日以外は、ほぼずっと連続で照射する感じで6週間くらいの治療期間になる。
私は、とても皮膚が弱く、色白な為か、肌がチリチリ痛くて焼かれていく感じが、かなり強かった。
まるで、自分が焼き鳥か、焼き豚のような(笑)気持ちになって(^^;)
時々一人でホロリと泣いてみたり。そんな日も…
放射線治療は肉体的には、さほど負担がないかもしれないけど、働きながら治療したので、職場にも協力願わなければならなかった。
たまたま上司やまわりの理解があって、治療の時に仕事を抜ける事を許してもらったけど
もしまわりが理解がない人だったら?…と思うと…
ガンと就労問題も真面目に考えてみたりもした。
ガンになっている本人は、結構色々大変だ。
なのでまわりの社会くらいは、少し優しいといい。
みんな他人事だと思ってるのかもしれないけど、同じ職場の人がガンになることだって有りうるから。
その時は、ぜひ、仕事の都合、効率どうこうあるかもしれないけど、
寛大な心で、治療に協力してあげて欲しいな(^-^)
ここまでの自分を客観視すると、病気に踊らされて、ひとり泣いて喚いて泣き疲れたり、
神様にどれだけ祈っても、見放されたが如く、華麗に願いがスルーされるこの感じ。
そんな自分に、ちょっと笑えてしまう☆
実際笑ってたりした。←危ない人?感情のリミッターが外れるとき、人はどこか少し笑ってしまうしくみなのだろうか。脳の防御反応か何かなのだろうか。
なので、悲劇のヒロインではなく、どちらかというと”喜劇のヒロイン”という方が適切かもしれない様相だった(笑)
物語は俯瞰すると、案外、滑稽なものだ。
仮にこの物語が、悲劇だとしても喜劇だとしても、
この少し傷ついてしまった体を相方に…自分の人生を、踊って踊り疲れるまで、ただ踊ることしか、できないや…。
幸いなことに??肉体の苦しみは永遠ではないのだ。(*´ω`*) Vive la vie !
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